拡大計画から一転、逆風に耐える配送とフルフィルメントサービス「Sendy」の現状(5)

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Image credit:Sendy

ケニアにある「Sendy」はKobo360Lori Systemに並ぶアフリカの代表的なロジスティクススタートアップだ。ケニア人のEvanson Biwott氏とDon Okoth氏、アメリカ人の Malaika Judd氏によって2015年に共同設立された。TechCrunchによると、ケニア、タンザニア、ウガンダにオフィスがあり、サービスを通して5,000台の車両が商品を運んでいる。

現在同社はSendy FulfillmentとSendy Transportの2つのサービスを展開している。Sendy Fulfillmentは在庫保管と配送機能を持たないオンライン販売をサポートするサービスで、注文の受け取り、梱包、発送を行い、販売業者が抱える在庫と配送にかかる高いコストの問題を解決する。Sendy Transportは企業が大きさを問わず様々な商品を輸送するためのプラットフォームだ。競合他社と同様に、クライアントを運送業者をつなげる役割を担う。2022年9月までは個人での利用も可能であったが企業のみが利用できるBtoBビジネスに完全移行された

2021年にBloombergの取材でアフリカ西部と南部(ナイジェリア、ガーナ、南アフリカ、エジプト)へ市場拡大を目指し、2022年の内に1億ドルの調達を予定していることを明らかにしていた。しかし、アフリカのテックメディアのTechbabalが報じているように、2022年5月にベンチマーク金利の引き上げでテクノロジー企業が3日間で1兆ドル価値が下がったことやアフリカの株式市場が減速していることの影響を受けて、資金調達が進んでいないことがわかっている。

これにより拡大を予定していた同社が一転、2022年10月に複数のメーカーから最適な価格での在庫確保と信用融資を提供するSendy Supplyの閉鎖、7月に10%10月に20%のレイオフ実行に踏み切っている。Techcabalの記事にある通り、アフリカのエコシステムが徐々に成長し、エグジットとユニコーンの複数登場のタイミングが迫っている。アフリカの新興企業、そして同社にとっての今回の逆風に耐えられるか、注目が集まっている。

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