街角テイクアウト型中食サービス展開のマチルダ、3.5億円をシリーズA調達——セントラルキッチン開設へ

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Image credit: Matilda

家庭料理のテイクアウトステーションを運営するマチルダは11日、シリーズ A ラウンドで約3.5億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、W fund、ANRI、Future Food Fund、ココナラスキルパートナーズ、三菱 UFJ キャピタル、オリックス・キャピタル、ロッテベンチャーズ・ジャパン、東京メトロ。

これは、マチルダにとって、2021年7月に実施したシードラウンド(ANRI とデライト・ベンチャーズから非開示額を調達)に続くものだ。ANRI は前回ラウンドに続くフォローオンとなる。

マチルダは2018年11月、ユーザベース出身の丸山由佳氏(現 CEO)により創業。一度は中食サービスを実証ベースで展開するも、リソース不足やスケールに向けたスピードの課題などから2020年9月に一度サービスを終了した(会社は休眠)。

その後、DeNA やデライト・ベンチャーズ出身の福沢悠月氏(現 COO)を共同創業者に迎え、2021年1月に会社は活動を再開。2021年5月から順次、都内や東京近郊の高層マンションエリアなどで中食サービスの営業を再始動した。

マチルダでは、注文・決済はオンラインで完結し、近所のテイクアウトステーションで日替わりの家庭料理を受け取ることができる。現在、豊洲・勝どきなど都内を中心に6箇所にステーションを展開し、1日1,000食以上の利用がある。

創業直後には、「三菱地所アクセラレータープログラム 2021」に採択されたほか、2021年に開催された「Incubate Camp 14th」ではベストグロース1位タイを獲得した。また、東京メトロのオープンイノベーションプログラム「Tokyo Metro ACCELERATOR 2021」に採択され、東京メトロの清澄白河駅を「地域の夜ごはんの受け渡し場所」にすることに成功した。

昨年11月からは、ひまわり福祉会が運営する保育園「ひまわりキッズガーデン有明の森」が入居する有明ブリリアスカイタワー敷地内でのマチルダの夜ごはん受け取りサービスを始めた。これは、この保育園に子供を預ける保護者へのアンケート結果を受けて始められたもので、保護者は子どもを保育園に迎えにいく際にマチルダの夜ごはんを受け取ることができる。

今回調達した資金は、ユーザからの需要に供給が追いついていない現状を改善するため、製造体制の強化として、2023年11月に新しくセントラルキッチンを開設するのに活用される。今後は「食」に限らず、子育て家庭や子供向けのコンテンツ展開を見据えて、事業を拡大していくとしている。

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via PR TIMES

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