
Image credit: CyberAgent Capital
本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載
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サービス概要:スマートホスピタルは2つのサービスのピッチをしました。
MONITAROは、病院における外部業者向けのスマートチェックインシステムです。多くの病院では紙で入退館管理をしていますが、これをスマホでできるようにしました。体温・問診・ワクチン履歴の一元管理ができるのも特徴です。
一方の医療動画サイト「Upstream」は、外科医限定動画サイト。外科医が手技をオンラインで学べる支援をします。
Monthly Pitch編集部はココに注目:コロナ禍を経て、病院の入退館にも、体温チェックを始めとした厳格性が求められるようになりました。スマートホスピタルはそんな病院側のニーズを満たすチェックインシステムとして「MONITARO」を開発。既に500以上の病院に導入された実績をもちます。MONITAROが集めるMRのリアルな訪問・面談情報はデータとしての価値もあり、これでマネタイズも進めます。
一方のUpstream。こちらもコロナ禍によって、手術の立ち会いなどが制限され、外科医がリアルで手術を学ぶ機会が減っています。そこで外科医はUpstreamを使い、手術手法などを学ぶというわけです。外科医がUpstreamに手術動画などを投稿し、視聴者はいいねなどの反応を返すことも可能。リリースして約1年で、約7000名の総合病院の外科医に利用されています。これは約30%の外科医が利用している計算です。今後は国内だけでなく、アジアでも利用者を増やしていきます。

Image credit: Smart Hospital
詳細:診療時間外の業務や長時間労働に陥りやすい医師の現状を変えるべく、2024年から「医師の働き方改革」が適用される。医師のみならず、看護師、医療事務など、病院運営に関わる全ての人の業務効率化が待ったなしの今、病院をはじめとする医療業界は、DX(デジタルトランスフォーメーション)が最も進んでいない領域でもある。スマートホスピタルは、病院に特化したソリューションを開発・提供することで病院課題の解決を目指す。
スマートチェックインシステム「MONITARO」、外科医向け動画プラットフォーム「Upstream」に加え、医療用ビーコン技術を用いた医師向け勤怠管理サービス「勤怠MONITARO」、病院玄関に設置できるAI高速検温システム「検温MONITARO Lite」、院内感染制御AI搭載ロボット「UV-MONITARO」なども展開。アメリカでは医師と製薬会社の営業担当者をつなぐサービスが複数存在し、多くは製薬会社が費用を負担して運営されている。MONITARO も同じモデルを採用して運営されており、病院に費用負担が無いのは興味深い。
スマートホスピタルは、2019年4月の創業。2020年5月、Scrum Ventures とキャピタルメディカ・ベンチャーズから1億2,000万円を調達している。
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