7月31日~8月4日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは7件で、資金総額は539億ウォン（約54億円）に達した。

主なスタートアップ投資

• RapportLabs（라포랩스）が340億ウォン（約34億円）を調達した。40〜50代女性向けファッションプラットフォーム「Queenit（퀸잇）」を運営しており、入店ブランド1,300、ダウンロード数540万件を達成し、3月に黒字転換した。資金調達を受け積極的に事業を拡大する一方、入店ブランドの広報支援、優秀人材の採用などを推進する予定だ。
• 融合コンテンツソリューション企業 Sangwha（상화）が150億ウォン（約15億円）を調達した。メディアとロボットを組み合わせた製品開発力を高度化し、成果に応じた投資で、最近リリースしたコンテンツ制作自動化を実現する AI・ロボット撮影・編集スタジオ「DEEP.I（딥아이）」の事業化に注力する予定だ。

トレンド分析

グローバル VC が投資した K-スタートアップ

政府は今年、グローバルファンドを累積8兆ウォン（約8,000億円）まで拡大し、低迷した国内投資市場に民間資本を流入させると明らかにした。 最近はグローバルファンドを運用する7つのベンチャーキャピタルも選抜した。韓国スタートアップに対するグローバル投資会社の関心は2021年から大きくなり始めた。主にユニコーンのスタートアップやユニコーン候補に行われてきたグローバル投資は、徐々に初期投資にも拡大している。しかし、今年は投資環境が悪化したため、新しいグローバル投資家の流入が始まった。

国内スタートアップ投資に活発な投資会社としては Altos Ventures が代表的だ。 シリーズ A 以上の投資を進め、今年のように投資が難しくなった状況でも後続投資に積極的に出る投資会社でもある。 また、Goodwater Capital も最近初期投資をはじめ、投資を拡大したところだ。 このほか、Primer Sazze Partners、Strong Ventures などは初期スタートアップに投資する代表的な投資会社だ。 投資会社の多くがアメリカにあり、 Naver と Yahoo の合弁による投資会社 Z Venture Capital が日本の投資会社としては国内投資を拡大している。

グローバル投資家が関心を持った分野が特定の分野に集中しているわけではない。AI から Web3 まで人気分野にまんべんなく広がっているが、大規模な資金は主にコンシューマテック分野のプラットフォームに集中しており、特にすでに市場を先取りした B2C プラットフォームに集中している。 その例として、Musinsa（무신사）は KKR（Kohlberg Kravis Roberts）、Wellington Management から2,000億ウォン（約200億円）を、Kurly（컬리）は Anchor Equity Partners、Aspex Management から1,200億ウォン（約120億円）を調達するなど、すべてグローバル投資会社からのみ資金を調達した。

今年急速な成長を見せ、注目を集めたもう一つの e コマースプラットフォームを運営する Levit（레브잇）も DST Global Partners、Bond Capital などグローバル投資会社から関心を受けた。グローバル投資会社の関心を一身に受けているジェネレーティブ AI 分野では、wrtn technologies（뤼튼테크놀로지스） が  Z Venture Capital から資金を調達した。 Web3 スタートアップでは、Story Protocol（스토리 프로토콜）が有名なクリプト投資家 a16z から選ばれた。

政府のグローバルファンド組成とグローバル投資会社の関心の増加は、国内のスタートアップエコシステムの活性化に貢献すると期待されているが、国内投資に積極的なグローバル投資会社の多くが韓国人が運営しているところであることは残念な部分だ。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

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