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映像からユーザの感情を読み取る技術を開発する英Realeyes、NTTドコモVやGBらから1,240万米ドルを調達——日本市場に進出へ

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ロンドンを拠点とする AI スタートアップ Realeyes は6日、シリーズ B ラウンドで1,240万米ドルを調達したことを明らかにした。このラウンドのリードインベスターは、欧州のテクノロジー VC である Draper Esprit(ロンドン証取:GROW)と NTT ドコモベンチャーズが務めた。 グローバル・ブレインのほか、Realeyes の既存投資家である Karma Ventures…

Image credit: Realeyes

ロンドンを拠点とする AI スタートアップ Realeyes は6日、シリーズ B ラウンドで1,240万米ドルを調達したことを明らかにした。このラウンドのリードインベスターは、欧州のテクノロジー VC である Draper Esprit(ロンドン証取:GROW)と NTT ドコモベンチャーズが務めた。

グローバル・ブレインのほか、Realeyes の既存投資家である Karma Ventures と The Entrepreneurs Fund も参加した。Realeyes はこれまでに EU 中小企業支援機構からの助成金シリーズ A ラウンドなどを通じて2,140万米ドルを調達しており、今回のラウンドを含めた累積調達額は3,380万米ドルとなる。

筆者とのインタビューで、同社の技術をデモしてくれた Realeyes CEO の Mihkel Jäätma 氏

Realeyes は Mihkel Jäätma 氏(CEO)、Martin Salo 氏(CPO)、Elnar Hajiyev 氏(CTO)の3人が、共にオックスフォード大学在学中だった2007年に共同設立。ウェブカメラなどの映像から視線をトラッキングする技術によって感情を読み取り、対象人物の感情を評価・分析することができる Realeyes を開発している。

Jäätma 氏によれば、同社はこれまで10年以上の開発経験を通じて4億5,000万以上の表情データセット(顔と顔の部位、動きなどのパターン)を集めており、このデータ量の多さが競合に負けないアドバンテージの一つ。データセットの多くは欧米人種のものだが、全体の14%程度は東アジア人種のものであり、日本人の感情検出にも十分なデータ量を有しているという。

ダッシュボード
Image credit: Realeyes

Realeyes の顧客の三本柱はブランド、エージェンシー、メディアプラットフォームで、彼らに対して Realeyes を使った、よりコスト効率の高いマーケティングや広告キャンペーンの方法を実施するための判断材料を提供するのが特徴。AT&T、Hershey’s、コカコーラ、フランスのメディア大手 Publicis など、世界的な有名企業を顧客に抱える。

今回の調達を受けて Realeyes は日本市場に進出するが、日本で最初の顧客になるのは NTT グループの企業になるだろう。最初の具体的なユースケースは、NTT 各社がより効果的な動画広告を展開するために、Realeyes を使った意思決定材料を提供することになるようだ。

ブダペスト拠点にいるチームメンバー
Image credit: Realeyes

NTT グループへの導入後、Realeyes が日本でどの事業領域(バーティカル)の企業を攻めるかといった優先順位づけについては、現在、日本でマーケティングコンサルティング会社が調査を実施しており、そのフィードバックを持って具体的な方針を決め、今年後半以降で具体的なアクションにつなげたい(Jäätma 氏)、とのことだった。

Realeyes は、ロンドン、ニューヨーク、ブダペスト(ハンガリー)にオフィスを置き、3拠点を合わせた従業員の数は80名程度(国籍は15カ国)。技術会社らしくエンジニアが多くを占め、その大部分はブダペストで開発に従事しているという。ロンドンとニューヨークはビジネス開発拠点で、日本市場向けのビジネス開発拠点として東京にオフィスが開設される可能性もある。

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NTTドコモ、スタートアップ3社への出資・協業を発表——スペースマーケット、出張撮影のラブグラフ、ゲームストリーミングのHatchと

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NTT ドコモ・ベンチャーズは6日、都内で「NTT Docomo Ventures Day 2019」を開催。このイベントで、NTT ドコモはオープンイノベーションを念頭に置いた、スタートアップ3社への出資と協業を発表した。いずれの社に対する出資についても、NTT ドコモ単体からの出資額は明らかにされていない。 スペースマーケットとは、ドコモが配信するスポーツやライブ映像などのエンターテイメントコ…

