中国のテック新興大手LeEco(楽視)に北京本社オフィス売却の噂

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楽視(LeEco)の北京本社ビル
Image credit: Baidu Maps(百度地図)

キャッシュフローに苦しむ LeEco(楽視)に、北京四環路にある本社ビル売却の噂が出ている。予定売却価格は14億人民元(約240億円)だと現地メディアが報じた。

複数の不動産会社が、LeEco のビルが売りに出されていると認めている。このビルは総床面積が2万平米で、14億人民元の値段がつけられている。LeEco はこれまでにも、ビルと資産の売却によって資金状態の緩和を図ってきた。報道によると同社は200億人民元(約3,430億円)という巨額の負債を抱えている。

LeEco が資金繰りに行き詰まっていることは周知の事実だ。この数か月間、裁判所は資産凍結を複数回に渡り同社の系列企業に言い渡してきた。設立者 Jia Yueting(賈躍亭)氏の資産も対象になっている。北京の本社売却は、かつて栄光に輝いた LeEco の凋落を象徴している。

LeEco が売りにだされている広告の WeChat(微信)投稿から

しかし、本社ビル売却の計画は円滑に進むとは限らない。Leshi Holdings(楽視控股)は昨年、ビルを抵当に入れることで第三者企業から14億人民元の融資を試みており、ビルはまだ抵当に入っている状態だ。直近で LeEco が買い手を見つけることは至難となるだろう。

LeEco は昨年、資本とリソースが限られる中でアメリカ進出を行い、これにより資金状況は一段と悪化した。同社が資金難に陥り、資金調達が難しくなった一因は、無理な海外展開にある。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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