韓国でEV充電ステーション展開「EVAR」、22億円をシリーズB調達——オリックスらが参加

SHARE:
「Smart EV Charger 2.0」
Image credi: EVAR(에바)

電気自動車の充電ソリューション専門企業 EVAR(에바)が、220億ウォン(約22億円)規模のシリーズ B ラウンドに成功した。

EVAR の今回のシリーズ B ラウンドには、KDB 韓国産業銀行、サムスン証券-SBIインベストメント、DSC Investment-Schmidt、Envisioning Partners、ハンファ投資証券、日本のオリックス(東証:8591)が参加することが決まった。韓国の充電器メーカーの中で海外から資金調達したのは EVAR が初めてだ。

EVAR は今回の資金調達に政策金融機関である KDB 韓国産業銀行が参加したことで企業としての対外信頼度が高まり、海外からの資金調達が成就し、当初目標の2倍以上の資金を調達できるなど、シリーズ B ラウンドを成功裡に仕上げることができたと明らかにした。

現在 EVAR は韓国全土に2万台近くの緩速充電器を供給し、「スマートロードバランシング」充電インフラを普及している。スマートロードバランシングは、限られた電力資源を多数の充電器に分けて使用する技術で、電力を効率的に分配でき、活用度が高い。

EVAR は今年5月に電気自動車(EV)火災検知ソリューションを搭載した緩速充電器「Smart EV Charger 2.0」を発売、緊急時には迅速かつ効果的な初動対応を支援している。

<関連記事>

EVAR は世界最大のIT博覧会「CES」で2022年から2年連続で5つの Innovation Awards を受賞した。カナダでは250万米ドル相当の供給契約を締結し、北米市場も攻略中だ。

EVAR 代表のイ・フン(이훈)氏は次のように述べた。

今回の資金調達を通じて優秀な技術人材を確保し、年内高品質の急速充電インフラを EV ユーザに披露する。アメリカや日本をはじめとする海外市場への進出に先立ち、さらにスマートグリッド、インテリジェント需要管理(DR)などを通じ、地球のエネルギー効率化を導く企業に発展し、カーボンニュートラルと持続可能な地球を作るのに貢献する。

EVAR は自律走行自動充電ロボット、カート型充電器など移動型充電ソリューションで出発した企業だ。サムスン電子の社内ベンチャープログラム「C-Lab(C 랩)」の35番目のスピンオフ企業で、2018年に法人として独立し、創業初期に Naver D2SF、Schmidt などから資金調達した。

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する