今回新たに出資・協業することを明らかにしたスタートアップ3社を紹介する、
NTT ドコモ・ベンチャーズ代表取締役社長 稲川尚之氏
Image credit: Masaru Ikeda

NTT ドコモ・ベンチャーズは6日、都内で「NTT Docomo Ventures Day 2019」を開催。このイベントで、NTT ドコモはオープンイノベーションを念頭に置いた、スタートアップ3社への出資と協業を発表した。いずれの社に対する出資についても、NTT ドコモ単体からの出資額は明らかにされていない。

スペースマーケットとは、ドコモが配信するスポーツやライブ映像などのエンターテイメントコンテンツをスペースマーケットが運営するレンタルスペースにおいて、親しい仲間と共に楽しむ新しい体験型サービスの商用提供を目指すとしている。

協業での取り組みを紹介するスペースマーケット 代表取締役 CEO 重松大輔氏(左)と、
NTT ドコモスマートライフ推進部 スポーツ&ライブビジネス推進室長 馬場浩史氏(右)
Image credit: Masaru Ikeda

この協業の第一弾として、NTT ドコモとスペースマーケットは、エイベックスの協力を得て、2月17日に恵比寿ザ・ガーデンホールで開催される「moumoon」のライブの模様を東京2会場と大阪1会場で中継する。生配信と事後配信で視聴することができ、顧客は参加人数単位のチケット代とレンタルスペース代金を支払う仕組みだ。

なお、スペースマーケットは1月、シリーズ C ラウンドで複数社から約8.5億円の調達を発表しているが、この出資者の中にはドコモ・ベンチャーズは含まれていなかった(出資の実施は、それより以前の2018年12月27日とのこと)。

2018年に実施したスタートアップへの出資・協業事例を紹介する、
NTT ドコモ代表取締役社長 吉澤和弘氏
Image credit: Masaru Ikeda

ラブグラフへの出資は既報の通りだ。同社が提供する、カップルや家族、友達向けの出張写真撮影サービス「Lovegraph(ラブグラフ)」のターゲットが、ドコモの写真クラウドサービス「d フォト」のユーザ層と重なることから、昨年すでに潜在ユーザに撮影体験を身近に感じてもらえるキャンペーンを共同で実施してきたという。今回の出資を受けて、さらに協業関係を深めるとしている(2019年1月7日に出資)。

また、ドコモにとって初めて北欧圏のスタートアップへの出資も明らかにされた。フィンランドに拠点を置く Hatch Entertainment(以下、Hatch)は、ダウンロードする必要のないゲームのストリーミング再生を可能にする技術を提供している。音楽再生における Spotify、映画やドラマ再生における Netflix と同じく、ゲームの世界にもダウンロードしないで楽しめる体験が、来たる 5G 環境において求められるとの判断から出資・協業に至ったようだ(2019年2月4日に出資)。

協業によって実現するサービスやユーザ体験を説明する、
Hatch Entertainment Head of Marketing の Lassi Nummi 氏
Image credit: Masaru Ikeda

Hatch との業務提携により、日本のプレーヤーは d アカウントを使って Hatch のサイトにログインしゲームが楽しめるようになるほか、ドコモの映像コンテンツを再生できるセットトップボックス「ドコモテレビターミナル」にも対応する。これを記念して、2月15日〜17日、福岡国際センターで開催される e スポーツイベント「EVO Japan 2019」に体験コーナーが設置される予定だ。

なお、Hatch は Angry Birds で知られる Rovio Entertainment の子会社である。

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ドコモ・ベンチャーズが第3回デモデイを開催——プログラム修了4チームと、拡張現実のTekkyuARがピッチ

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日本の筆頭モバイル企業の投資部門であるドコモ・ベンチャーズは12日デモデイ・イベントを開催し、同社の第3回インキュベーション・プログラムから輩出された、スタートアップ4社を披露した。この数ヶ月で、彼らがアイデアをどのように作り上げたかを見てみることにしよう。 ウンログ(審査員・オーディエンス賞/ユニークヘルスケア賞) 無料の iOS アプリで、どんなうんちをしたか詳細を記録することができる。大きさ…

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日本の筆頭モバイル企業の投資部門であるドコモ・ベンチャーズは12日デモデイ・イベントを開催し、同社の第3回インキュベーション・プログラムから輩出された、スタートアップ4社を披露した。この数ヶ月で、彼らがアイデアをどのように作り上げたかを見てみることにしよう。

