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IBMのWatson農業プラットフォーム、作物の価格予想や害虫対策なども可能に

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本当に、琥珀色の穀物の波だ。アメリカ本土には約200万もの農地が点在しており、農場経営者の決断は食料サプライチェーン全体に影響を及ぼす。ある研究によると、アメリカのブロッコリー生産量のわずか5%が収穫されないだけで、9,000万ポンド(約4万823トン)以上のブロッコリーが手付かずになるという。 予測不可能性のため頻繁に緊迫する市場を安定させるべく、IBM は本日(9月24日)、人工知能(AI)、…

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Image Credit: アメリカ合衆国農務省

本当に、琥珀色の穀物の波だ。アメリカ本土には約200万もの農地が点在しており、農場経営者の決断は食料サプライチェーン全体に影響を及ぼす。ある研究によると、アメリカのブロッコリー生産量のわずか5%が収穫されないだけで、9,000万ポンド(約4万823トン)以上のブロッコリーが手付かずになるという。

予測不可能性のため頻繁に緊迫する市場を安定させるべく、IBM は本日(9月24日)、人工知能(AI)、IoT、クラウドソリューションを結集し「証拠に基づいた」洞察力を生み出す新しいプラットフォーム Watson Decision Platform for Agriculture をローンチした。マネージドサービスとして提供されるほか、カスタマーサービス、人事、製造現場、マーケティングのユースケースを事前訓練した、IBM の新しい同梱ツールセットの一部として提供される。

アーモンクに本社を構える IBM はプレスリリースで次のように述べた。

農業は常に複雑な事業です。生産者が下す決断は、シーズン前とシーズン中のものが網のように絡まり合っており、それを管理しなければなりません。一方で、自然のなすがままでもあります。農業機械、環境センサ、遠隔入力装置からのデータの急増により、生産量の変化要因を理解したり生産者に指導したりする際、直感や従来の技術に頼るのは非現実的となりました。このギャップを埋めるため、Watson AI をデータに適用し、意思決定サポートを生成することで、生産者が証拠に基づいて自信を持って決断ができるようにしています。

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(上)農作物の衛星画像.
Image Credit: IBM

Watson Decision Platform for Agriculture は、IBM の予報バックエンドの力を利用し、土壌の温度や湿度レベル、作物にかかるストレス、害虫、病気など、作物の生産量に影響する重要な要因を浮き彫りにする。生産者はドローンを展開し、写真を IBM Cloud に送信して AI の流行分析情報を得たり(作物の病気の兆候を見つけるなど)、植物を接写した画像を病害検出用コンピュータ画像認識アルゴリズムに送信したりすることができる。

大規模農場はプラットフォームを利用し、収穫時期やグローバル市場での販売量を予測できる。また、送信されてきたデータを照合することで、ベストな灌漑、植付け、施肥、労働者の安全管理だけでなく、その年における理想的な作物販売時期も見極められる。

IBM が農業の分析に着手したのは、Watson Decision Platform for Agriculture が初めてではない。IBM Pairs Geoscope のプラットフォームでは機械学習を利用し、衛星画像や気象データ(IBM の子会社 Weather Company から一部提供)、国勢調査データ、土地の利用状況、事業拠点データ、作物予測を分析している。ブラジルでは、IBM の研究者が、AI とモバイルアプリを利用して土壌や水のサンプルを分析するプロトタイプ AgroPad を構築した。ケニヤでは、Twiga Foods と提携し、農業従事者や食料ベンダー向けのブロックチェーンを利用した小規模貸付プラットフォームを試験している。

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(上)IBM Watson のコンピュータ画像認識 API を利用したモバイルアプリ.
Image Credit: IBM

もちろん、AI を農業に応用する会社は IBM だけではない。テルアビブを拠点とするスタートアップ Prospera は、コンピュータ画像認識ソフトウェア、インフィールドカメラ、気候センサと堅固なクラウド処理プラットフォームを活用し、特定の場所の植物にどれくらい水を供給すべきかなどを計算している。一方、Descartes Labs は、衛星データで訓練した機械学習モデルを使用し、州全体またはアメリカ全体のトウモロコシ収穫量を予測している。Abundant Technologies は、コンピュータ画像認識とセンサフュージョンを自動イチゴ収穫機 Harvest Croo に導入している。

