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世界を拡張する「スマートコンタクトレンズ」とは何者かーーメニコンとMojo Visionの共創 vol.1

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本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」に掲載された記事からの転載 ニュースレターの購読 注目すべき記事、世界のスタートアップシーンの話題、BRIDGE 主催のイベントに関する情報をお届けします! Sign Up 課題とチャンスのコーナーでは、毎回、コラボレーションした企業とスタートアップのケーススタディをお届けします。 昨年のCESで大きな話題となったスマートコンタ…

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

課題とチャンスのコーナーでは、毎回、コラボレーションした企業とスタートアップのケーススタディをお届けします。

昨年のCESで大きな話題となったスマートコンタクトレンズ企業の「Mojo Vision」は、砂粒程度のディスプレイを実際のコンタクトレンズに埋め込んで装着を目指す意欲的なプロダクトです。コンセプトとしては2010年の半ばあたりからSamsungやGoogle、Sonyなどが取り組みを公表しているもので、Mojo Visionもその最中の2015年に創業されています。

彼らはコンタクトレンズに装着できるほどの極小で密度の高いダイナミックディスプレイ技術を保有しており、コンピュータービジョン用に開発された超省電力のイメージセンサー、高帯域幅の低電力無線通信器、高精度のアイトラッキングおよびぶれ補正用モーションセンサーなどの研究を進めてこのプロダクトの実現に向かっています。

日本との関わりではKDDIが運営するKDDI Open Innovation Fundからの出資(2020年)があったのですが、それに続いて昨年12月には国内大手コンタクトレンズ事業のメニコンとスマートコンタクトレンズに関する共同開発契約を締結したと公表しました。今回の契約により両社は、スマートコンタクトレンズの商用化に向けたフィジビリティ・スタディを開始するとしています。

国内大手と新進気鋭のグローバル・スタートアップがどのような経緯で共創に至り、協力してどのようなハードルを越えようとしているのでしょうか。その裏側を両社にお伺いします。前半ではMojo Vision社のプロダクトや目指すビジョンについてまとめ、後半はメニコンでこの共創に取り組むチームのお話を共有したいと思います。

スマートコンタクトレンズとは何か

現実世界に仮想のコンテンツを重ね合わせるAR(拡張現実)の世界観は、映画「レディ・プレイヤー1」にあるように古くからサイエンスフィクションの文脈で語られてきました。一方、スマートデバイスの登場で、例えばポケモンGOや、SnapなどのサービスでARコンテンツは身近になりつつあるのも事実です。

ではスマートコンタクトレンズは現在、どのような目的で、どこまでが実現しているのでしょうか。

Mojo Visionが目指すのは、極めてシームレスに現実世界に仮想コンテンツを重ね合わせる世界観です。スマートコンタクトレンズを装着していれば、視線をスマホに落とすことなく、対象になる人の情報を示すことができます。また、コンタクトという特性上、常に装着していることからバイタル情報を取得しやすい性質があります。

スマートコンタクトレンズ全般にいえる事業可能性として、例えば基礎疾患を持った方が装着した場合、血糖値などの情報をいちはやく他人に伝えて適切な処置を依頼することが可能になる、といった具合です。つまり装着している本人だけでなく、それを見ている側に対してもすばやく情報提供ができるのです。

Mojo Visionはこの世界観を「インビジブル コンピューティング」と表現していました。どの場所にいってもまるで地元にいるかのような体験を提供し、現実世界の「見た目」を変えることなく世界と関わることができます。

創業者のDrew Perkins氏は、かつて自身の目に発生した健康問題をきっかけにこのプロジェクトを考えついたそうです。その後、サンマイクロシステムで3Dグラフィックの研究をしていたMichael Deering博士と出会い、人間の目と同じ生物学的解像度を保ちつつ、必要とする演算能力や消費電力を大幅に抑えることができる技術の開発に成功します。

人類が60年かけて歩んできたコンピューティング、インターネットのデジタル世界はスマートフォンの登場によるモバイルシフトを経て、新しい世界観を求めるようになりました。多くの研究者、企業、消費者はその先にある世界が仮想現実であると予想しており、没入の具合によってVR・AR・MRのいずれかの体験がいずれ必要になると各種開発を続けています。