ウンログ(審査員・オーディエンス賞/ユニークヘルスケア賞)

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無料の iOS アプリで、どんなうんちをしたか詳細を記録することができる。大きさ、形、色のほか、臭いはひどくなかったか、排便がつらくなかったかなども書き留められる。以前、このアプリについて取り上げたことがある。

<関連記事>

MoneySmart(イノベーティブライフデザイン賞)

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お金の使い方のストーリーを記録することで、生活品質の充実につながる情報を提供してくれる、個人資産分析アプリ。どの支払先にいくら使ったかを地図上に表示したり、誰のためにいくら使ったかを表示したりすることができ、価値ある支出とムダな支出を整理して、その後の生活に役立てることができる。アプリは、iOS 向けにここからダウンロードが可能だ。

OTON GLASS(ソーシャルアーキテクト賞)

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OTON GLASS は、失読症患者のためのスマートグラス。先天的な障害や、脳梗塞の後遺症などによる後天的な障害により、視覚に問題は無いものの文字を文字として認識できなくなる障害を持つ人が、日本には50万人、アメリカには100万人、イギリスには25万人いるとされている。

OTON GLASS は、スマートグラスを通じて捉えた文字を認識し、グラスを装着しているユーザにその内容を骨伝導スピーカーを通じて音声で伝える。アプリの名前は創業者の父にちなんでおり、彼が脳梗塞により失読症を発症したことが OTON GLASS の開発に着手する契機となった。

Liquid(Sony Select賞)

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Liquid は、本人確認や決済などで利用できる、指紋認証のASPサービス。福岡生まれのスタートアップであるラックネットが開発した。認証用のカードやID、PWなどが必要なくなくなるので、クレジットカードや財布を持たずに手ぶらで買い物することが可能だ。店舗の顧客優待カードに代わる機能を提供することもできる。以前、THE BRIDGE でも紹介した、アメリカのカーネギーメロン大学発のスタートアップ PayTango にも似ている。

TekkyuAR

TekkyuAR

紹介した4社に加え、8月に開催された Docomo Developer Application Contest 2nd で最優秀賞を受賞した、TekkyuAR もピッチの機会を得た。法政大学の学生らを中心に構成された SMDLab(スマートデザイン研究所)のチームが開発した AR(拡張現実)アプリで、ユーザは現実の重力と力に従って、鉄球を転がしゴールに運ぶことができる3D立体迷路ゲームだ。EPSON America が制作した、TekkyuAR の面白いデモビデオがあるので、そちらをご紹介しておこう。


なお、最近 NTTドコモ・ベンチャーズでは、オープン・イノベーションの一環として、NTTドコモと起業家がサービスを共同開発する「39Works」という活動を始めたようだ。この活動では、プロダクトやサービスの開発に着手する前の段階から、ドコモ・ベンチャーズの担当者と相談を始めることができる。必ずしもプロダクトがなくてもスタートアップができるという点においては、日本の Beenos やロサンゼルスにある一部のインキュベータの活動にも性格が似ているかもしれない。

ドコモ・ベンチャーズや、今回のバッチから輩出されたスタートアップの動向については、今後もアップデイトをお伝えしたい。

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ドコモ・ベンチャーズが、第3期インキュベーション・プログラム選出のスタートアップ4社を発表

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。 ドコモ・ベンチャーズは、インキュベーション・プログラム「ドコモ・イノベーションビレッジ」の第3期に選出されたスタートアップ4チームを発表した。 選出されたスタートアップは、ドコモのコワーキング・スペースの無料利用や提携企業からの協力が得られるほか、最高500万円までの資金提供を得ることができる。彼らの顔ぶれを見てみる…

ドコモ・イノベーション・ビレッジ第2期のデモデイから。
ドコモ・イノベーション・ビレッジ第2期のデモデイから。

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

ドコモ・ベンチャーズは、インキュベーション・プログラム「ドコモ・イノベーションビレッジ」の第3期に選出されたスタートアップ4チームを発表した

選出されたスタートアップは、ドコモのコワーキング・スペースの無料利用や提携企業からの協力が得られるほか、最高500万円までの資金提供を得ることができる。彼らの顔ぶれを見てみることにしよう。

