ドコモ・イノベーションビレッジが第2回デモデイを開催——レシピ提案アプリ「me:new(ミーニュー)」がグランプリを受賞

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2014.3.28

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

日本の筆頭モバイル企業の投資部門であるドコモ・ベンチャーズは今週デモデイ・イベントを開催し、同社の第2回インキュベーション・プログラムから輩出された、スタートアップ6社を披露した。レシピ提案アプリの「me:new(ミーニュー)」がグランプリとオーディエンス賞を受賞した。この数ヶ月で、彼らがアイデアをどのように作り上げたかを見てみることにしよう。

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左から:NTTドコモ代表取締役 加藤薫氏、ミーニュー 三宅伸之氏

me:new(ミーニュー)はシリコンバレーへの渡航と、当地の投資家とのアポイントメントを含むツアーを受賞した。デモは、創業者兼CEO の三宅伸之氏と、レシピを監修する管理栄養士の堀敬子氏によって行われた。

忙しい家族はしばしば、何を料理するかを注意深く考える必要にせまられる。me:new(おそらく、「メニュー」という単語に由来する)は、これから先の7日間に何を料理したらよいかを提案してくれるので、時間を節約できる。何を料理するかに応じて、アプリはスーパーで何を買えばよいかも教えてくれるので、一回の買い物で何を買えばよいかが簡単にわかり、予期しない買い物に何度も出かける必要がない。

同社は今後3年間でユーザを800万人を獲得する計画で、ユーザ全体の5%になると見込む有料ユーザから月額料金を徴収する。その他の収入源として、出前配達サービス、広告、オンライン・ヘルスケア・サービスとの提携を考えている。

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ミーニュー 三宅伸之氏、堀敬子氏

ATLS (by forEst)

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forEst はベストストレッチ賞を受賞し、シリコンバレーへの渡航と、当地の投資家とのアポイントメントを含むツアーを獲得した。

代表の後藤匠氏がプレゼンテーションした。forEst はオンライン学習における Amazon を目指している。過去に何を買ったかを元に、サイトを訪れるたびレコメンデーションを表示する Amazon と同様に、forEst はあるテーマについて学生がどれだけ学習できたかを計測し、次に何をどれだけ勉強すればよいかを提案する、学生向けのオンライン学習プラットフォームを構築しようとしている。

forEst は、同社のオンライン学習プラットフォーム上で、教材の利用を許可してくれる教育関連出版会社と提携した。集積されたデータに基づいて、ユーザが難しい問題を克服し、テストや入試に対して備えるのを支援する。

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forEst 後藤匠氏

えがおの本

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えがお 太田祥平氏

東京を拠点とするスタートアップ えがお が、オンライン・フォトブックを開発していることを、以前我々が伝えたのを覚えている読者もいるだろう。えがおの代表を務める太田祥平氏がプレゼンテーションした。同社は以前我々が取り上げたときからビジネスプランを変更したようで、現在は、学校行事でカメラマンが撮影した写真を、子供が購入するのを支援するオンライン・プラットフォームの提供に集中している。

ここ日本では、保護者はそのような写真を購入するために子供の学校に出向き、学校の廊下に掲出された写真から欲しいものを選ぶ必要がある。ある調査によれば、カメラマンは(イベント後などに)壁に 8,000枚の写真を掲出する必要があるが、そこから一人の保護者が選ぶ写真はせいぜい9〜10枚だ。これは明らかに時間を要する作業だ。

えがおのオンライン・プラットフォームは顔認識技術を使い、多くの写真の中から自分の子供が映り込んでいる写真を探し出すのを支援する。カメラマンは多くの写真をプリントアウトして、壁に掲出する必要がなくなる点でメリットがある。同社は日本国内の地域の写真館やカメラマンと提携しており、ユーザは選択した写真でフォトブックを作ることもできる。写真を選び、必要に応じて、プリントアウトすることも可能だ。

Dank1(だんきち)

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与島大樹氏がプレゼンテーションした Dank1(だんきち)は、プロのアスリートから指導してもらえる、ビデオ・コーチング・アプリだ。プロにコーチしてもらいたいと思っているスポーツファンは多いが、特に地方に住む人がコーチしてもらうのは難しい。

このビジネスは野球のコーチ(ピッチングとバッティング)を提供することからスタートし、ゴルフなど他のスポーツにも追って拡大していく計画だ。

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Dank1 与島大樹氏

Pozica by Wizpra

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ここ日本の小売業では、多くのパートタイマーが雇用されるが、3ヶ月もしない間に辞めてしまう。多くの場合、これは仕事内容や給与に起因するものではなく、他のパートタイム労働者とのミスコミュニケーションによることが多い。結果として、この雇用と退職の繰り返しは、店舗経営者にとって大きな負担となる。

マクドナルドの Web Smile のような店舗内コミュニケーション・ツールにヒントを得て、Wizpra は Pozica というコミュニケーション・プラットフォームを開発した。コミュニケーションの機会を増やして、マネージャーがパートタイム労働者をエンゲージしやすくしようというものだ。このアイデアは今西良光氏によって、プレゼンテーションされた。同社の潜在顧客は、美容院、レストランなどパートタイム労働者を多く抱えるビジネスだ。同社はこのビジネスを世界展開することも計画している。

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Wizpra 今西良光氏

WonderBee

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WonderBee はガジェットに特化したソーシャル・ネットワーク・プラットフォームで、ユーザはハードウェアに関する洞察や意見を交換することができる。家電を購入する際、メーカーのウェブサイトからは、どんなユーザメリットを享受できるのかを把握するのが難しい場合がある。それを把握する最良の方法は、そのデバイスを既に持っている人に尋ねてみることだ。

このプラットフォームはプロダクト毎にコミュニティが分かれているので、ユーザが購入を検討しているデバイスを、既に持っている人と容易に対話することができる。コミュニティ・ページ上には「購入ボタン」が設置してあり、オンライン購入ページに誘導されるので、メーカーにとっても顧客流入を増やすに役立つ。

同社はアフィリエイト、バナー広告、自社による eコマース・チャンネルを通じて売上を確保したいと考えている。これからの3年間で、ユーザを320万人以上獲得したいと考えている。

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WonderBee 須藤勇人氏

デモデイ・イベントにあわせて、ドコモ・ベンチャーズは、インキュベーション・プログラムの次回バッチへの申込受付を開始したと発表した。締切は2014年5月8日だ。選出されたスタートアップは NTT グループの企業との提携が支援されるほか、ソニーモバイルコミュニケーションズがプログラム・パートナーに追加された。

これまでのバッチでは200万円が上限だった、スタートアップの受けられるシード投資金額は、今回から500万円に引き上げられる。

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