アニメの世界だったユビキタスの世界観は、今年のCES2021で多くのARグラスが登場してきたように、もう一般消費者の手元に届きつつあるのです。

一方、VRやAR、MRといったxRデバイスの多くは大きな「被り物」を必要とします。そこでMojo Visonはその課題をコンタクトレンズという手法で解決しようとしました。データを表示させるだけでなく、普段は普通のコンタクトレンズとして視界を遮らず、消費者や小売、政府、視覚障害者など幅広い人たちをターゲットにした新しい情報体験を提供しようというのです。

ただ、最初から全てを対象にするのではなく、初期のユースケースには「アンメットニーズ」を想定しているそうです。例えば火災現場に突入する消防士に適切な情報を提供したり、緊急医療の現場や両手が塞がるネットワーク技師、アスリート選手の競技中や練習でのパフォーマンス情報など、これまで満たされていなかった情報提供の現場を想定してこの未知のデバイスを検証するとしていました。

また、機能をオフにした状態でも通常のコンタクトレンズとして使えることを目指すため、グローバルで数億人いるという「コンタクトレンズ利用者」もターゲットになります。ゆくゆく、一般消費者が利用できるような汎用ナビゲーションサービスが実装されれば、まずはこれらのコンタクトレンズ利用ユーザーが対象になる、という考えです。

スマートコンタクトレンズはどうやって動くのか

ではここからMojo Visionが開発中のスマートコンタクトレンズの仕組みについて、今、わかっている範囲の情報を共有します。

企業として創業してから5年、構想はそれ以上前から技術調査を行っていたこのスタートアップは、現在、100名を超える従業員を抱え、これまでに1.59億ドルを調達しています。従業員の大半は博士号を持つ研究者や開発者であり、これまでに110以上の特許を取得しています。

Mojo Visonの開発するスマートコンタクトレンズはディスプレイ、無線通信、センサー、材料、すべてにおいて研究開発を進める必要があり、このようにして開発した極小のディスプレイやセンサー、バッテリーを強角膜レンズ(※)に収める必要がありました。ディスプレイは角膜には触れない仕組みになっていて、強角膜レンズの強敵である酸素供給についても最大化する特許を取得しています。

※強角膜レンズは角膜(黒目)から、強膜(白目)まで覆うレンズ。スマートコンタクトレンズでは眼球をより大きくカバーする必要があり、この世界有数の技術を保有している日本のメニコンと昨年末に提携している

強角膜レンズに配置されているバッテリーは省電力で、現時点ではワイヤレス充電を想定しているそうです。またセンサーは眼球の動きを捉えるモーションセンサーと、イメージ検出に使われるコンピュータービジョンが埋め込まれます。

そしてこの中央には0.5mm未満のサイズでテキスト、写真、ビデオを再生できるディスプレイが設置され、この上に薄い1枚のプラスティック膜を光学系として置くことで、ディスプレイから直接網膜に映像を映し出すことができる仕組みになっています。

ディスプレイは極めて網膜に近く、装着する人の視界を遮らないそうです。また現在は緑色のみのディスプレイですが、カラーバージョンも開発中とのことで、両眼に設置できるため立体視ができるというお話でした。

さて、気になるのはどうやって操作するのか、という点です。

この方法についてMojo Visionはポインティングデバイスとしてアイ・トラッキング、つまり目の動きを採用したそうです。Mojoのスマートコンタクトレンズは最初、「中継装置」と彼らが呼ぶ、ウェアラブルのデバイスと連動して動くことが想定されています。

この中継装置に対してレンズが捕捉した眼球の動きを送信し、10ミリ秒以内にレンズに送り返します。これにより、眼球の動きは常にレンズが把握するため、見ている位置が動いてもコンテンツは正しい位置に配置されるほか、この目の動きそのものがポインタデバイスとして使えることを考えているそうです。またこの中継装置は他のスマートフォンやクラウドなどと通信も可能で、ここを通じて最初はさまざまなサービスと連動するというお話でした。

ここまではMojo Visionが開発したスマートコンタクトレンズの現在地について、同社の説明を元に解説してきました。後半は昨年、衝撃的な提携発表をした国内コンタクトレンズ大手のメニコンのチームになぜ彼らだったのか、その共創の背景を伺います。