  • ウンログ
    無料の iOS アプリで、どんなうんちをしたか詳細を記録することができる。大きさ、形、色のほか、臭いはひどくなかったか、排便がつらくなかったかなども書き留められる。以前、このアプリについて取り上げたことがある。
  • Money Smart
    オンライン家計簿を発展させたような、個人向け金融管理プラットフォーム。詳細は開示されていない。
  • Liquid
    指紋を認証トークンに用いる決済と特典プラットフォーム。ユーザはショッピング時に、財布やデジタルウォレットを持つ必要がなくなる。

4つ目のスタートアップの詳細については開示されていない。これらのスタートアップは明日から始まるインキュベーション・プログラムに参加する予定で、期間中の進捗については11月6日のデモデイで披露される予定だ。

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ドコモ・イノベーションビレッジが第2回デモデイを開催——レシピ提案アプリ「me:new(ミーニュー)」がグランプリを受賞

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。 日本の筆頭モバイル企業の投資部門であるドコモ・ベンチャーズは今週デモデイ・イベントを開催し、同社の第2回インキュベーション・プログラムから輩出された、スタートアップ6社を披露した。レシピ提案アプリの「me:new(ミーニュー)」がグランプリとオーディエンス賞を受賞した。この数ヶ月で、彼らがアイデアをどのように作り上げ…

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

日本の筆頭モバイル企業の投資部門であるドコモ・ベンチャーズは今週デモデイ・イベントを開催し、同社の第2回インキュベーション・プログラムから輩出された、スタートアップ6社を披露した。レシピ提案アプリの「me:new(ミーニュー)」がグランプリとオーディエンス賞を受賞した。この数ヶ月で、彼らがアイデアをどのように作り上げたかを見てみることにしよう。

me:new(ミーニュー)

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左から:NTTドコモ代表取締役 加藤薫氏、ミーニュー 三宅伸之氏

me:new(ミーニュー)はシリコンバレーへの渡航と、当地の投資家とのアポイントメントを含むツアーを受賞した。デモは、創業者兼CEO の三宅伸之氏と、レシピを監修する管理栄養士の堀敬子氏によって行われた。

忙しい家族はしばしば、何を料理するかを注意深く考える必要にせまられる。me:new(おそらく、「メニュー」という単語に由来する)は、これから先の7日間に何を料理したらよいかを提案してくれるので、時間を節約できる。何を料理するかに応じて、アプリはスーパーで何を買えばよいかも教えてくれるので、一回の買い物で何を買えばよいかが簡単にわかり、予期しない買い物に何度も出かける必要がない。

同社は今後3年間でユーザを800万人を獲得する計画で、ユーザ全体の5%になると見込む有料ユーザから月額料金を徴収する。その他の収入源として、出前配達サービス、広告、オンライン・ヘルスケア・サービスとの提携を考えている。

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ミーニュー 三宅伸之氏、堀敬子氏

ATLS (by forEst)

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forEst はベストストレッチ賞を受賞し、シリコンバレーへの渡航と、当地の投資家とのアポイントメントを含むツアーを獲得した。

代表の後藤匠氏がプレゼンテーションした。forEst はオンライン学習における Amazon を目指している。過去に何を買ったかを元に、サイトを訪れるたびレコメンデーションを表示する Amazon と同様に、forEst はあるテーマについて学生がどれだけ学習できたかを計測し、次に何をどれだけ勉強すればよいかを提案する、学生向けのオンライン学習プラットフォームを構築しようとしている。

forEst は、同社のオンライン学習プラットフォーム上で、教材の利用を許可してくれる教育関連出版会社と提携した。集積されたデータに基づいて、ユーザが難しい問題を克服し、テストや入試に対して備えるのを支援する。

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forEst 後藤匠氏

えがおの本

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えがお 太田祥平氏

東京を拠点とするスタートアップ えがお が、オンライン・フォトブックを開発していることを、以前我々が伝えたのを覚えている読者もいるだろう。えがおの代表を務める太田祥平氏がプレゼンテーションした。同社は以前我々が取り上げたときからビジネスプランを変更したようで、現在は、学校行事でカメラマンが撮影した写真を、子供が購入するのを支援するオンライン・プラットフォームの提供に集中している。

ここ日本では、保護者はそのような写真を購入するために子供の学校に出向き、学校の廊下に掲出された写真から欲しいものを選ぶ必要がある。ある調査によれば、カメラマンは(イベント後などに)壁に 8,000枚の写真を掲出する必要があるが、そこから一人の保護者が選ぶ写真はせいぜい9〜10枚だ。これは明らかに時間を要する作業だ。

