
2月半ばに英語版のティザーサイトを開設した、継続的Webセキュリティテストを実現する「VAddy(バディ)」が、全世界版を正式リリースしました。
VAddyは、CIツール(Continuous Integration)と連携し、開発の初期段階から継続的なWebセキュリティテストを実現してくれるクラウド型サービスです。先行して2014年10月にリリースした日本語版VAddyの後を次ぎ、今回リリースされたのは全世界向けの無料版。これで、世界中のWebアプリケーション開発者がVAddyを導入できるようになります。
北米を中心に、海外のWebアプリケーション開発現場において用いられるCIを用いたアジャイルソフトウェア開発は普及する一方で、様々なテストが自動化されています。ところが、CIサイクルの中でセキュリティテストを自動化する有効なツールは皆無で、しかるべきセキュリティテストが実地されていない現状が。VAddyがそれを実現し、より安全なアプリケーションのスピーディなリリースに貢献していくと言います。
「全世界のWebアプリケーション開発者にとっての“使っていて当たり前”なセキュリティサービスになる」ことを目指すVAddy。今回の全世界向けの無料版サービスの開始にあたって、同社のビジョンを伝える内容の英語でのブログ発信も開始しました。もちろん日本語での発信も。
先日、VAddyのプロジェクトリーダーの市川快さんが、「技術系スタートアップはスタンスを明確に。エッジを研げ、その刃は本物か?」と題された興味深い記事を投稿していました。VAddyが目指す価値提供を、「やらないこと」を明言することで伝える趣旨のもの。「こうします」とやることを宣言より、むしろサービスのビジョンをわかりやすく伝えているかもしれません。
VAddyは今回リリースした無料版に加えて、今年夏頃を目処に有料版の提供も予定しています。
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