イノベーションは、待ったなしだ。国連は、地球人口が急増する中で食料を供給するには、食料生産を21世紀中頃までに50%増加させる必要があると予測する。運が良ければ、人工知能が業界に必要な生産増をかなえてくれるだろう。

本日(9月24日)ローンチした Watson の新しいソリューションやサービスは他にも、顧客のリクエストに対する関連情報をリアルタイムでカスタマーサービス担当者に提供する Watson Discovery for Salesforce や、パフォーマンス上位の従業員のバックグラウンドを分析し有望な応募者にフラグを立てる人事ツール、IBM Watson Assistant for Marketing、IBM IoT Building Insights、気象データや交通情報、規制情報を組み込み、グローバルサプライ関連問題の「全体像を提供」する Watson Supply Chain Insights などがある。

IBM は、Watson AI ソリューションを20業界80ヶ国の顧客の「何千もの事例」に導入したと語る。顧客には、Deluxe Corporation、BuzzFeed、H&R Block、Ingersoll Rand、Subway をはじめ、10大自動車メーカーのうち7社、10大石油ガス会社のうち8社が含まれる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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IBM、ブロックチェーンでダイヤモンド・金の宝石のサプライチェーンを追跡する取り組みをスタート

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ブロックチェーンは、高い透明性と安全性を確保しながら物の起源を追跡する方法として身近なものとなった。それはまさに、IBMが金・ダイヤモンド業界の企業と組んで、採掘から店舗販売に至るまでの宝石の全サプライチェーンを追跡する理由だ。 TrustChainイニシアチブにおいて、ブロックチェーンを活用して完成済みの宝石の起源を追跡し、サプライチェーン全般で透明性を向上させるとIBMは述べた。 Asahi …

上:自分のダイヤモンドがどこから来たかご存知ですか?
Image Credit: Richline

ブロックチェーンは、高い透明性と安全性を確保しながら物の起源を追跡する方法として身近なものとなった。それはまさに、IBMが金・ダイヤモンド業界の企業と組んで、採掘から店舗販売に至るまでの宝石の全サプライチェーンを追跡する理由だ。

TrustChainイニシアチブにおいて、ブロックチェーンを活用して完成済みの宝石の起源を追跡し、サプライチェーン全般で透明性を向上させるとIBMは述べた。

Asahi Refining(貴金属精製所)、Helzberg Diamonds(米国の宝石小売店)、LeachGarner(貴金属サプライヤー)、The Richline Group(グローバル宝石製造所)とUL(独立した外部証明所)は、IBMブロックチェーンプラットフォームをベースにし、IBM Cloudを通じて提供されるTrustChainイニシアチブをローンチする。

TrustChainはすでに、6種類のダイヤモンド・金の婚約指輪の追跡に使われた。将来的には、消費者は自分の宝石の産出地と移動経路についての情報を閲覧できるようになる。TrustChainジュエリーは、2018年の年末までには店舗の消費者がアクセスできるようになる予定だ。

IBMのブロックチェーンサービスのジェネラルマネジャーの Jason Kelley氏は、VentureBeatのインタビューに対してこう語る。

「私たちはとてもワクワクしています。たった一つのプレイヤーに関することではありません。採掘所、精製所、製造所。それぞれが参加しています。それらが協力して、共通のブロックチェーン上でデータを共有するのです」

このコラボレーションのゴールは、複雑で何層にもなっている宝石のサプライチェーンにおいて、責任感のある倫理的な組織のコミュニティが協力することによって、宝石の起源に対する信頼と倫理的な入手を浸透させることだ。この点は、戦地で原石が採掘される「紛争ダイヤモンド」の時代において非常に重要だ。

オープンソーステクノロジー上のIBM Servicesによって築かれ、IBM BlockchainとHyperledger ProjectをベースにしているTrustChainは、ネットワーク上でつくられ、信頼できるデータに許可された人のみがリアルタイムでアクセスできる改変不可能な全ての取引記録を築く分散台帳テクノロジーを利用している。

プロセスをデジタル化するテクノロジーを活用することによって、情報の流れにおいて新しい形の管理と同意が導入され、ブロックチェーンネットワーク上にいる人々が、詳細やプライバシー、秘密保持において妥協することなく、コラボレーションや情報を共有して閲覧することを可能にする。

