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東大発ベンチャーAgICは、銀ナノ粒子インクを利用して、市販の家庭用プリンターで電子回路を簡単に印刷できる「AgIC Print」キットを開発した。同社は米国クラウドファンディングサイトの「Kickstarter(キックスターター)」でプロジェクトを掲載し、開発資金集めとプレオーダーの受け付けを開始した。目標金額は、3万米ドルとなっている。
AgICのキットにより、電子回路基板が簡単に作成になれば、モノづくり革命と呼ばれる昨今の流れがさらに加速すると考えられる。これまで、専門のプリント基板の製造業者に依頼していたような電子回路を、自ら家庭用のプリンターを用いて簡単に作成することができるようになるためだ。これにより、電子回路も含む製品のプロトタイプの開発期間が短縮され、コストも低く抑えた上で開発が可能となる。
開発キットはハンダ付けなしで、導電性のテープや接着剤で電子工作が可能なため、小さな子供でも、折り紙のような手軽さで電子工作を楽しめる。AgICは同開発キットは、電子回路の教育や学習ツールへの応用も可能、とコメントしている。
開発キットは8月頃に出荷予定だという。
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