特許から見るGoogleの「スマートホーム」構想:スマートドアノブ、スイッチ等をいかに活用するか

by Jordan Novet Jordan Novet on 2015.3.15

Above: Google's smart doorknob concept, in the patent application "Security Scoring in a Smart-Sensored Home." Image Credit: Screen shot
上: 特許申請書「スマートセンサーが設置された家におけるセキュリティスコアリング」におけるGoogleのスマートドアノブ構想
Image Credit: Screen shot

Googleが、同社のNestとDropcamのハードウェアをインターネット接続することについて、大きな野心を持っているのは明らかだ。新しい特許を見ると、これらの機器とその他の多くのデバイスが未来のスマートホームのためにどのように結びつけられようとしているかがわかる。

2014年9月、Googleの社員数人が「スマートセンサーが設置された家におけるセキュリティスコアリング」という特許を申請した。これはGoogleがNestを32億米ドルで買収した8ヶ月後、Dropcamを5億5500万米ドル(報道による)で買収した3ヶ月後のことだ。

その特許の名称は誤解を生みかねない表現だ。特許の中で扱われている、より重要な技術について言及していないからである。この特許が主眼に置いているのは、家の中で何が起きているのか、何がなされなければならないのかをよりスマートに自動判別するために、様々な機器を組み合わせる方法である。

昨日正式に公表された特許の一部では、セキュリティシステムが正しく使用されているかを素早く知らせるための「セキュリティスコア」など、ソフトウェアに備えうる機能が論じられている。また、月次や年次、あるいは生涯にわたって、不法侵入をアラートしたりセキュリティ事業者に通知したりするサービスに関する見解も提示されている。

「スマート目覚まし時計」は、家を出発するまでの支度にかかる時間をもとに人を起こしてくれるものである。複数のスマートホームが集まると「近隣セキュリティネットワーク」というものを形成し、特定の地区にいる人々に火事や不法侵入などの付近で発生した出来事を知らせることができるようになる。

しかしもっと興味深いのは、(鍵のある)スマートドアノブやスマートドアベルなど、Nestの製品ラインナップにはまだないハードウェア機器の図解や説明文が特許申請に含まれていることだ。この件について、Googleはコメントを避けている。

もちろん、特許申請に説明があるようなこれらのテクノロジーが市場に出回らないこともあるだろう。しかし、Nestの社員は親会社である特許申請企業のGoogleに家庭機器の販路拡大やマーケットシェア拡大を期待するところがあるのは明白だ。

そして、Googleがホームセキュリティに向けて動き出したことは驚くに値しない。1つには、Forbesの報告によると、12月にはGoogleがADTとパートナー契約の目前だったということがあるからだ。

特許に含まれるテクノロジーのうち最も大きな影響があると思われるのは、リモートコントロールできる鍵を備えた「スマートドアノブ」だろう。Google傘下のNestがこれを発売するとなると、AugustのようなスタートアップだけでなくKwiksetのような老舗にも挑んでいくことになると予想される。

「スマートドアベル」はドアに向かってくる人間を識別して、他のシステムを使って視覚的、もしくは音声による情報を伝えることができるもののようだ。特許によれば、そこから「登録済みモバイル機器」(電話ないし他の機器)がリモートでドアを開錠できることになっている。

Above: Google’s smart doorbell concept, in the patent application “Security Scoring in a Smart-Sensored Home.” Image Credit: Screen shot
上: 特許申請書「スマートセンサーが設置された家におけるセキュリティスコアリング」におけるGoogleのスマートドアベル構想
Image Credit: Screen shot

「例えば、家の中にいる居住者がスマートドアベル106を通じて気心の知れた隣人がドアに近づいていると通知を受けると、居住者はモバイル機器166を使ってドアを開錠してその人が住居に入れるようにすることができる」と特許には記載されている。「あるいは、居住者は音声の指示によりスマートドアノブ122を開錠することもできる」

特許では他にも、2つの部分に分かれて機能し、インターネットに接続する「スマート侵入検知器」が紹介されている。これは窓やドアと、それらの隣接する壁に取り付けて使うことができるもので、窓やドアが開けられたり壊されたりしたことを検知する。これらはZigBeeのようなワイヤレス通信システムを通じてメッセージを送ることができる。

Above: Google’s smart wall plug concept, in the patent application “Security Scoring in a Smart-Sensored Home.” Image Credit: Screen shot
上: 特許申請書「スマートセンサーが設置された家におけるセキュリティスコアリング」におけるGoogleのスマート壁面プラグ構想
Image Credit: Screen shot

さらに、特許は必要な時に電灯をつけたり明るさを落としたりするための「スマート壁面スイッチ」や、換気扇やエアコンの操作を行う「スマート壁面プラグ」などにも言及している。

これらのうち一部、あるいはどのデバイスも、Nestの自己学習式サーモスタットを超えるような形で、人工知能の機能と組み合わせることもできる可能性を秘めている。

Above: Google’s smart wall switch concept, in the patent application “Security Scoring in a Smart-Sensored Home.” Image Credit: Screen shot
上: 特許申請書「スマートセンサーが設置された家におけるセキュリティスコアリング」におけるGoogleのスマート壁面スイッチ構想
Image Credit: Screen shot

特許の文面にはこう書かれている。

(中略)人工知能アルゴリズムは、ユーザがいつ外出するのかをスマートホーム機器のユーザ操作の検知パターンに基づいて、ルール、あるいは学習によって推測をすることができ、検知された家の状態やユーザの行動と組み合わせることも可能である。(中略)

1つの実現例として、1つ以上の電灯のスイッチが、家庭の利用状況検知機器から収集された情報をユーザの電灯の操作行動の情報と組み合わせて処理するように構成され、ユーザの外出予定時刻を予想するという形が考えられる。

もっと知りたい方は特許全文を確認してほしい。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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