えがおのオンライン・プラットフォームは顔認識技術を使い、多くの写真の中から自分の子供が映り込んでいる写真を探し出すのを支援する。カメラマンは多くの写真をプリントアウトして、壁に掲出する必要がなくなる点でメリットがある。同社は日本国内の地域の写真館やカメラマンと提携しており、ユーザは選択した写真でフォトブックを作ることもできる。写真を選び、必要に応じて、プリントアウトすることも可能だ。

Dank1(だんきち)

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与島大樹氏がプレゼンテーションした Dank1(だんきち)は、プロのアスリートから指導してもらえる、ビデオ・コーチング・アプリだ。プロにコーチしてもらいたいと思っているスポーツファンは多いが、特に地方に住む人がコーチしてもらうのは難しい。

このビジネスは野球のコーチ(ピッチングとバッティング)を提供することからスタートし、ゴルフなど他のスポーツにも追って拡大していく計画だ。

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Dank1 与島大樹氏

Pozica by Wizpra

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ここ日本の小売業では、多くのパートタイマーが雇用されるが、3ヶ月もしない間に辞めてしまう。多くの場合、これは仕事内容や給与に起因するものではなく、他のパートタイム労働者とのミスコミュニケーションによることが多い。結果として、この雇用と退職の繰り返しは、店舗経営者にとって大きな負担となる。

マクドナルドの Web Smile のような店舗内コミュニケーション・ツールにヒントを得て、Wizpra は Pozica というコミュニケーション・プラットフォームを開発した。コミュニケーションの機会を増やして、マネージャーがパートタイム労働者をエンゲージしやすくしようというものだ。このアイデアは今西良光氏によって、プレゼンテーションされた。同社の潜在顧客は、美容院、レストランなどパートタイム労働者を多く抱えるビジネスだ。同社はこのビジネスを世界展開することも計画している。

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Wizpra 今西良光氏

WonderBee

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WonderBee はガジェットに特化したソーシャル・ネットワーク・プラットフォームで、ユーザはハードウェアに関する洞察や意見を交換することができる。家電を購入する際、メーカーのウェブサイトからは、どんなユーザメリットを享受できるのかを把握するのが難しい場合がある。それを把握する最良の方法は、そのデバイスを既に持っている人に尋ねてみることだ。

このプラットフォームはプロダクト毎にコミュニティが分かれているので、ユーザが購入を検討しているデバイスを、既に持っている人と容易に対話することができる。コミュニティ・ページ上には「購入ボタン」が設置してあり、オンライン購入ページに誘導されるので、メーカーにとっても顧客流入を増やすに役立つ。

同社はアフィリエイト、バナー広告、自社による eコマース・チャンネルを通じて売上を確保したいと考えている。これからの3年間で、ユーザを320万人以上獲得したいと考えている。

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WonderBee 須藤勇人氏

デモデイ・イベントにあわせて、ドコモ・ベンチャーズは、インキュベーション・プログラムの次回バッチへの申込受付を開始したと発表した。締切は2014年5月8日だ。選出されたスタートアップは NTT グループの企業との提携が支援されるほか、ソニーモバイルコミュニケーションズがプログラム・パートナーに追加された。

これまでのバッチでは200万円が上限だった、スタートアップの受けられるシード投資金額は、今回から500万円に引き上げられる。

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バンコクのEコマース・プラットフォームaCommerceが、NTTドコモ・ベンチャーズとサイバーエージェント・ベンチャーズから310万ドルを調達

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タイを拠点とするEコマース・プラットフォーム aCommerce が310万ドルをブリッジ・ファイナンス(コンバーティブル・ノート)で調達した。今回の投資ラウンドでは、NTTドコモ・ベンチャーズが初めて東南アジア市場でリード・インベスターを務めており、サイバーエージェント・ベンチャーズと aCommerce の社員、複数の戦略エンジェル投資家が出資した。 関連記事:Ardent Capitalがリ…

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タイを拠点とするEコマース・プラットフォーム aCommerce が310万ドルをブリッジ・ファイナンス(コンバーティブル・ノート)で調達した。今回の投資ラウンドでは、NTTドコモ・ベンチャーズが初めて東南アジア市場でリード・インベスターを務めており、サイバーエージェント・ベンチャーズと aCommerce の社員、複数の戦略エンジェル投資家が出資した。

