クリエイターとファンを結ぶDAO運営Minnapad、「ロックマン」稲船敬二氏や「鉄拳」石井精一氏のDAOをローンチ

SHARE:

日本のクリエイターとファンをつなぐことに焦点を当てた「Create-to-Earn(創造して稼ぐ)」DAO(分散型自律組織)ローンチパッドと NFT マーケットプレイスを提供する Minnapad は、最初の2つのパートナーシップを発表した。1つは、「ロックマン」シリーズで知られる稲船敬二氏とファンをつなぐ DAO である。もう1つは、「鉄拳」や「バーチャファイター」などで知られる石井精一氏とのコラボレーションを実現するものである。

稲船氏の「Beastroid DAO」

稲船氏の DAO は、結末論的な Beastroid の世界観を広げることを目的としている。会員は DAO に出資することで、オリジナルの Beastroid を作成することができる。Minnapad と稲船氏は、ステークホルダーの協力と Minnapad のエコシステムによる実用性の向上により、Beastroid の初期 NFT コレクションを活性化することを目指している。これらの NFT の保有者は、プリセールを通じて DAO の株式を購入する機会を得ることができる。プリセールの詳細については、近日中に共有される予定だ。

ハイエナスラッシャーは、稲船氏の Beastroid の一種

Minnapad は、日本のコンテンツで新しいことを行っており、多くの意見が一つにまとまる力をもたらしている。Beastroid に命を吹き込むには最適なプラットフォームである。単純にゲームとしてだけでなく、DAO の仲間たちと一緒に、さまざまな形で開発を続けていく。Beastroid だけでなく、この DAO から多くの新規 IP が誕生することを期待している。(稲船氏)

このプロジェクトでは、NFT 以外にも IP を成長させるという野心的な目標がある。Minnapad と稲船氏は、ビデオゲーム、コミック、アニメ、フィジカルクリエイションへの展開を考案中だ。

石井氏の「Brain Fighter DAO」

石井氏は Minnapad で、新規 IP「Brain Fighter」を発表する。この IP は、脳波で操作するロボット戦士が主人公だ。プレイヤーは自分の Brain Fighter を操作し、他のプレイヤーとタッグで戦って勝利を目指す。プレイヤーもロボットもかわいいアニメの女の子というアートディレクションも魅力のひとつである。

Brain Fighter はミニアニメガールロボット同士を戦わせる

同じ志を持った仲間と協力し、もう一度一緒にゲームを作る過程を楽しみたいと切望していた。Web3 や DAO の登場で、今までとは違う形でプロジェクトに参加できる可能性にワクワクした。私が思い描いている「Brain Fighter」というIPは、私一人では決して実現できないものなので、私が「みんなさん」と呼んでいる Minnapad のコミュニティと一緒に、新しい技術を使って本当に特別な新規 IP を作りたいと思っている。(石井氏)

共同創造

稲船氏、石井氏とのパートナーシップは、日本のコンテンツファンと日本の伝説的なクリエイターをつなぐという Minnapad の目標を前進させる。DAO のユニークな協力体制により、メンバーは Beastroid とBrain Fighter 両方の IP の創造と方向性に対して投票権を持つ。ファン、パブリッシャー、クリエイターが対等な立場で議論できるようにすることが目的である。もちろん、この新しい技術には、著作権の所有権に関する疑問がつきまとう。

Minnapad の最大の目標は、日本の有名な IP を Web3 スペースにもたらすことである。Minnapad のコミュニティと一緒に、素晴らしい新しい IP を共同で作り上げることができると確信している。(Minnapad の創業者で CEO の西岡達也氏)

共同創造と所有権という使命は、DAO の概念と Minnapad の両プロジェクトにとって中心的なものである。両 DAO の仕組みやインセンティブについての詳細は、永続的なIPを生み出すために重要なものとなるだろう。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する