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CES 2021 ベストガジェットたち:リサイクルできないゴミは返却「Lasso Loop Recycling」(7/7)

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Lasso (前回からのつづき)Lasso Loop Recyclingは、リサイクルを容易にするため、廃棄物を集め、洗浄し、分類するマシンを製作している。イギリスを拠点とする同社によると、プロセスの自動化によって埋立地にあふれる大量の廃棄物を削減することが狙いだ。 このキッチン用家電はまだ開発途中だ。投入口からアイテムを入れるとカメラとセンサーがパッケージを分析し、リサイクル可能かどうかを知らせ…

家庭用リサイクル機のLasso
Image Credit: Lasso

Lasso

前回からのつづき)Lasso Loop Recyclingは、リサイクルを容易にするため、廃棄物を集め、洗浄し、分類するマシンを製作している。イギリスを拠点とする同社によると、プロセスの自動化によって埋立地にあふれる大量の廃棄物を削減することが狙いだ。

このキッチン用家電はまだ開発途中だ。投入口からアイテムを入れるとカメラとセンサーがパッケージを分析し、リサイクル可能かどうかを知らせてくれる。リサイクルできない場合は投入したアイテムが戻ってくる。その場合はゴミ箱へ捨てる。リサイクル可能な場合は一連の処理が行われ、最終的には細かく粉砕されて小分けにされる。次に、ユーザーはスマートフォンのアプリでドライバーにピックアップを依頼する。

いつの日かリサイクルセンターの必要性がなくなり、コストやその他の障壁が取り除かれることが期待されている。リサイクルの対象はアルミ、スチール、プラスチック2種、ガラス3種の計7種類となっている。このデバイスは2022年ごろに3,500ドルで市場に出る予定だ。しかし理論的には、リサイクルによる収入で5年以内に元が取れるという。

血圧モニタリングアプリ「Biospectal OptiBP」

近年、血圧計はめざましい進歩を遂げている。バイタルを測定してかかりつけ医に直接転送し、医師がはリモートで分析できるというものもある。だがそれらは専用のデバイスを必要とするので、さほど快適だとは言えない。

Biospectalはスマートフォンのカメラで血圧を測定できる「Biospectal OptiBP」を開発した。同社は、Natureの『Scientific Reports』に最近掲載された大規模な臨床研究で「Biospectal OptiBP」が従来の血圧測定用カフと同等の精度をもつことが検証されたとしている。

スマートフォンの内蔵光学カメラレンズを使って、従来のカフの半分の時間(約20秒)で指先の血流を記録・測定する。皮膚を通して血流を光学的に測定することによって、OptiBP独自のアルゴリズムと光学信号のキャプチャ方法を用いて光情報を血圧値に変換する。

キャプチャされた血圧データをかかりつけ医に接続することで、医師はリモートで患者をモニタリングできる。デバイスは現在パブリックベータ版となっている。スイスを拠点とする同社は、Bill & Melinda Gates Foundation、Grand Challenges Canada、Innosuisseの支援を受けている。

CDCによると、高血圧は米国の成人の46%(1億人)近くにみられており、CEOのEliott Jones氏はVentureBeatのインタビューで「これらの人々にリーチできれば、素晴らしい」と述べている。

そのためには、血圧検査をより便利にすることだ。彼はビデオ通話でやり方を見せてくれた。これの利点は、多くの人々から多くのデータを集めることによって、高血圧についての理解を深めさせてくれることだ。同社は2017年に設立され、プライベートラウンドで数回の資金調達を行っている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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CES 2021 ベストガジェットたち:非接触型ビデオドアベルにAI補聴器(6/7)

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スマートドアベル (前回からのつづき)筆者は、スマートフォンを検出することによってユーザが指でドアノブに触れただけで解錠してくれるLevelのドアロックを検討していた。だがコロナ時代、モノに触ることは望ましくない。Kohlerは、ハンドルに触れることなく手を振るだけで操作できるキッチン・バス設備を数多く開発している。Alarm.comには手を振るだけで鳴らせる非接触型ビデオドアベルがある。 Ett…