関連記事:Ardent CapitalがリクルートSPやGMO-VPらと戦略的提携を締結、タイのEコマース2社に出資

aCommerce の CEO を務める Paul Srivorakul は、この直近の資金調達、とりわけ社員からの支援が得られたことを喜んでいる。

Paul Srivorakul
Paul Srivorakul

東南アジアのEコマースサービスやプラットフォームは、驚くほど顧客を獲得している。aCommerce の資金調達の約3分の1は社員からのもので、これは社員がビジョン、ミッション、パッションを aCommerce と共にしてくれていることの、何よりの証だ。

エンド・トゥ・エンドでEコマースを提供する同社は、調達した資金を使って、プロダクトの開発、技術のスケール、さらに、現在のタイ、インドネシアに加えて、シンガポール、フィリピン、マレーシアへのサービスを拡大する計画だ。

NTTドコモの副社長でCOOを務める秋元信行氏は、次のように述べている。

東南アジアの新世代のEコマースソリューションを支援できることを喜んでいる。東南アジアは可能性に富んでおり、aCommerce やそのチームは、Eコマース分野でそのチャンスを手に入れられる位置にいると思う。

今年6月にローンチした aCommerce は、これまでに社員が100人を超えており、今回の資金注入を受けて、さらに成長を早めることができるだろう。

aCommerce の COO を務める Peter Kopitz は、次のように付け加えた。

東南アジアのEコマースが抱える大きな問題の一つは、いいB2Cのフルフィルメント・サービスが無いことだ。そこで、倉庫、玄関先までの配達、最高クラスのカスタマーサービス、技術開発など、エンド・トゥ・エンドのEコマースに必要なインフラすべてを開発することに資金を投入している。

aCommerce はバンコクに拠点を置く Ardent Capital により立ち上げられ、資金が投入された(参考記事)。これまでの同社の成長を受けて、Ardent Capital の CEO である Adrian Vanzyl は次のようにコメントしている。

Ardent Capital からまた新たな成功を見ることができて大変うれしい。今回の動きは、東南アジアのコンシューマ・ビジネスに直結する、基礎的なEコマースプラットフォームの構築や投資に対する我々の確信を、さらに高めてくれるものとなった。

aCommerce の成長や顧客獲得のペースには目を見張るものがある。最近、同社は Naver Japan のモバイルチャットアプリ LINE や化粧品メーカーの L’Oreal(ロレアル)と提携している。近日中に、ブランド各社がコンテンツサイト、ソーシャル・ネットワーク、モバイルアプリに直接商品を簡単に販売できるシステム「PopShop」をリリースする予定だ。

aCommerce が入居する、バンコク市内のインキュベーション施設 ArdentLabs の風景
aCommerce が入居する、バンコク市内のインキュベーション施設 ArdentLabs の風景

【via e27】 @E27co

【原文】

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ドコモ・イノベーションビレッジが第1回デモデイを開催——カップルアプリのPairyがグランプリを受賞

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今日、NTT グループのインキュベーション・プログラム「ドコモ・イノベーションビレッジ(以下、DIV と略す)」は、第一期プログラムのデモデイを東京で開催した。デモデイには、NTTドコモの加藤薫社長の他、500 Startups の Partner & Fire Chief George Kellerman 氏、Skype 創業者で Atomico のパートナー Niklas Zennst…

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今日、NTT グループのインキュベーション・プログラム「ドコモ・イノベーションビレッジ(以下、DIV と略す)」は、第一期プログラムのデモデイを東京で開催した。デモデイには、NTTドコモの加藤薫社長の他、500 Startups の Partner & Fire Chief George Kellerman 氏、Skype 創業者で Atomico のパートナー Niklas Zennström 氏らが登壇しステージに花を添えた。今回のデモデイは、DIV にとって初めての試みだったが、普段彼らがインキュベーションを実施しているスペースではなく、一般ホールを借り切って開催され、聴衆は数百名に加えて、立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。

今回発表されたのは、4月に第一期プログラムに選抜されたスタートアップ6社だが、この数ヶ月間でどの程度成長をとげたのか、目にするのを楽しみにしていた。では、各社の健闘ぶりを紹介してみよう。

なお、デモデイではNTTドコモの社員や、DIVの外部メンター十数名の審査により、グランプリとベスト・ストレッチ賞が選ばれた。彼らには副賞として、DIVに協力している 500 Startups オフィスへの訪問を含む、シリコンバレーツアーが贈呈される。

