出版社からクリプトへ / SUSHI TOP MARKETING 徳永 × ACV唐澤・村上(1)

本稿はアクセンチュア・ベンチャーズが配信するポッドキャストからの転載。音声内容をテキストにまとめて掲載いたします

アクセンチュア・ベンチャーズ (ACV)がスタートアップと手を取り合い、これまでにないオープンイノベーションのヒントを探るポッドキャスト・シリーズです。旬のスタートアップをゲストにお招きし、カジュアルなトークから未来を一緒に発見する場を創っていきます。

今回のゲストはSUSHI TOP MARKETINGの代表取締役、徳永大輔さんです。

国内でもここ数年、利用が広がっているWeb3アイテムにNFTがあります。ノン・ファンジブル・トークンの略で、主にデジタルアイテムに対して代替できないユニークな証明ができることから、プロフィール画像やファンミーティングに参加した証明書などの用途でユーザーが広がっています。

このNFTをマーケティング活動に使おうとしているのがSUSHI TOP MARKETINGです。企業と個人がトークンでコミュニケーションする「トークングラフマーケティング」の手法で広告やメディア、商業施設・デベロッパー、小売業(特にアパレルブランド)などの領域でビジネスを展開されています。物理的な場所でNFTを配布する場所づくりやQRコードを活用した価値追加など、さまざまな可能性を追求されています。5回連続でポッドキャストから一部をテキストにしてお送りします。

ポッドキャストで語られたこと

  • 出版社からクリプトへ
  • Web3で変わるネットにおける「所有」
  • Web3マーケティングの新概念「トークングラフ」とは
  • トークングラフの応用例、音声でNFTを配る
  • 音声でNFTを配る、というアイデア
  • NFTハラスメントにどう対応する

唐澤:本日はSUSHI TOP MARKETINGの徳永さんにゲストとしてお越しいただいています。(中略)ご存知ない方もいると思いますので、徳永さんの簡単なご紹介と、今行われている事業について教えてください。

徳永:(中略)新卒で出版社に入りました。(中略)一時期、個人事業主をやりながら週3ぐらいで、同じグループ会社でビジネス書のプロデューサーみたいなのをやってました。そのときに『仮想通貨リップルの衝撃』という日本では最初のアルトコインのビジネス書みたいなのを作っているので、仮想通貨というかクリプトの界隈には結構昔からいます。そこからいろいろあったんですけれども(中略)NFTを使ったマーケティングにすごく可能性を感じてSUSHI TOP MARKETINGというNFTを使ったマーケティングとかプロモーションの会社を創業して、今に至るというような感じになります。

唐澤:そういうバックランドだと私も初めて知りました。(中略)SUSHI TOP MARKETINGは違うアプローチで、マーケティングにNFTを活用されるということなんですけど、そこについてもう少しどういうことをやられてるか、なんでそこがいいと思ったのか教えていただけますか。

徳永:(中略)NFTの本質は個人がデジタルデータを所有できるというところなんですよね。デジタルオーナーシップなんて言われるんですけど、そういうのに基づいた新しいマーケティングをやっていくというのが僕らのNFTの扱い方で、ユーザーに一旦デジタルデータを本当の意味で所有していただいて、その所有に基づいて別のNFTを送るであったりとか、所有してる人にしか入れないコミュニティを作って今までなかった企業とエンドユーザーのコミュニケーションするような取り組み方をしてます。

唐澤:NFTのマーケット自体が冷え込んでるという見方もある中で、スタバの「オデッセイ」(註:スターバックスのWeb3プロジェクト)や、NFT配ったら来訪率がめちゃくちゃ上がった洗車場の「Soapy Joe’s」(中略)など一般企業も活用できるということですよね。

徳永:(中略)費用対効果が出るマーケとして機能してるのが大事だと思っています。実際マーケ自体がGDPRであったりとか、個人情報を取るのがいかがなもんかという論調があったりとかするので、費用対効果が悪くなってきてるんですよね。Webマーケがそういうのに対して行き詰まってるんですけれども、新しいテクノロジーで改善したり、全く違う軸のコミュニケーションをできると思ったんです。

次につづく:Web3で変わるネットにおける「所有」/SUSHI TOP MARKETING 徳永 × ACV唐澤・村上(2)

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