IBMは、Walmartと共に食品のサプライチェーンの領域で同様の取り組みを行なっている。食品チェーンにおいて、これまで7日間かかっていた認証プロセスを今では二秒で終えることができるとKelley氏はいう。

「信頼と可視化を最重視している業界には最適です」と彼は言った。

(本記事は抄訳になります。)

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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IBM Watson、起業家がクラウドファンディングから生産に至るサービスを支援するためにIndiegogoに参加

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IBM は Indiegogo に参加し、提携関係にある Arrow Electronics とともに急成長中のスタートアップとモノづくりのコミュニティを支援する。 この協力関係は、「Genius of Things Summit」にて、IBM Watsonのドイツ・ミュンヘン IoT グローバル本社の開設を祝うために集まった400社以上の IBM Watson のパートナーの前で木曜日(2月16…

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IBM Watson ジェネラルマネージャー Harriet Green 氏や他社幹部らと共に話す Indiegogo 共同設立者 Slava Rubin氏(2017年2月16日、IBM Watsonドイツ・ミュンヘン IoT グローバル本社で開かれた記者会見にて)
Image Credit: Khari Johnson

IBM は Indiegogo に参加し、提携関係にある Arrow Electronics とともに急成長中のスタートアップとモノづくりのコミュニティを支援する。

この協力関係は、「Genius of Things Summit」にて、IBM Watsonのドイツ・ミュンヘン IoT グローバル本社の開設を祝うために集まった400社以上の IBM Watson のパートナーの前で木曜日(2月16日)に発表された。

Indiegogo の共同設立者で CBO(チーフ・ビジネス・オフィサー)の Slava Rubin 氏は VentureBeat とのインタビューで次のように語った。

私たちは、Indiegogo を資金調達プラットフォームから起業家が社会に羽ばたいていける機会とみています。あらゆる問題を自身たちだけで解決できませんので、適切なエリアに専門家を送り出すのが本当に楽しみです。

1年以上にわたって Indiegogo は、Arrow のようなパートナー企業と協力して大ヒット製品の製造をスケールしてきた。

同じような案件は、2015年にハードウェアアクセラレータの Wearable World でも実施されたが、Arrow の案件はこの規模では初めてのものだと Rubin 氏は話している。

これまで試みてきた中小の提携案件はたくさんありましたが、昨年に Arrow と始めた案件ほどの規模は初めてでした。

提携の一環として、このサービスに参加する全ての企業は、IBM Watson Bluemix のほか IoT 向けに用意された130を超える他の認知サービスのコレクションにアクセスできる。

IBM 広報担当の Dean Newuman 氏はこう話している。

提携側からみて、IBM の魅力は至るところにあります。Slava 氏から話があったように、ただの資金調達からインキュベート的なもの、起業家精神を加速させるものに変わるのです。

Bluemix はマシンラーニング用に使えるため、Arrow が協力しているような中小企業も自社製品に人工知能をさらに適用できる。Watson の認知サービスを活用すれば、リソースのほとんどない中小企業も一から立ち上げをする必要がないと Arrow の社長で CDO(チーフ・デジタル・オフィサー)の Matt Anderson 氏は話している。

そして現在、食品に顔認証を適用している企業があります。携帯電話を取り出して情報を入力することなくカロリーを計算できるカロリー計算用のスマートプレートです。このような企業が顔認証もしくは食料認証のソフトウェアを開発しようとするのは、同じことの繰り返しで無駄なことです。Watson の IoT を活用すれば、当社エンジニアは Watson でできることを知っていますので、これを文字通り顧客企業のソリューションに持ち込み、Watson を訓練し、稼働させることができます。(Anderson 氏)

Bluemix へのアクセスの他に、世界的な起業家プログラムへ参加し、Arrow から5万米ドルのリソースを供与される機会があるが、これは一定の基準を満たし、Arrow Certified として認められたキャンペーンで利用できる。 こうした企業は、クラウドファンディングキャンペーンをローンチする Arrow Certified 企業に投資される100万米ドルを獲得する資格も与えられる。現在のところ、4社がファンドから25万米ドルを獲得した。

その一例は Noria で、同社は窓に取りつける次世代エアコンのメーカーだが、2016年春に KickstarterIndiegogo の双方で360万米ドルを調達した。他にも FenSens という企業のナンバープレートに埋め込まれたセンサーは、車がバックするときに物体を検知する。また、Play Date は外出中でもペットと遊べるように、中にカメラが装着された遠隔操作のボールを開発している。