ドア前で訪問者の体温を測定してくれるEttie
Image Credit: Plott

スマートドアベル

前回からのつづき)筆者は、スマートフォンを検出することによってユーザが指でドアノブに触れただけで解錠してくれるLevelのドアロックを検討していた。だがコロナ時代、モノに触ることは望ましくない。Kohlerは、ハンドルに触れることなく手を振るだけで操作できるキッチン・バス設備を数多く開発している。Alarm.comには手を振るだけで鳴らせる非接触型ビデオドアベルがある。

Ettieはトラッキング、画像記録、リアルタイムアラート、キャパシティ管理を組み合わせたビデオドアベルだ。訪問者の体温を感知して、入室を許可するかどうかを判断する。さらに、室内が定員に達したときも教えてくれる。必要に応じて接触履歴を処理することもできる。これらの機能をすべて兼ね備えた製品はないのではないか。このジャンル全体がイノベーションを強化しようとしていることを讃えたいと思う。

AI補聴器「Oticon More」

Oticonはディープニューラルネットワークを使ったデバイスで補聴器の指向性を改善している
Image Credit: Oticon

Oticonの聴覚ソリューションには100年以上の歴史がある。だが、最新鋭のディープニューラルネットワークによる初の補聴器を引っ提げて現代テクノロジーの時代に飛び込んできた。「Oticon More」はネットワークの最先端のAI事例だ。

補聴器メーカーは何年も前からAIを使用していると言われており、VentureBeatではこのストーリーを以前にも聞いたことがあったが、同社副社長で聴覚学博士のDon Schum氏にインタビューで確かめた。Oticonは深層学習ネットワークを1,200万件のリアルな生活音でトレーニングし、人の話し声を識別して背景の雑音から切り離せるようにした。同デバイスはユーザーの周囲を1秒あたり約500回分析する。

「ノイズから話し声を取り出す能力を向上させたかったのです。それは補聴器界が切望しているもののひとつです。聴覚の低下した患者は騒がしい環境ではかなり不利益を被ります。私たちは1,200万件ものサンプルを使って、話し声を識別するシステムをトレーニングしました」(Schum氏)。

人工の規則に従った制約のあるデータセットではなく、「BrainHearing」(訳注:脳の聞く働きから聞こえを考えるアプローチ)による広範な体験学習は、人間の脳のように雑音の中から話し声を取り出して処理する。その結果、音の表現がより自然なものとなり、話の内容の理解を高め、聞き取る労力を軽減し、騒がしい環境であっても聴覚の低下した人が話の内容をより多く記憶しておけるようになる。

最近の補聴器の大半はノイズキャンセリング機能がついている。Oticonが1月第3週に6,000ドルで発売したこのデバイスはハイエンドと言えるだろう。Oticonには競合がいるが、従業員は2,000名で、世界でも屈指の大手補聴器メーカーだ。Schum氏によると、Oticon Moreは旧世代の製品と比較して脳に送る音が30%多く、話の内容の理解を15%高めるという。(次のガジェットにつづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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子どもの車内放置死を防ぐアラームシステム「Filo Tata」

ピックアップ:Filo’s Tata prevents parents from forgetting kids in car seats ニュースサマリ:イタリアのスタートアップFiloは、子どもが車内に置き去りにされた際にアラートを送るチャイルドシート用のパッドおよびバンドを開発し、1月11日〜14日にバーチャル開催されたCES2021でデモを行った。 ニュースレターの購読 注目すべき記事、世…

画像出典:Filo

ピックアップ:Filo’s Tata prevents parents from forgetting kids in car seats

ニュースサマリ:イタリアのスタートアップFiloは、子どもが車内に置き去りにされた際にアラートを送るチャイルドシート用のパッドおよびバンドを開発し、1月11日〜14日にバーチャル開催されたCES2021でデモを行った。

詳細な情報:Filoは2014年にイタリア・ローマにて創業。2014年に「Filo Tag」と呼ばれる鍵や財布といった貴重品に付けるためのBluetooth対応トラッカーを発売した。今回CESで発表されたチャイルドシート用アラートシステム「Tata」は2019年にイタリアで発売され、すでに100万台以上を販売しているという。同社は2020年4月に、250万ユーロの資金調達も完了している。

