高速検証で自社IPの勝ちパターン確立、Webtoon発で多メディア展開図るソラジマ/KDDI ∞ Labo3月全体会レポ

ソラジマ グロース部 クロスメディアチーム 加藤誠悟氏

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

ソラジマは、オリジナルWebtoon作品の制作スタジオ「SORAJIMA」やマンガアプリ「cosmic(旧称SORACOMI)」の運営を手掛けるスタートアップです。Webtoonとは、韓国発祥の縦読み形式のデジタル漫画のことで、市場規模は2021年の4,500億円から2028年には4兆円へと、大幅な成長が見込まれています。

Webtoon市場拡大の要因の一つは、一般的な漫画とは異なる制作体制にあります。1人の才能ある漫画家によって制作される漫画とは対照的に、Webtoonは編集者が脚本や線画、カラーリングの担当者をまとめることで制作されます。そのため、これまで漫画・アニメ市場に参入できなかったクリエイターも参加できることで、市場規模が拡大しています。

ソラジマは2021年からWebtoon市場に参入し、現在50作品以上を公開しています。ソラジマの作品の特徴はマーケットインと作家性の両立です。どんな作品が今の市場に受け入れられるのか?という戦略的思考と、クリエイターの作家性を最大限活かすための環境整備に注力しています。現在は、様々なジャンルでも勝ちパターン確立を目指しています。

最近ではWebtoonの領域を超えた展開も広がりつつあり、縦型ショートドラマや地上波ドラマへの原作提供など、大きなIPへと育つ可能性のある作品が複数あります。IP資産を単一プラットフォームでしかマネタイズできていないことは可能ですから、映像関連やグッズ展開など、IPビジネスの幅を広げていきたいと思っています。(加藤さん)

事業展開の拡大について、ソラジマは現在2つのことに取り組んでいます。一つは、既にヒットしている作品の自社IPを提供しつつ、新たなメディア事業を立ち上げようというもの。具体的には、縦型ショートドラマの制作などです。また、他社と一緒に新たな作品を生み出す共同IPの開発・制作にも取り組んでいます。

ソラジマの競合優位性は、未経験者をWebtoon作品の編集者として育成し、ヒット作品を生み出すノウハウを確立している点です。短い時間で多くの作品を公開することで、人気が出る作品に関する仮説検証を高速で繰り返し、そこからいわゆる〝勝ちパターン〟が見えてきます。

IPをさらに増やしていく上で相当な打席数が必要になってくると思うので、今、人員をどんどん拡充している状況です。Webtoonには、低コストでヒットするIPの開発・検証ができる強みもあります。今後は単なる版権許諾ビジネスにとどまらず、Webtoon作品を他のメディアに展開するためのパートナーとして、企業と協業していきたい。(加藤さん)

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