IBM Watson は、ミュンヘンにある IoT 本社のオープニングイベントの取材旅費を支払ってくれた。当社がお伝えしている内容は客観性が維持されている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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IBMの人工知能「ワトソン」が映画のトレーラー製作に挑戦、従来30日間のプロセスを24時間に短縮

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<Pick Up> Watch: IBM Watson creates the first AI-made movie trailer- and it’s really eerie 写真の内容を説明したり、クリスマスに一番人気であろう玩具を予測するなど様々なタスクに挑戦してきたIBMのワトソンが、また新たにスキルを習得したようです。今度のタスクは、なんと映画のトレーラーの製…

IBM Watson

<Pick Up> Watch: IBM Watson creates the first AI-made movie trailer- and it’s really eerie

写真の内容を説明したり、クリスマスに一番人気であろう玩具を予測するなど様々なタスクに挑戦してきたIBMのワトソンが、また新たにスキルを習得したようです。今度のタスクは、なんと映画のトレーラーの製作。

対象になった映画は、映画会社20th Century Foxが手がけるSFドラマ「Morgan」。さっそく、解説付きのトレーラーをご覧ください。

IBMの研究者は、今回ワトソンに100本を超えるホラー映画のトレーラーを分断したクリップを見せました。このプロセスによって、ワトソンはトレーラーのビジュアル・音・構成といった要素を理解していったそう。

Morganの解析処理を終えたワトソンが抽出したのは、10のシーンと計6分の動画。それを、人間の編集者がつじつまの合うストーリーにつなげていきました。

従来、一本の映画のトレーラーの製作には1日〜30日かかるそうですが、ワトソンによって、その所要時間は24時間に短縮されました。

上記の動画の中でも触れられていますが、今後は単純作業の効率化だけでなく、「コンピューターやAIに、アートを生み出すことができるのか?」が問われていくことになりそうです。

via. The Next Web

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IBM、ライブストリーミングのUstream買収を認める

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IBM は今日(アメリカ太平洋標準時で21日)、同社が持つ各種ビデオサービスの強化を目的として、ビデオストリーミング・サービスの Ustream を買収したと発表した。この買収に伴い、IBM は Cloud Video Services という新しいビジネスユニットを創設する。 買収のニュースは昨日もたらされ、Fortune は IBM が Ustream に1.3億ドルを支払ったと書いている。I…

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CC0 1.0 Universal via Flickr by Open Grid Scheduler / Grid Engine

IBM は今日(アメリカ太平洋標準時で21日)、同社が持つ各種ビデオサービスの強化を目的として、ビデオストリーミング・サービスの Ustream買収したと発表した。この買収に伴い、IBM は Cloud Video Services という新しいビジネスユニットを創設する。

買収のニュースは昨日もたらされ、Fortune は IBM が Ustream に1.3億ドルを支払ったと書いている。IBM は今日になって買収を認めたが、買収金額についてはコメントを控えた。

今回の買収は、IBM にとって昨年12月の Clearleap 買収に次ぐものだ。このとき、IBM は買収が同社の持つクラウド・ビデオ・サービスの機能拡大に寄与するだろうとコメントしていた。Ustream と Clealeap の買収は、昨年9月、Amazon がAWS の機能拡大を意図して、ビデオ処理会社 Elemental Technologies を買収したのを彷彿させる。

VentureBeat の問い合わせに対し、IBM のグローバル・メディア・ジェネラル・マネージャーである Steve Canepa 氏は、今回創設されるビジネスユニットから多くのアプリケーションがもたらされると述べた。その中には、オンライン教育や警官が身につけている記録カメラ用のサービスが含まれるとのことだ。

太平洋標準時午前8時26分(日本標準時22日午前1時26分)、IBM からのコメントを追記した。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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10のブレイクスルーと30億米ドルの研究投資を経て、IBMが開発した7ナノメーターの半導体チップの凄さ

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半導体チップの研究で、IBMは長年にわたり技術革新を積み重ねてきた。そして今、IBMの研究活動は世界初の7ナノメーターの半導体チップの製造の成功という形で結実したと発表した。これはチップ中の小型化されたトランジスタの大きさがわずか1メートルの70億分の1しかないということを意味する。これは人の髪の毛の太さの1400分の1の大きさである。 これらのチップが開発されたことで、ムーアの法則(1965年に…