  • Tataは子どもが車内に放置された際、Bluetooth経由で親のスマートフォンにアラートを送る。チャイルドシートの上に置くパッド型と、ショルダーストラップに取り付けるバンド型がある。子どもがシートに座っているものの、親(のスマートフォン)がその場を離れてしまった場合に感知しアラートを送るという。
  • アラートは1回限りではなく、接続が失われた3分後に音声通知、4分後に電話、さらに7分後には親のスマートフォンとは別に登録した緊急連絡先へ電話で警告を行う。パッドは洗濯可能で、最大1年間使用可能な電池を使用している。
  • 同社はすでに世界30カ国で特許を取得しており、米国でも2021年第4四半期までの発売を予定している。
  • Tataの価格はバンドおよびパッドともに60ドルで、自社サイトだけでなくAmazonなどの代理店を通じても販売される予定だという。

背景:両親がいるにも関わらず車に放置したことを忘れる、という点で意外に思うかもしれないが、実際に事故は起きている。また、シッターなどに預けた場合のケースで両親に電話がかかるというのもポイントになるだろう。熱中症に関するデータサイトNo Heat Strokeの報告によると1998年〜2020年の間、アメリカでは毎年平均38人の子供が車内での熱中症で死亡している。日本でも、パチンコ業界団体らによる子どもの車内放置撲滅キャンペーンの報告によると平成20年(2008年)からの11年間で、ホール駐車場において8件の死亡事故が発生しているという。

執筆:平理沙子(Risako Taira)/編集:岩切絹代

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CES 2021 ベストガジェットたち:手のひらサイズのペット「Moflin(モフリン)」(5/7)

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Moflin (前回からのつづき)Vanguard Industriesはモフモフの毛虫のような形のペット「Moflin」を披露した。Moflinはユーザーの気持ちを癒やすように設計されている。手のひらサイズのペットで、視力は持たないが小動物のようなかわいらしい鳴き声を出し、なついてくれる。 CES 2021には、もっとキュートなロボットがたくさんいたと思う。Moflinは黒い目と柔らかい毛皮に、…

Moflinは癒しを与えてくれる
Image Credit: Vanguard Industries

Moflin

前回からのつづき)Vanguard Industriesはモフモフの毛虫のような形のペット「Moflin」を披露した。Moflinはユーザーの気持ちを癒やすように設計されている。手のひらサイズのペットで、視力は持たないが小動物のようなかわいらしい鳴き声を出し、なついてくれる。

CES 2021には、もっとキュートなロボットがたくさんいたと思う。Moflinは黒い目と柔らかい毛皮に、エモーショナルな機能を備えている。同社によると、Moflinはアルゴリズムによって学習して成長し、センサーを使用して環境を判断するという。ジャイロ・加速度計、タッチセンサー、マイクが内蔵されている。MoflinはBluetooth接続で、アプリはiOSとAndroidに対応している。購入は6月まで、送料込みで1匹400ドル。

パナソニックのAR HUD

自転車をマークアップするパナソニックのAR HUD
Image Credit: Panasonic

この製品はまだコンセプト段階であり、おそらく細工された画像にすぎないのではないか。筆者には分からない。だが、車のフロントガラスが拡張現実ディスプレイとして機能することで、運転のあるべき姿を示してくれる。ハンドルを握るとAR HUDが起動し、地図の目的地に向けて進むべき方向を示してくれる。進路をガイドし、危険を知らせてくれる。前方の交差点に進入していくときに道路にゴミバケツが転がっていれば、赤い光でフラグを立ててくれる。自転車は黄色くマークアップされ、進むべき進路は青で示される。過去のHUDとは対照的に、これはシャープでシームレスに見える。幻想なのかもしれないが、魅力的なのは確かだ。(次のガジェットにつづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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CES 2021 ベストガジェットたち:日本製の血糖値測定ウエアラブルはいいもの(4/7)

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クォンタムオペレーションの血糖値測定ウエアラブル (前回からのつづき)筆者は自分の血糖値を測ってみて、非侵襲型の持続的血糖値モニタの価値を実感した。どんどん小型化してはいるが、日本のスタートアップのクォンタムオペレーションは、ついに血糖値測定器を腕時計にしてしまった。このデバイスは分光計で血液をスキャンして血糖値を測定する。心拍数やECGなどのバイタルサインも測定できる。起動して20秒ほどで結果を…

