細野尚孝氏と日野太樹氏、独立系VC「BIG Impact」設立——世界的企業創出に向け、最大200億円ファンド組成へ

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細野尚孝氏(右)と日野太樹氏(左)
Image credit: Big Impact

デジタルホールディングス(東証:2389)の連結子会社 Bonds Investment Group(BIG)でパートナーを務めた、細野尚孝氏と日野太樹氏が独立し、ベンチャーキャピタル BIG Impact を設立したことがわかった。新社名には「BIG」という文字はあるものの、デジタルホールディングスや BIG との資本関係は無い。当初は、細野氏や日野氏が前職で投資実行を担当し、イグジットを果たした企業や経営者らから出資を集める予定。年内30億円、来年末までに最大で200億円規模のファンド組成を目指す。

日本の経済史上、最も開業率が高かったのは昭和の時期、終戦直後のことだ。日本を代表する世界的大企業となったホンダやソニーも、この頃に誕生した。日本の今のスタートアップがまだまだ小規模に留まっていることから、細野氏は有望なスタートアップに集中的に出資することで、将来の日本を代表するようなスタートアップを育てたいと意気込む。細野氏は「ベンチャー投資が目的なのではなく、大きな事業を生み出すための手段としてのベンチャー投資だ」と BIG Impact のファンド組成に向けた抱負を語った。

投資対象については、具体的なバーティカルは設定されていないものの、社名(および、今後組成されるファンド名)にもあるように、「日本社会にビッグインパクトを与えるスタートアップ」に厳選して投資を実行する。シード、アーリーステージに特化して、積極的にリード投資を実施し、その後、フォローオン出資を重ねることで、1社あたり10億円程度の出資を目指す。投資先は各業界1〜2社に絞り、ファンドサイズから推測すれば、最終的にトータルで10〜20社程度をポートフォリオに擁することになりそうだ。

BIG Impact では今後、スタートアップの支援体制も整える。投資会社である BIG Impact とは別にスタートアップ支援に特化した合同会社を設立する計画で、BIG Impact が拠点を置く渋谷スクランブルスクエアの「QWS」を中心に、起業家向けのイベントや勉強会などを開催していく予定。また、BIG Impact は BIG が受託していた「ひょうご神戸スタートアップファンド」の運営を継承し、スタートアップ支援では、渋谷区や QWS が連携する神戸市の起業支援施設「ANCHOR KOBE」とも連携する計画だ。

細野氏と日野氏が以前パートナーを務めていた BIG(旧オプトベンチャーズ)は2015年、オプトホールディング(現在のデジタルホールディングス)が本体で行っていた投資育成事業を分社化する形で生まれた。細野氏や日野氏にとっては、BIG 時代からのものをカウントすると、今回のファンドが実質的に5つ目のファンドとなる。細野氏や日野氏は独立後も、以前の投資先の社外取締役などは投資先の希望に応じて続投する見込み。また、BIG 投資先へは、BIG Impact からもフォローオン出資を積極的に検討する。

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