<グランプリ>  Pairy by Timers(高橋才将氏)

div-demoday-pairyPairy は、カップルのためのモバイルアプリで、二人が思い出を振り返るのを助ける。調査によれば、過去1ヶ月以上前のチャットをさかのぼってチェックするカップルは、全体の40%以上にも上るという。SNS や既存のメッセージアプリでは、他のコミュニケーションに埋もれて、1ヶ月以上も前の二人だけのチャットを見つけ出すのは容易ではない。Pairy は目的をカップル同士のコミュニケーションに限定することで、このプロセスを容易にしてくれる。

現在ユーザ数は12万人で、DIVに参加した3ヶ月間で156%伸びた。ユーザの多くは、結婚を控えた20代の男女だ。月間PVは600万件、登録されているデートスポットは5万件、うち、20%のデートスポットには実際カップルが訪問していることが確認できている。

毎月自然増加でユーザ数は120%ずつ増加しているので、このまま行けば2014年10月にユーザ数100万人を突破し、国内最大規模となる。2014年3月に、フォトブック・プレミアムサービス・広告でマネタイズし、フジテレビとも連携して番組を企画検討している。現在6,000万円を資金調達中で、Pairy で付き合ったカップルが結婚した後に使えるアプリ Family(仮称)を構想中だ。

<ベスト・ストレッチ賞>  Coromo by Coromo(井上北斗氏)

div-demoday-coromo3スマートフォンのホームスクリーンをメディア化するソリューション。仕事のとき、レジャーのとき、家にいるときなど、専用のカードを接触させる(Felica などのNFC仕様と推測される)ことで、ホームスクリーンを切り替えることができる。ユーザはHTML5 を使って自分オリジナルのスクリーンを作ることもできる。

スマートフォンでは、ユーザがホームスクリーンを眺めている時間(滞留時間)が最も長いことに着目した。大規模イベントや施設に、専用メディアとして使ってもらうことでマネタイズする。今年の東京モーターショーでは来場者向けの専用メディアとして提供されることが決まっている。会場を離れた後はユーザを Coromo Store へ誘導し、ユーザのリテンションを図るだけでなく、B2C によるマネタイゼーションにもつなげる。スマートフォンが将来、ウエアラブル・デバイスに移行しても、ホームスクリーンの概念は残るので、このビジネスには将来性があるとのことだ。

DecoAlbum / DrawChat by プライムアゲイン(阿部伸弘氏)

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DecoAlbum は、写真のデコレーションと共有を一つのアプリで完結させられるモバイルアプリだ。なお、このアプリの開発経緯などについての詳細は、このインタビュー(英語)を参照されたい。これまでに200万ダウンロードを達成し、この数はDIVに参加する前の約2倍である。日本とタイからのユーザが約半数を占め、全体の7割は海外ユーザによって利用されている。

先頃、プライムアゲインは DrawChat という Facebook 上で手書きイラストをメッセージングできるアプリをリリースした。Facebook API を利用して、思い出や感情を共有できるアプリを出し続けることで、2014年には現在の5倍にあたる1,000万ダウンロード達成につなげたいとしている。

FunPicty by Soda(本名耕氏)

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FunPicty(iOS / Android) は、面白い写真が撮れる写真アプリの機能を一つに集めたものだ。これまでの面白写真アプリは短命のものが多かったが、彼らはそれら複数のバリエーションを一つのアプリに集め、面白写真を投稿/閲覧しあうコミュニケーション・プラットフォームを実現した。他の面白写真投稿サイト Break、Imgur、Pixiv などと差別化するため、モバイルアプリを作ることに注力している。

現時点でダウンロード数500万件で、月間アクティブユーザは30万人。2014年には月間アクティブユーザを100万人にまで持って行きたいとしている。

クミタス by Willmore(石川麻由氏)

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食品アレルギーを持つ人のためのアプリ。アレルギー代替食を探せ、Yahoo Shopping やセブンネットショッピングなどのオンラインショップを横断してアレルギーフリーの商品を検索でき、各商品の原材料・アレルギー成分などの情報を入手することができる。

日本では、食卓で子供にアレルギー対策を施している家庭が14.2%、学校給食で代替食等の対応を要するケースが7%となっており、食品アレルギーは身近な問題である。30人の主婦の協力により、これまでに4万件以上の食品の成分情報を登録し、これにより、例えば、「原材料に卵を含まないクッキー」などの条件で食品を選択注文できるようになった。

