
Photo credit: コードリパブリック
日本で最新のアクセラレータ「コードリパブリック」から第1バッチの卒業企業が誕生した。計60社ほどの志願者の中、最終デモデイまでこぎつけたのは3社だ。
月曜日(10月31日)のイベントの規模は通常のデモデイと比べて若干小さかったものの、日本人投資家や投資グループも参加し、普段より和やかな雰囲気になった。コードリパブリックは、ヤフーの投資部門である YJ キャピタルとEast Ventures が運営している。Y Combinator と同じように、スタートアップ出資金の計7%に相当する7万米ドルが投資された。
East Venturesは日本で最新のユニコーン、メルカリに加え、Tokopedia、Redmart、Traveloka や Tech in Asia などに投資している。一方の YJ キャピタルはより国内集中型で、ラクスルや WHILL、ビズリーチなど日本で最も多くの資金を集めているスタートアップ数社をサポートしている。
以下に卒業企業をピッチ順に紹介しよう。
PortHub by サークルイン

Photo credit: コードリパブリック
PortHub は国際ロジスティクスシステムを提供するウェブ型サービスである。
Flexport と同様、PortHub は中小企業のロジスティクスサポートを狙っている。サークルインのCEO佐藤孝徳氏は同社の試算に基づき、PortHub は貨物処理に要する文書業務や作業時間を70%、それにかかるコストの20%を削減できると見積もっている。
2017年初めに正式ローンチされる予定だ。
ChatBook by ヘクト

Photo credit: コードリパブリック
ChatBook はシンプル、またカスタマイズ可能なチャットボットだ。
3人のエンジニアによるチームが作り上げたのは、好きなことを好きなように話せるという従来型のチャットボットというよりは、アクションベース型のチャットボットだ。ボットからはSNSへの接続が可能で、アンケート収集など特定の目的につながるようなシンプルな会話を始められる。コーディング作業は無用だ。
設立者で CEO の小島舞子氏は、同サービスをチャットボットの WordPress 版ととらえたいようだ。
彼女らチームは、販売されることになるサービスモジュールを最終的には開発者がそれぞれで制作できるようにしたいと考えている。日本国内の大手メディア企業とも契約済みだ。
TastyTable by ブレンド

Photo credit: コードリパブリック
TastyTable の狙いは、より多くの人々に家で料理をしてもらうことだ。
Blue Apronと同じく、TastyTable は家にいながらにしてレストラン並みの料理を作れるよう、計量済みの材料と詳しいレシピを顧客に届けてくれる。週に約60米ドルで、2人分の食事が2回作れるようになっている。
設立者で CEO の田尾秀一氏の狙いは「お家をレストランに変える」ことだ。サービス開始日の11月5日、80人以上に材料やレシピが送られることになっている。
コードリパブリックでは、10件のスタートアップを選出する第2バッチの応募(日本語または英語)を11月23日まで受け付けている。
更新情報(2016年11月2日日本標準時19時50分):トップ画像のキャプションは、YJ キャピタル社員の最近の異動により更新済み。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待