チャットコマースと接客DXのZEALS、東証マザーズに上場へ

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ZEALS 創業者で CEO の清水正大氏
Image credit: Zeals

フリークアウト・ホールディングス(東証マザーズ:6094)の持分法適用関連会社で、チャットコマースと接客 DX を展開する Zeals(ジールス)は18日、東京証券取引所に提出した上場申請が承認されたと発表した。同社は12月23日、東証マザーズ市場に上場する予定で、大和証券が主幹事を務める。証券コードは9255。250万株を公募し、491万2,800株を売り出す。なお、オーバーアロットメントは111万1,900株。

想定発行価格は1,530円で、時価総額はおよそ233.2億円になる。価格の仮条件は12月7日に決定し、ブックビルディング期間は12月8日から12月14日を通して実施される。最終的な公開価格決定日は12月15日。有価証券報告書によると、同社の2021年3月期における売上高は13億7,780万円で、経常利益は1億9,454万円、当期純利益は1億9,080万円。

ZEALS は2014年4月、会話型ロボットソフトウェアの開発などを主事業として創業。2017年5月、チャットットボット管理ツールとして「fanp」を正式ローンチするも、その後、チャットボットによる対話型広告に事業をピボットした。

同社が現在提供するチャットコマースは、チャットボットと会話しながら商品が購入できるサービスで、導入先は約400社、エンドユーザはのべ430万人、会話分析データ数は4.5億件(2021年3月現在)。資産化したデータを活用することで、ユーザに寄り添ったコミュニケーションを可能とし、顧客のマーケティング戦略に貢献できるという。

株式の保有比率は、CEO の清水正大氏(32.75%)を筆頭に、フリークアウト・ホールディングスと同社のファンド(24.04%)、ジャフコ(複数ファンドを通じて23.17%)、サイバーエージェント(6.65%)、Z Venture Capital(2.34%)、COO の遠藤竜太氏(1.85%)、ウィルグループ(1.53%)などが続いている。

<ZEALS のこれまでの軌跡>

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