家庭料理のテイクアウトステーション「マチルダ」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

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丸山由佳さん

本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載。毎月第2水曜日に開催される Monthly Pitch へのピッチ登壇をご希望の起業家の方、オーディエンス参加をご希望の起業家の方の応募はこちらから

サービス概要:注文はオンライン、受け取りはオフラインと、オンラインとオフラインを組み合わせた夜ご飯サービスが「マチルダ」です。完全日替わりで3品1セットの夜ご飯を、週ごとの定期プランでLINEアプリから購入する仕組みとなっています。

この種のサービスは、ECで商品が家まで宅配されるケースが多いように思いますが、マチルダは自宅へのデリバリーではなく、ユーザーが最寄りのテイクアウトステーションに訪れ、受け取りQRコードをかざすことでテイクアウトできる仕組みを選択しました。テクノロジーも組み合わせてUXを向上することで、ユーザーを増やしています。

マチルダで提供される家庭料理(Instagramより)

Monthly Pitch編集部はココに注目:一般的な中食サービスの場合、注文者が家族の商品を一括で注文するため、注文者以外へのサービス訴求は困難と言われています。しかしマチルダは、半数のユーザーがサービスを家族で同期しているため、メイン注文者である母親だけでなく、子供やパートナーなどエンドユーザーへの訴求力が強みです。また、「エンドユーザーのファン化には楽しい食体験が必要」ということで、640種類を超える豊富なメニューを用意し、ステーションでのハイタッチな接客やイベントの実施で楽しい食体験をデザインしていることもマチルダの特徴となっています。

中食・惣菜は巨大な市場ですが、その利益率は平均4%と決して高くありません。そこでマチルダは、テクノロジーも用いて利益率を上げる工夫を凝らしてきました。例えば、ユーザーの体調不良などでどうしても発生してしまう受け取りキャンセルは数量限定で当日注文を受け付けることで食材廃棄低下を実現しています。それらの施策の結果、マチルダの食材廃棄率はゼロに近い水準を達成することに成功しました。

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