イラストから服が作れる「STARted」が法人向け新メニュー、200の工場から最適な製造工程をマッチング

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STARted-website

2014年9月にローンチした、アップロードしたイラストが服になる「STARted(スターテッド)」。専門知識を持たない個人ユーザーでも、少額のパッケージ料金とイラストだけで1人ファッションブランドを作ることができると好評を得てきました。

そんなSTARtedが、本日大幅にリニューアル。個人向けに、オーダーメイド、衣装、アクセサリーやオリジナルグッズの製作などをラインナップに追加。また新たに、法人やショップに向けたメニューを開始しました。

個人向けのサービスを展開してみたところ、ビジネス側からのニーズも高いことが判明し、今回のサービス拡大に至ったとのこと。約200の工場をネットワーク化することで、デザインや素材・加工内容などに応じて、最適な生産ルートを半自動的に導きだしてくれます。

STARted-chart

アパレルの生産には、生地の手配、パタンナーによる型紙のおこし、裁断、縫製、加工、仕上げ(プレスやハンガーかけ)など、いくつもの工程があります。ところが、アパレル製造の事業者は、機材の制限や生産工程の都合により、アイテムや素材の種類などに特化して生産するのが一般的。もちろん、工場によって生産ロットの大小規模も異なります。

また、例えば、ニットひとつをとっても、工場ごとに取り扱う編み機が違うため、求める仕上がりに適した工場を選ぶことが必要。従来は、この複雑な工程を発注者自らが導き出すことが求められました。STARtedが独自に構築した工場のネットワークなら、このマッチングの部分だけでなく、一着から数万着まで幅広いアイテムを低コストかつ高品質に生産することができます。

「STARtedは、ただブランドと工場をマッチングするだけではありません。アイテムに合わせて、データベースの中にある多数の工場をどのように組み合わせると、適切な製造工程になるかを導き出しているのがポイントです」(運営会社バンダースナッチ 藤井裕二さん)

この仕組みは、工場にとっても非稼動時間を埋めて、適正なロットと技術とがマッチングされた新たな仕事の獲得に繫がります。

これまでレディース中心に展開してきたブランドが、特定のアイテムからメンズに参入してみるなど、アパレル分野で新しく挑戦してみるハードルをぐんと下げてくれそうです。個人そして法人のニーズに対応するSTARtedの服作りの仕組み化が、アパレル業界にどんなインパクトをもたらすのか。期待して見守りたいと思います。

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