
ホンダが、これまでに発表したコンセプトカーの外観デザインの3Dデータを「クリエイティブ・コモンズ 4.0」のライセンスをつけて特設Webサイト「Honda 3D Design Archives」で公開した。
この特設Webサイトからデータをダウンロードできるようになり、近年普及が進んでいる家庭用3Dプリンターを用いて簡単に、ホンダの歴代のコンセプトモデルをプリントすることが可能になる。ホンダがこれまで実施してきた「ものづくり」を疑似体験することができるというわけだ。

この3Dデータは「クリエイティブ・コモンズ 4.0」という新しい著作権基準に基づいて公開されている。「クリエイティブ・コモンズ 4.0」は、著作権のライセンスを策定する非営利団体Creative Commons(CC)が、昨年の11月25日に公開した最新のライセンス。
ホンダは、同社のリリースにおいて以下のようにコメントしている。
家庭用3Dプリンターの低価格化や技術革新などにより、社会における「ものづくり」の在り方は根本的に変化しつつあります。こうした背景のなか、Hondaは、従来の「メーカー」と「ユーザー」という枠組みを超えた新しいコミュニケーションの在り方を目指し、このプロジェクトを企画しました。(中略)このプロジェクトに触発されて、ユーザーのなかから、優れた未来の自動車デザイナーやエンジニアが生まれてくることを願っています。
先日本誌では、オープンソースフレームワークを活用して自動車を組み立てることが可能な、OSVehicleを紹介した。今回、ホンダがとったアクションはOSVehicleのような事例と、見ている世界は近いのではないだろうか。
ホンダは現在、ホンダのユニークな「ものづくり」への取り組み姿勢や思想を社内外で展開する、新しいグローバル・ブランディング・プロジェクトを推進している。Honda 3D Design Archivesは、2013年の東京モーターショーのプレスコンファレンスにおけるオープニング映像として公開されたブランドCM「Super ultra daydreams」に続く、このプロジェクトの第二弾。
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