名大発医療スタートアップのCraif、がん予防につながる尿検査「マイシグナル・チェック」を発売

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Image credit: Craif

Craif(クライフ)は17日、がんの予防につながる新しい尿検査「マイシグナル・チェック」の販売を開始した。同検査は、生活習慣などで蓄積するDNAダメージをモニタリングすることで、がんの予防に役立てることを目指している。これは同社が提供する「マイシグナル®︎シリーズ」の新たな製品で、がん予防領域のラインナップを強化するものとなる。

「マイシグナル・チェック」は、喫煙や飲酒、不適切な生活習慣、ストレスなどによって受けるDNAダメージの度合いを測定する。このダメージが蓄積されることでがん化のリスクが高まるため、検査結果を基に生活習慣の改善を促すことで、がんの発症リスク低下につなげる狙いだ。Craif はこの新しいアプローチにより、がん予防の新たな選択肢を提供することを目指している。

検査は自宅で尿を採取し、検査キットを郵送するだけで完結する。約30営業日後に結果が届き、オンラインでも確認できる。この手軽さは、忙しい現代人や、定期的な病院通いが難しい人々にとって大きなメリットとなる。価格は1回19,800円(税込)で、定期コースも用意されている。3ヶ月周期のコースでは16,800円と、通常価格から3,000円割引となるなど、継続利用を促す工夫も見られる。

同社はこの新製品と同時に、「マイシグナル会員プラン」も開始。既存の検査と組み合わせ、個人の課題に応じた3つのプランを提供する。最上位の「がん対策プレミアムプラン」(月額16,900円)では、同社の全製品を利用可能。他に「がんリスク早期発見重点プラン」(月額9,900円)と「がん予防重点プラン」(月額7,900円)がある。これらのプランは、単品購入よりも大幅な割引が適用され、最大で約25,000円得になるという。

Craif CEO の小野瀨隆一氏は、次のようにコメントしている。

がんは長年の生活で DNA にダメージが蓄積し、ある日突然発症します。一度きりの検査ではなく、連続的な『線』での対策が重要です。誰もが気軽に検査を受け、がんの予防と早期発見を促進することを目指しています。

このビジョンを実現するため、Craif は4つの検査を提供している。マイクロ RNA × AI でがんリスクを高精度に評価する「マイシグナル・スキャン」、より手軽にがんリスクを評価する「マイシグナル・ライト」、がんに特化した遺伝子検査「マイシグナル・ナビ」、そして今回発表された「マイシグナル・チェック」だ。これらの検査はすべて、尿やだ液を採取するだけで実施可能で、体への負担が少ないのが特徴だ。

同社は2018年創業の名古屋大学発スタートアップ。体液中から病気関連物質を高精度で検出する基盤技術「NANO IP」を保有し、がんの早期発見や個別化医療の実現を目指している。

同社はこれまでに、ANRI、大和企業投資、Aflac Ventures LLC、森トラスト、アメリカ Founders Fund のスカウトファンド「FF APAC Scout」、東京海上日動火災保険、MTG Ventures、Saisei Ventures、博報堂 DY ベンチャーズ、KIRIN HEALTH INNOVATION FUND、NOBUNAGA キャピタルビレッジ(十六フィナンシャルグループの投資専門会社)、豊田合成(東証:7282)、トヨタ紡織(東証:3116)から資金調達している。調達額は開示されていない。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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