クォンタムオペレーションの血糖値測定ウエアラブル
Image Credit: Quantum Operations

クォンタムオペレーションの血糖値測定ウエアラブル

前回からのつづき)筆者は自分の血糖値を測ってみて、非侵襲型の持続的血糖値モニタの価値を実感した。どんどん小型化してはいるが、日本のスタートアップのクォンタムオペレーションは、ついに血糖値測定器を腕時計にしてしまった。このデバイスは分光計で血液をスキャンして血糖値を測定する。心拍数やECGなどのバイタルサインも測定できる。起動して20秒ほどで結果を表示してくれる。

糖尿病は3,400万人以上のアメリカ人に影響を及ぼしており、米国では死因の第7位となっている。血糖値計の小型化はDexcomやAbbottといった企業の大きな功績だ。現在、彼らは糖尿病患者へのインスリン注入プロセスを自動化するために、血糖値計とインスリンポンプの閉ループシステムに着手している。これは命を救うのみならず、純粋に患者の生活をよりシンプルにしてくれる。クォンタムオペレーションのデバイスは非常に便利な上、ちょっとファッショナブルでもある。

Samsungのソーラーリモコン

Samsungのソーラーリモコン
Image Credit: Samsung

これを見てほしい。人類は使い捨て電池によって地球を汚染しているが、これならその心配はない。Samsungのソーラーリモコンがもつ理念には大賛成だ。このソーラー電池のテレビリモコンは室内の照明で充電できるため、電池交換が不要だ。Samsungのテレビ事業における「Going Green」という目標の一環だ。Samsungはこれを使うことによって7年間でおよそ9,900万個のバッテリー廃棄を削減できるとしている。(次のガジェットにつづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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CES 2021 ベストガジェットたち:モチーフは日本の「森林浴」Kohler Stillness Bath(3/7)

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Kohler Stillness Bath (前回からのつづき)バイデン次期大統領は、すべてのアメリカ国民が生活の中で静かにリラックスできるように、これをひとつずつ買い与えるべきだと思う。ただし、Kohlerの「Stillness Bath」は価格が6,198〜1万5,998ドルとなっているので、おそらく赤字を招くだろう。 この四角形のバスタブは光、霧、アロマセラピーを組み合わせてユーザをうっとり…

Kohler Stillness Bath
Image Credit: Kohler

Kohler Stillness Bath

(前回からのつづき)バイデン次期大統領は、すべてのアメリカ国民が生活の中で静かにリラックスできるように、これをひとつずつ買い与えるべきだと思う。ただし、Kohlerの「Stillness Bath」は価格が6,198〜1万5,998ドルとなっているので、おそらく赤字を招くだろう。

この四角形のバスタブは光、霧、アロマセラピーを組み合わせてユーザをうっとりさせてくれる(ただしモデルの女性は付属しない)。モチーフは日本の「森林浴」だ。森林浴はソニーのゲーム『ゴースト・オブ・ツシマ』で何度も体験したことがあるが、このバスタブがあればリアルでも自宅でこの温泉のような体験ができる。

溢れた湯がバスタブの縁から木製の濠へと流れ出している。

Razer Brooklyn

Razerの未来型ゲーミングチェア のコンセプトアート
Image Credit: Razer

こちらは市場に出るのがまだ先の製品だ。だが想像を掻き立てる。ゲーミングチェア の「Project Brooklyn」のコンセプトデザインは、ゲーミングチェアをPCゲームや家庭用ゲーム機の両方を没入型体験に変えるものだ。とんでもないデザインであり、Razerの熱狂的なゲームファンのデザイナーならではの作品だ。

呼び物となっているのは目の前に広がる60インチのロール式ディスプレイだ。チェアはカーボンファイバーとRGB照明つき。パノラマビューのゲームステーションとなっている。シートには触覚フィードバックが組み込まれており、4Dアームレストから調整可能なテーブルが展開する。

