非破壊検査という言葉を聞いたことがあるだろうか。これは超音波を飛ばすことで、壁や土壌の中の様子を探る技術で、地殻内部の資源調査や、傷を付けることができない遺跡の内部を調査することなど、とにかく見えない部分を調査することに使われている。
この技術をホームセキュリティに生かしたのが、Indiegogoで出資募集中の「Cocoon」だ。
テニスボールのような形状をした同製品は、家の中の1箇所に置いておくだけでホームセキュリティをこなしてくれる。その秘密は「SUBSOUND」と呼ばれる超音波による検出技術で、人間の可聴音域よりも低い音を使って壁の向こうの状況も把握することができるため、結果として1台で家の中全てを守ることが可能となっている。
もちろんスマートフォンとの連動機能もそなえており、警告や正面のカメラから得た映像はWi-Fiを通じて専用アプリにて連携する機器へと送ることができる。クラウドサービスに映像を録画しておくことも可能だ。異常な音や状況かどうかを学習する機能も備えており、ペットのいる家や騒音の多い環境でも利用することができそうだ。
気になるのは、集合住宅で使った場合、音波による検出がどうなるのか、というところだろうか。
本体機能としては、警告音のスピーカー、マイク、HDカメラを装備。宅内に設置するホームセキュリティとしては機能全部入りという印象である。
なお、Indiegogo上ではすでに目標額を達成しており、299ドルの出資で1台入手することが可能。出荷予定は2015年末。
Cocoon: The smart little security device. from Cocoon on Vimeo.
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