ひらめきは、生活のあらゆる瞬間に起こる。スマートフォンのメモに書き留めたとしても、2日後に見返すと、何を書いているのかわからないということはよくあることだ。「OASIS AI」は、このようなひらめきをソーシャルポスト、ブログ、メールメッセージに変換し、アイデアから完成品まで一気に仕上げてくれる。このプロセスはとても直感的だ。頭の中にあるアイデアを話し、必要なコンテンツ形式を選択するだけで、すぐに書き出すことができる。

ひらめきを呟くだけ、OASIS AI が発散したアイデアを整理

OASIS AI はモバイルアプリで、現在のところ録音とテキスト変換の2つの機能しかない。ユーザが画面上の録音ボタンを押して話し始めると、OASIS AI が音声を即座に逐語的なテキストに変換し、これまで自分が何を話したかを一目で確認できる。録音が終わると、ツイッター投稿、ブログ、ToDo リスト、歌詞など、10種類以上のコンテンツ形式から選ぶことができ、散漫な思考を完全なコンテンツにするのに役立つ。

OASIS AI は現在英語版のみだが、Meet でテストしたところ精度は非常に高く、ユーザからは「思っていることをしっかりキャッチできている」「一日中使って思いついたことを入れておけば、より実用的なものに変えることができる」など、多くの好意的なフィードバックを得ている。

a16zの 投資家 Andrew Cheny 氏による、AI アプリケーションの成長を論じた Linkedin の投稿も、彼が気まぐれに自転車に乗りながら録音したものを OASIS AI で書き上げたものだ。

OASIS AI の現在のビジネスモデルはサブスクで、新規ユーザはサインアップ時に30ポイントを受け取り、1ポイントが300ワードに相当し、ポイントを使い切ったら、ベーシック版かアドバンス版を購入できる。価格は4.99〜149米ドルだ。最近、OASIS AI は「Voice-to-Video」機能も開発しており、これを使えば、写真と録音コンテンツから動画に変換することができる。

「攻撃は最大の防御」——AI に対抗するために OASIS AI を創業

しかし、ジェネレーティブ AI である OASIS AI は、他の誰もが効率向上のために同様の製品を開発しているときに、「AI と戦うため」に作られた。

人類が21世紀に生き残り繁栄し続けるために、我々は AI を使って自らを強化しなければならない。我々は人類史上、最も危機的な瞬間（AI の時代）を目の当たりにしている。AI の台頭を止める方法を探すのではなく、我々自身が攻撃的な手段を講じる必要がある。（OASIS 創業者兼 CEO Matt Mireles 氏）

そんな考えから、彼は OASIS AI を立ち上げ、人間の記憶力と洞察力を拡張することでコミュニケーションを改善し、社会のあらゆるコミュニケーションを円滑にすることを目指している。彼はまた、OpenAI の出現は、人間の仕事を神のようなロボットに置き換えるようなものであり、OASIS AI は AI の台頭に対処することを目的としているとも語った。

【via Meet Global by Business Next（数位時代） 】 @meet_startup

【原文】