チャットボットによるマーケティング自動化「ChatBook」、マネックスグループが買収

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Image credit: Monex Group, ChatBook

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

チャットボットを使った企業向けマーケティング自動化ソリューション「ChatBook」を提供するチャットブックが28日、マネックスグループ(東証:8698)に買収されたことが明らかになった。マネックスグループがチャットブックの全株式を取得する形で買収し、買収額など取引詳細は不明。

チャットブックの直近の資金調達は2019年12月のプレシリーズ A ラウンド(1億円を調達)で、このラウンドに、マネックスグループのベンチャーキャピタルであるマネックスベンチャーズが参加していた。INITIAL はこの時点での時価総額を7億1,200万円と伝えていた

チャットブックは2016年9月、以前プライムアゲイン(現在のプライム)の CFO や COO を務めていた小島舞子氏らにより設立(設立当時の社名はヘクト)。2016年にコードリパブリックの初回バッチ、2017年には Facebook の開発者向け支援プログラム「FbStart」の Accelerate コース、求人情報大手ディップ(東証:2379)の AI アクセラレータの初回バッチに採択された。

Image credit: ChatBook

ChatBook は、Facebook、LINE、Instagram に対応したチャットボットを使って見込み客を誘引し CRM と連携して営業活動へと繋げられるプラットフォーム。国内にもチャットボットを使ったマーケティングの仕組みは複数存在するが、Chatbook は B 向けの足の長い、硬めのビジネスソリューションの営業活動と親和性が高い。

この分野では、C 向けの EC 誘引などに強い「fanp」を展開する ZEALS が東証マザーズ(当時)に上場することを予定していたが、アメリカの金融政策の変更、IPO 市場の動向、ロシアのウクライナ侵攻などから資金調達動向が悪化したため、上場手続の延期し、5月に50億円の調達を明らかにしている

マネックスグループはこの買収により、経営資源をチャットブックに投入しつつ、販路拡大や資金供給等、多面的な支援を実施することでさらなる事業拡大を推進し、エンジニアを中心としたチャットブックの人材と、事業拡大の中で得られる知見・ ノウハウをマネックスグループへと還流することで、マネックスグループ各社のデジタルマーケティングを高度化させるとしている。

<チャットブックのこれまでの軌跡>

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