チェアの土台は調節可能で、RazerのRaptorモニタを彷彿とさせるケーブルルーティングが備わっている。背もたれに取り付けられた60インチのフルサラウンドOLEDディスプレイはボタンひとつで展開する。使わない時は巻き取られ、背もたれに格納されており、展開するとパノラマ体験を提供してくれる。

完全に独立した4Dアームレストはフレキシブルな人間工学による折りたたみ式テーブルを収納しており、マウスとキーボードを使用するPCゲームと家庭用ゲーム機とを簡単に切り替えられる。マウスとキーボードは左右のアームレストから取り出したテーブルに置き、使わないときは半分ずつ収納する。(次のガジェットにつづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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CES 2021 ベストガジェットたち:360°の没入型体験を提供するパナソニックの「Illuminarium」(2/7)

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Illuminarium (前回からのつづき)筆者はスタートレックのホロデッキを心待ちにしている。だがその実現よりも「Illuminarium」という「大規模エンターテインメントスペクタクル」の方が早そうだ。Illuminariumはパナソニックのレーザープロジェクターを使って360°の没入型体験を生み出す。 ユーザーはアフリカのサファリのど真ん中でインタラクティブなやりとりもできる。「Illum…

パナソニックの最新の技術「Illuminarium」による映像
Image Credit: Panasonic

Illuminarium

(前回からのつづき)筆者はスタートレックのホロデッキを心待ちにしている。だがその実現よりも「Illuminarium」という「大規模エンターテインメントスペクタクル」の方が早そうだ。Illuminariumはパナソニックのレーザープロジェクターを使って360°の没入型体験を生み出す。

ユーザーはアフリカのサファリのど真ん中でインタラクティブなやりとりもできる。「Illuminarium Experiences」は2021年半ばにアトランタで最初に開設され、次いでマイアミ、ラスベガスを予定している。リアルな物理環境が没入型映像と融合する3万平方フィートの会場で、インタラクティブなストーリーを展開することがねらいだ。会場では、パナソニックの最新鋭のネイティブ4Kレーザープロジェクション技術で輝度5万LM、4K解像度、鮮明色を備えた「PT-RQ50K」を使用している。会場そのものを購入することはできないが、いつか、チケットを購入して中に入ることができるだろう。

SenseGlove Nova VR触覚グローブ

VR内で触覚を提供するSenseGlove Nova
Image Credit: SenseGlove

SenseGloveはモーショントラッキング触覚グローブを制作している。このグローブはフォースフィードバックを備えた外骨格グローブであり、VR内でモノを動かしたり触ったりすることができる。VRの世界で何かを触ったときに、形、硬さ、抵抗といった感覚をシミュレートできる。企業向けであり、価格は5,000ドル。主に、複雑な機械や危険物の取り扱いなど専門家のトレーニングを目的としている。

筆者は未体験だが、おそらくユーザは枕の柔らかさなども感じ取ることができるだろう。各指の摩擦ブレーキに取り付けられたメカニカルワイヤーでフィードバックを生み出す。100社以上が試用しており、3月に出荷を開始する予定だ。(次のガジェットにつづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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CES 2021 ベストガジェットたち:アプリにお任せの家庭菜園「Gardyn」(1/7)

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去年のCES2020で私は37.45マイル(8万4386歩以上)以上歩いたものだが、今年のCES 2021では冷蔵庫までの20フィート、トイレまでの20フィートの移動とオフィスと自宅を移動するだけに終わった。確かにパンデミックは最悪だが、今年は1,900社以上の出店があり(昨年は4,000社)、1月26日~28日に予定している私たちのイベント(GamesBeat Summit)を準備しながらも効率…

魅力的なテックプロダクトが見つかりましたか? Image Credit: Gardyn

去年のCES2020で私は37.45マイル(8万4386歩以上)以上歩いたものだが、今年のCES 2021では冷蔵庫までの20フィート、トイレまでの20フィートの移動とオフィスと自宅を移動するだけに終わった。確かにパンデミックは最悪だが、今年は1,900社以上の出店があり(昨年は4,000社)、1月26日~28日に予定している私たちのイベント(GamesBeat Summit)を準備しながらも効率よく視察することができた。

