4月3日~4月7日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは15件で、資金総額は663.5億ウォン（約66.4億円）に達した。

主なスタートアップ投資

• モバイルプラットフォーム「Hwahae（화해）」を運営する BirdView（버드뷰）がプレ IPO ラウンドで200億ウォン（約20億円）を資金調達しした。Hwahae は2013年にローンチし、化粧品の成分を含む製品情報27万件あまり、レビューデータ750万件をもとに、肌タイプ別情報探索、製品推薦など個人化サービスを提供している。調達した資金でサービスを高度化し、KOSDAQ 上場準備を本格化する。
• 広告映像、イメージ生成 AI「VCAT」運営する Pion Corporation（파이온코퍼레이션）が105億ウォン（約11億円）を調達した。VCAT は製品の URL を入れると、数分以内に広告映像とバナー画像数十件を製作できるサービスだ。今回調達した資金で、海外進出に着手し、技術を高度化する計画だ。
• ブロックチェーン企業の BMPG（비피엠지）が70億ウォン（約7億円）を戦略資金調達した。Web3ブロックチェーン企業として、ブロックチェーンウォレット、スマートコントラクト、DApp プラットフォーム、NFT など多様なブロックチェーンサービスを提供している。戦略的パートナーと協力事業を進める予定だ。
• ハイブリッドセキュリティ運用プラットフォーム「Logpresso（로그프레소）」が60億ウォン（約6億円）を調達した。統合セキュリティ管制（SIEM）プラットフォーム「Logpresso Sonar（로그프레소 소나）」、セキュリティ運用自動化（SOAR）プラットフォーム「Logpresso Maestro（로그프레소 마에스트로）」を提供している。

トレンド分析

投資を受けるコンテンツスタートアップのキーワードは？

メディア・コンテンツ分野は、過去数年間で急成長している分野の一つだ。これに積極的な政府の育成政策も続いている。今年は K コンテンツ分野に歴代最大の政策金融支援が約束され、政府は中小企業やスタートアップに7,900億ウォン（約790億円）を投資すると明らかにした。最近では、韓国産業銀行（KDB）が自社の海外ネットワークを活用し、コンテンツスタートアップのグローバル進出を支援するなど、関連スタートアップにはより多くの機会が開かれている。

韓流と K コンテンツの浮上により、メディア・コンテンツ分野への投資家の関心もここ数年間で大きく高まっている。特にウェブトゥーン、ウェブ小説など IP を活用してグローバル市場に挑戦するスタートアップは、大規模な資金調達に成功した。メディア・コンテンツ分野は今年第1四半期にも投資優先分野で上位圏を維持しながら、最近、スタートアップの資金調達環境が悪化する中でも、成長傾向を維持している。

最も注目される企業は、アバターなどメタバース空間で活用される3Dコンテンツ技術を保有している企業だ。最近資金調達した企業を見ると、3D、メタバースなどを必須キーワードに持っていることが確認できる。この分野は、エンターテイメント、教育、ゲーム、ヘルスケア、ファッション、CS など多様な領域で活用できるという強み、そして世界的に拡張可能性が大きいという点が調達の成功要因に挙げられる。

コンテンツ技術企業は SaaS 形式で企業向けソリューションを提供しており、これに企業から戦略的投資も続いている。Naver（네이버）は 3D データに注目し、NdotLight（엔닷라이트）など関連企業に後続投資を続けている。また、ドラマ、アニメ、ウェブトゥーンなどコンテンツ制作能力を保有した企業が投資を受けている。しかし、グローバル市場で最も人気が高かったウェブトゥーン、ウェブ小説分野は第1四半期には投資ニュースをあまり耳にしなかった。調達ステージを見ると、今年第1四半期にはシリーズ A ラウンド以前のアーリースタートアップが100%であることから、投資家が成長の可能性に注目していることがわかる。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

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