自由診療向けSaaS「medicalforce」、15億円をシリーズB調達——決済機能追加、保険診療にも対象拡大へ

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メディカルフォースの皆さん(2023年12月に開かれた創業3周年記念パーティーで)
Image credit: Medical Force

自由診療クリニック向け SaaS「medicalforce」を開発・運営するメディカルフォースは7日、シリーズ B ラウンドで6億円を調達したと発表した。今ラウンドは、ALL STAR SAAS FUND(ASSF)と グロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)が共同リードした。これは同社にとって、2022年8月に明らかにしたシリーズ A ラウンドに続くものだ。ASSF は、シリーズ A ラウンドに続くフォローオンでの参加。メディカルフォースの累積調達額は約23億円に達した。

メディカルフォースは2020年11月、SaaS 型人材サービスのスタートアップなどを経てフリーランスでセールスやマーケティングシステムの導入支援に従事していた大嶋翼氏(現 CEO)や、「終活ねっと」を創業し DMM.com に売却後マーケティングや開発のコンサルティングに従事していた組田隆亮氏(現 COO)らにより設立された。

medicalforce は、自由診療のクリニックに対し、電子カルテ、予約管理、会計、在庫管理、予約枠の最適化、LINE 連携などの一連の機能を提供する業務特化型 SaaS だ。これまでに約400院のクリニックに導入され、メディカルフォースが日本マーケティングリサーチ機構に依頼した調査では、同種のサービスを提供する5社の中で市場シェアは1位だったという。同社では当初目標に掲げていた業界トップシェアを獲得したとして、今後は機能の追加と対象領域の拡大を図る。

Image credit: Medical Force

機能としては、最も大きいのがクレジットカード決済機能の内包だ。これまで、クリニックではクレジットカード端末で決済しているケースもあったが、端末に金額を打ち直したり、決済完了を medicalforce に入力したり、若干の手間を余儀なくされた。medicalforce 側に決済機能を持つことで完全連携する上で、メディカルフォースが包括代理店的に決済サービスを取りまとめて提供するため、クリニックにとっては、おそらくカード料率を下げる効果も期待できる。

なお、自由診療を行う美容クリニックなどでは、保険診療による皮膚科・形成外科などを併設していることも多いため、メディカルフォースでは今後、medicalforce を保険診療にも対応させ営業拡大を図る。ただ、保険診療では会計の仕組みが自由診療とは異なるため、今後、診療報酬を計算するレセコン(レセプトコンピュータ)と連携を可能にする機能の開発を進める。今回の調達では、決済機能追加を契機とした営業強化、開発強化に向けた人材採用に充てられる模様だ。

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