Found元CEOのDanny Tan氏が、デザインに特化した新たなeコマーススタートアップHipVanを発表

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【原文】

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シリアルアントレプレナーのDanny Tan氏がテック業界の注目を最初に集めたのは、友達同士で集まりやパーティーを計画することのできるモバイルアプリ、Foundだった。同チームは2010年に行われた最初のEchelonスタートアップピッチのコンペで優勝し、500 StartupsのDave McClure氏から称讃され、Neoteny LabsやEast Ventures、その他のエンジェル投資家(名前は非公開)から50万米ドルの出資を受けた。

だが、その後、Foundに関する話はあまり聞いていない。Tan氏自身は冒険をして、Rocket Internetに入社し東南アジア地区のシニアプロダクトマネージャーを務めたり、シンガポールのスタートアップVikiでプロダクトディレクターとしても働いた。

そして、Tan氏は起業というゲームに正式に復帰し、同氏の新しいeコマーススタートアップHipVanを発表した。HipVanでは、家具、生活雑貨、食品、ファッション関連のデザイン商品を家庭やオフィス向けに販売していく。扱う商品は同社が選別し、小売価格から最高70%の割り引き価格で販売する。

同スタートアップは、3月中旬もしくは4月初旬にシンガポールでローンチされる。そして、Zalora Singaporeでソフトウェア開発のトップを務めていたKevin Vo氏もHipVanチームに参加している。Tan氏のRocket Internetでの経験が有効に活用されることは明らかだ。

デザインに特化したオンラインマーケットプレイスということは、同スタートアップは、eBayやAmazonのように全般的な商品を販売するのではなく、デザインの良い商品を彼らが独自に選ぶということだが、こういうビジネスアプローチはアジアでトレンドになりつつある。

ニューヨークのテック業界で名の知れたスタートアップに成長したオンラインストアFabに刺激されて、アジアのスタートアップはインディーデザイナーによって制作された商品にFabと同レベルの需要を生み出すことを目指している。

台湾にはPinkoiという企業があって、同社のサービスは一定の評価とトラクションを獲得している。そして、シンガポールには、Reebonzが運営するKwerkeeCuriousCatchがあり、両サービスはタイムサービスでファッションアイテムやガジェットのアクセサリ、家庭用品を販売している。

追記:Rocket Internetの元社員で同社退社後に独自の事業を始めたのはTan氏とVo氏だけではない。DailySocialは以前に、Food Pandaの元社員が設立した定期購入サービスを提供するスタートアップLolaboxについても紹介している。

【via SGE.io】 @SGEio

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