Above: IBM technicians hold wafer with 7-nanometer chips. Image Credit: IBM
上:7ナノメーターチップが入ったウェハーを持つIBMの技術者
Image Credit: IBM

半導体チップの研究で、IBMは長年にわたり技術革新を積み重ねてきた。そして今、IBMの研究活動は世界初の7ナノメーターの半導体チップの製造の成功という形で結実したと発表した。これはチップ中の小型化されたトランジスタの大きさがわずか1メートルの70億分の1しかないということを意味する。これは人の髪の毛の太さの1400分の1の大きさである。

これらのチップが開発されたことで、ムーアの法則(1965年にIntelの名誉会長だったGordon Moore氏の、チップに搭載される部品点数は数年毎に倍増すると予測した内容がその後広まった)通りに、この業界は少なくとも次世代チップが開発されるまでは発展し続けるだろう。

いったん市場で大量にチップが使われ始めると、速いコンピュータからよりスマートな「モノのインターネット」製品まで、もっと安く処理能力の高い優れた電化製品やネットに接続できるスマートな日常的なモノを市場で見かけるようになるだろう。

IBMはこの最新成果は、昨年同社が発表した30億米ドルの5ヶ年チップ研究開発投資の成果だと語った。昨年の発表はある意味ほろ苦いものだった。IBMは最新のチップ研究を行うものの、チップ製造事業を昨年中にGlobalFoundriesに売却することで合意したというものであった。(先週やっと当局の承認がおりた)また、IBMは過去数十年にわたる10の研究成果も7ナノメーターのトランジスタ作成に必要だったと述べた。

IBMのシステム事業は今後もIBM研究イノベーションによる最先端半導体の利用を継続するが、それらのチップはおそらくGlobalFoundriesによって製造されることになるだろうとIBMは語った。

Above: IBM’s 7-nanometer chip has circuits that are 1,400 times smaller than a human hair. Image Credit: IBM
上:髪の毛の太さの1400分の1の大きさの回路が入ったIBMの7ナノメーターチップ
Image Credit: IBM

最新のブレイクスルーによってIBMが製造した最初のチップは、機能トランジスタを搭載した7ナノメーターのテストノードだ。ということは、これらのチップの商用モデルの登場はまだまだ先になる。現存の最良チップ、例えば今あるデスクトップやラップトップを駆動するマイクロプロセッサでは、22ナノメーター、14ナノメーターの技術を採用している。次に登場する製造技術は10ナノメーター生産システムであり、7ナノメーターチップはその後になるだろう。

IBMによると、今回の7ナノメーター技術のブレイクスルーは、ニューヨーク州とのパートナーシップ、GlobalFoundriesとの開発アライアンス、サムスンやチップ製造機器メーカーとのパートナーシップ、そしてニューヨーク州オールバニにあるSUNY工科大学のNanoTech Complexに拠点を置く自社の研究者たちのおかげだとしている。

IBMはさらに、7ナノメーターチップによって技術レベルがさらに進み、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、認知コンピューティング、および携帯製品のニーズを満たすようになると語った。

IBMによると、実用に耐えうる7ナノメーターノードテクノロジーを開発することは半導体産業における大きな課題の1つであったという。従来の方法でそのレベルの小型化を追求するとチップの性能が落ちてしまい、小型化によって期待される利点(小型化による高性能化、低コスト化、低エネルギー消費)が損なわれてしまうのだ。

IBMによると、根本的な技術的障壁によって、7ナノメーターチップは製造が不可能であるという声も研究者の間には上がっていた。しかしながらIBMは、IBM Researchによって開拓された新しい半導体加工技術を駆使したという。シリコンゲルマニウム(SiGe)やチャネルトランジスタ、極端紫外線(EUV)リソグラフィの統合といった従来の革新的技術を多段階で駆使したのだ。それにより、IBMはチップのサイズを現在流通している最高の10ナノメーターテクノロジーを使った製品との比較で50%も小型化することに成功した。

Above: Ten breakthroughs that led to 7-nanometer chips. Image Credit: IBM
上:7ナノメーターチップに達するまでの10のブレイクスルー
Image Credit: IBM

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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