あちらこちらを歩き回ったり、ラスベガスのナイトクラブでパーティーに参加したことを懐かしいと思う一方、今年は別の角度でプロダクトを観察することができたと言える。展示されていたプロダクトを実際に試してみることはほとんどできなかったが、この時代においてどのように私たちの役に立つのかという点にフォーカスしてプロダクトを眺めた。そこで本稿では特に、リラクゼーション、ヘルスケア、自宅での孤独感など少しでも未来に連れて行ってくれるようなプロダクトを幾つか選んでみたので楽しんでいただければ幸いだ。

Gardyn

Gardynは全自動の垂直型室内栽培システムだ。2平方メートルのスペースに、30本の植物を育てることが可能で、日光や水環境を必要としないのが特徴になっている。育て方については育成アプリKelbyに任せるだけで問題ない。GardynはHybriponic技術を用いて水を循環させることで全体の消費量を95%削減することに成功しているとCEOのFX Rouxel氏が説明していた。

同氏は最大で10ポンド程度の植物を栽培できるそうだ。また、垂直型なため部屋が小汚くなる心配もなく、2つの高解像度カメラが植物の成長をキャプチャーしKelbyがAIで分析するという流れになっている。

GardynのLEDライトは室内・寒冷地であっても植物が最適に成長できる仕組みになっているそうだ。同氏によれば、月に16ドル程度の運用コストがかかるが、それでも食品代を月に30%程度節約できるという。ニンジンやポテトのような根が大きいものは育てられないが、レタスやトマト、ホウレンソウ、ハーブなどは育成するのに問題ない。気になる値段は800ドルとのことだ。

「Impossible BurgerやBeyond Meatの台頭を考えれば、農産物でも同じことが起きると思っています。私たちは皆さんの元に便利でおいしくヘルシーな食べ物を、安くお届けしています」(Gardyn)。

(次のガジェットにつづく)

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新GPUアプデの「Razer Blade 15」と「Razer Blade Pro 17」は1,700ドルから【CES 2021(5/5)】

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Razer Blade 15とRazer Blade Pro 17 (前回からのつづき)現実世界に話を戻そう。RazerはNvidiaの新GPU、「30」シリーズでグレードアップしたゲーミング用ノートパソコンの「Razer Blade 15」と「Razer Blade Pro 17」も発表した。CES 2021では、同社はこれらのノートパソコンをリフレッシュレートと解像度の高い新ディスプレイのオプ…

Razer Blade 15
Image Credit: Razer

Razer Blade 15とRazer Blade Pro 17

(前回からのつづき)現実世界に話を戻そう。RazerはNvidiaの新GPU、「30」シリーズでグレードアップしたゲーミング用ノートパソコンの「Razer Blade 15」と「Razer Blade Pro 17」も発表した。CES 2021では、同社はこれらのノートパソコンをリフレッシュレートと解像度の高い新ディスプレイのオプションとともに披露した。価格は1,700ドルからとなっている。

Blade 15とBlade Pro 17のGPUの選択肢は、Nvidia GeForce RTX 30シリーズから旗艦モデルのNvidia GeForce RTX 3080までとなっている。最新モデルはエネルギー効率が旧バージョンの2倍近くまでアップした。Whisper Mode 2.0は作動音の制御が改善され、静かな環境でプレイできる。

Blade 15 アドバンストモデルの15.6インチディスプレイには初めてオプションがつく予定で、360Hz フルHD、240Hz QHD(Nvidia G-Sync対応)、広色域の60Hz UHD 有機ELの3種類となっている。Blade Pro 17の17.3インチディスプレイにも360Hz フルHD、165Hz HD、120Hz UHDの3種類のオプションがある。

Razer Blade Pro 17
Image Credit: Razer

高リフレッシュレートのフルHDディスプレイは勝利のために高速フレームレートが欠かせないようなハードコアゲーマー向けだ。Blade Pro 17は市場で最も薄型の17インチゲーミングノートパソコンのひとつで、厚さはわずか19.9ミリとなっている。

加えて、Razer BladeのTHX Spatial Audioは、アナログのヘッドフォンやスピーカーなどどんなデバイスでも映画や音楽、ゲームを楽しむユーザに360°の没入型立体音響を提供する。これらのノートパソコンは第1四半期に出荷が始まる予定だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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