アフィリエイトや定期販売などで、3年以内に年間売上高15億円を目指している。ロッテ、Dショッピング、もぐもぐ共和国、らでぃっしゅぼーやとの提携が決定しており、中間流通販売業者へのデータ販売も検討中だ。年内にモバイルアプリをリリースし、今後はレシピ機能、外食先やスーパー等で使える有料機能、成人向けの食事制限者や糖尿病患者にも使える機能を追加する予定だ。1年でユーザ数50万人、3年で300万人の獲得を目標に、シリーズAラウンドでの資金調達を実施中だ。

Nanovel by Gadget(浅見敬氏)

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もともと映画プロデューサだった浅見氏は、同僚のプロデューサらと「10分間のストーリーで人を涙させることができるか」という企画を立てた。くだんの同僚はこれを「つみきのいえ」として映像化し、第81回アカデミー賞で短編アニメ賞を受賞するに至った。

このアイデアにインスパイアされ、浅見氏は2,000文字で人を感動させられる小説のプラットフォームを構築した。Nanovel には、脚本家、放送作家、コピーライターら50名が寄稿しており、ユーザは月間16本の短編小説を無料で読むことができる。ユーザの継続利用意向率が68.5%と非常に高いことも特徴だ。


SD Japan では今後も、単独インタビューなどの機会を設け、デモデイで披露されたスタートアップ6社の動向をより深く追いかける予定だ。ご期待いただきたい。

また、DIV では第2期プログラムへの参加者を募集している。今回のスタートアップ6社に続きたい起業家の人たちは、この機会にぜひ申し込んでみてほしい。

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「ドコモ・イノベーションビレッジ」の支援先スタートアップが入居するNTTドコモ・ベンチャーズの新オフィスが完成

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ベンチャー投資や起業支援プログラムの提供を行うNTTドコモの子会社、「NTTドコモ・ベンチャーズ (※1)」のコワーキングスペースとイベントスペースを兼ね備えた新オフィスが完成し、その発表会が本日開催された。 今年2月に、NTTドコモはスタートアップとの連携強化に向けた取組みとしてインキュベーションプログラム「ドコモ・イノベーションビレッジ」をスタートさせている。 同プログラムには124のサービス…

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ベンチャー投資や起業支援プログラムの提供を行うNTTドコモの子会社、「NTTドコモ・ベンチャーズ (※1)」のコワーキングスペースとイベントスペースを兼ね備えた新オフィスが完成し、その発表会が本日開催された。

今年2月に、NTTドコモはスタートアップとの連携強化に向けた取組みとしてインキュベーションプログラム「ドコモ・イノベーションビレッジ」をスタートさせている。

同プログラムには124のサービスが応募。4月に第一期となるEaseeatやPairyなど6つのスタートアップが支援先として選ばれた。200万円開発助成金の他、コワーキングスペースやメンタリングなどの支援メニューが実施されることになっていた。今回オープンしたコワーキングスペースは、第一期のスタートアップたちが利用することになる。

「ドコモ・イノベーションビレッジ」に参加しているスタートアップたちは、発表でのパネルディスカッションにおいて同プログラムへの応募を決めた理由として、Evernoteへの投資の成功事例があること、出口戦略としてのドコモとの協業などを挙げていた。

支援をうけているスタートアップ6社
支援をうけているスタートアップ6社

5月からスタートしたプログラムをこれまで受けてみての感想については、メンターによるメンタリングを受けて勉強になるといった意見や、ドコモが抱えるネットワークから企業の紹介を受け、提携先の模索やヒアリングなどを行なっていること、アプリ開発におけるノウハウなどが助かっているといった意見等があった。

入居しているスタートアップたちは毎週火曜日に報告会があり、最低週一程度はこのオフィスに来ているという。その際、メンターによるメンタリングも受けているそうだ。メンタリングはチームに固定のメンターがつくというより、様々なメンターが代わる代わるメンタリングを実施するほか、講演なども開催していく。

これら6つの支援チームは、今後も継続して支援を受け、9月26日(木)に開催されるデモデイで支援結果を発表することになる。スタートアップたちは、デモデイに向けて残りのプログラム期間に対する意気込みを語っていた。

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※1 2013年7月1日に「ドコモ・イノベーションベンチャーズ」から社名を変更した。

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