
Image credit: Alibaba(阿里巴巴)
本稿は、Technode(動点科技)が、4月3日〜4月7日に配信した「News Feed」記事の中から主要ニュースを翻訳したものです。
Meituan(美団)、香港進出に向けて新ブランドをローンチへ(4月7日)
香港紙 Sing Tao Daily(星島日報)が6日に報じたところによると、中国のフードデリバリ大手 Meituan(美団)は、地元の嗜好に合わせた全く新しいブランドで香港市場に挑む。
中国本土で「TikTok」の兄弟アプリとして登場した ByteDance(字節跳動)の「Douyin(抖音)」からの新たな圧力に直面する中、Meituan は香港のローカルサービス市場への進出を開始する。Meituan の新ブランドは今年後半にローンチする予定で、同社は4日から地元の宅配業者にサービスをアピールしている。
一連の説明会では、最新の配送アプリやサービス料金モデル、インセンティブプログラムなどを紹介し、その後、4月4日から19日にかけて説明会を開催する予定とのことだ。(星島日報)
Alibaba(阿里巴巴)、11日開催の「Cloud Summit(阿里雲峰会)」で ChatGPT の対抗馬を発表か(4月7日)
中国のテック大手 Alibaba(阿里巴巴)は、11日に北京で開催される「Alibaba Cloud Summit(阿里雲峰会)」で大規模言語モデルを発表し、4月18日には業界向けアプリケーションモデルを発表すると報じられている。同社のクラウド部門の関係者は TechNode(動点科技)に対し、サミットが4月11日に予定されていることを確認したが、このイベントで ChatGPT の対抗馬をデビューさせるかどうかについては明言を避けた。Alibaba は2月、ChatGPT 的なツールを開発中で、内部テスト中であると述べていた。
中国最大の企業の1つである Alibaba がChatGPTのような製品を導入する動きは、検索大手の Baidu(百度)が先月チャットボットサービス「ERNIE Bot(文心一言)」と企業向け大規模言語モデルプラットフォームをリリースしたのに続き、中国における AI チャットボット技術の話題をさらに盛り上げることになる。Alibaba は AI を利用できる事業を幅広く展開しており、2009年からクラウドコンピューティングのインフラに投資している。
ChatGPT の人気は、中国のテックメジャーや AI 起業家を行動に駆り立てた。ChatGPT の人気が続く中、中国の AI 専門家が最近、JD(京東)、Alibaba、ByteDance(字節跳動)などの中国のテックメジャーの職を離れ、新しい AI 企業を設立している。元 Google China 代表の Kai-Fu Lee(李開復)氏と Meituan(美団)共同創業者の Wang Huiwen(王慧文)氏も、AI に特化した別のビジネスを立ち上げている。(動点科技)
Li Auto(理想汽車)が支援する自動車技術スタートアップ iMotion(知行科技)、香港で IPO を申請(4月6日)
電気自動車メーカー Li Auto(理想汽車)が支援する中国の運転技術スタートアップ iMotion Automotive Technology(知行科技)が香港で新規株式公開を申請し、中国の自動車メーカーが自動運転への取り組みを強化する最新の兆候となった。
同社が4日に提出した目論見書によると、過去3年間の複合成長率は400%を超え、売上高は1年前の1億7,800万元(約34億円)から2022年には13億元(約250億円)に急増したという。
ドイツの自動車サプライヤー Bosch の幹部だった Song Yang(宋陽)氏が2016年に蘇州で設立した同社は、昨年時点で33億人民元(約635億円)の評価額で8億1,100万人民元(約156億円)を調達し、Li Auto や韓国の部品メーカー Mando が支援者となっている。(財新)
ChatGPT、アジアのアカウントを大量にブロックか(4月4日)
中国のテックメディア 36Kr(36気)の報道によると、3月31日以降、ChatGPT はアジアを中心に大規模にアカウントを停止しており、理由は不明だ。中国語のダイアログを使用したアカウントは、特にブロックされやすいという。
そのため、一部の中国のネットユーザは、影響を受けないように、ここ数日は ChatGPT にログインしないことを推奨している。OpenAI は、この状況についてまだコメントしていない。中国では正式に利用できないにもかかわらず、中国の一部の e コマースプラットフォームの販売者は、チャットボットのローンチ以来、ChatGPT のアカウント登録を提供し、膨大な販売量を生み出している。
業界アナリストによると、ChatGPT がアカウントを禁止する理由として考えられるのは、一括アカウント登録、API の不正使用、過度のトラフィックによる技術的問題などだ。最近、イタリアが ChatGPT の使用を禁止し、サムスンが ChatGPT によりデータが流出したと主張したため、AI 製品に対する中国のユーザの懸念がさらに高まっていると 36Kr は付け加えている。(36気)
動画配信サイト「bilibili(嗶哩嗶哩)」、収益分配減少で一部クリエイターがチャンネル停止へ(4月4日)
中国の動画サイト「bilibili(嗶哩嗶哩)」の人気コンテンツクリエイター数名が、収入の減少を主な理由として、チャンネルの更新を休止すると発表した。このニュースはすぐに中国のソーシャルメディアで拡散され、bilibili と動画クリエイターの関係について、クリエイターの流出を主張する人もいれば、個人的な現象と見る人もいて、より広い議論に発展した。
YouTube と同様に、bilibili はユーザー生成動画に大きく依存している。この赤字のプラットフォームには、黒字化への圧力が高まっており、2024年までに損益分岐点を達成することを約束している。収益目標が見えてきた bilibili は、一部のクリエイターのインセンティブを下げたり、ストーリーモードと呼ばれる短編動画フォーマットを導入したりするなど、複数の戦略を採用している。これらの新戦略は、フォロワーや影響力の少ないクリエイターに最も打撃を与えている。
2022年、上海に拠点を置く同社は、クリエイターとの収益分配に91億人民元(1,750億円)を費やし、bilibili の収益コストの半分を占めたことが最新の提出資料で明らかになった。bilibili は、2022年末までに380万人以上の動画クリエイターを集めた。
遡ること2018年1月、bilibili は成長に拍車をかけるため、クリエイターに「高品質の動画を作る」ことを促すクリエイティブインセンティブプログラムを開始し、再生回数やエンゲージメントに基づいてクリエイターに現金ボーナスを提供するようになった。昨年以降、景気低迷の中で損失を減らすため、bilibiliは クリエイターインセンティブを減らし、CM 広告などの統合マーケティングを優先している。(動点科技)
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