
サンフランシスコを拠点とするLocketが、モバイルコマースプラットフォームの「Wish」による買収を発表しました。Locketといえば、スマホのロック画面を活用してニュースや広告を表示する「Locket」と、写真や絵文字などをスワイプだけで送れるメッセージアプリ「ScreenPop」を運営するスタートアップです。
今年の2月、ScreenPopのリリースと同時にTyra Banksなどから320万ドルの調達を発表したLocket。同社が設立されたのは2013年なので、約2年で今回のエグジットに漕ぎ着けたことになります。Locketの2つのサービスを継続して運営するかどうかは、まだ検討中とのこと。
Locketを傘下に入れた企業 Wishは、2011年に元GoogleとYahooの社員であるPeter Szulczewski氏と、Danny Zhang氏が立ち上げました。ヨーロッパと北米で人気を誇るモバイルショッピングプラットフォームで、ユーザー数は1億人。「Wish」や「Geek」など複数モバイルアプリで、ユーザーの好みに応じてファッションから電化製品まで幅広い商品を提案しています。

Locketの創業者兼CEOは、Yunha Kimさん。彼女は、Wishのエグゼクティブチームに参画し、同社アプリ群のグロースとコミュニケーションを支えていくとのこと。Wishをパートナーに選んだことについて、こうコメントしています。
「WishもLocketも、適切なユーザーに適切な商品を、適切なタイミングでレコメンドすることをコアとしています。最先端を行くWishのモバイルコマースの技術と、私たちのスタイルやデザインが組み合わされば、さらに勢いをつけて成長できると考えました。リアル店舗ではウォルマート、そしてPCがアマゾンなら、Wishはモバイルを制覇します」
モバイルにおけるコンテンツデリバリーに力を入れて来たWishと、同じくそれをサービスの根幹とするLocket。2社がタッグを組むことで、ユーザーのエンゲージメントをさらに強化する価値あるレコメンデーションが提供できるはず。Locketというエンジンが加わったWishの今後の展開に注目です。
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