スポーツ用ウェアラブルデバイスの研究開発とモーションデータの解析「sci-bone」/KONAMI ACCELERATOR 2023

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sci-bone の宮澤留以氏

本稿は01Boosterが運営するサイト「01Channel」に掲載された記事からの転載。

また、本稿はKONAMI ACCELERATOR 2023のデモデイのレポートの一部。採択された各社の共創活動をご紹介します。

sci-boneは1つのセンサから、全身の運動を解析するAI「sci-move」を開発しているスタートアップです。首元に小型のウェアラブルデバイスを装着し、スマートフォンと連携することで、従来は全身にセンサやマーカーを付けなければ解析できなかった全身のモーションを解析可能とします。

今回のKONAMI ACCELERATORでは、まず「sci-move」のデジタルコンテンツへの活用可能性をコナサポで調査しました。その結果、コナサポのランニング経験者の75%が「サービスに興味あり」と回答したそうです。

そこでsci-boneはモーション解析を活用し、新たなゲーム制作ができるAPIを提供することを発案しました。具体的には「sci-move」のモーション解析AIを『実況パワフルプロ野球』シリーズなどにAPI連携。ゲーム内の選手に自分が運動した際の怪我リスクやパフォーマンス状況、改善点などを反映する取り組みです。

またゲーム以外にもKONAMIが保有するスポーツクラブなどのリアルアセットに、モーションデータ解析AIを提供。運動の習慣化や効率化を希望するユーザーに対して、新しい運動上達体験を提供することも目指します。


代表取締役の宮澤留以氏は今後の展望を次のように語りました。

現在弊社では、ランニング分野での技術確立が完了している。これからは他競技への展開やプロダクトのAPI連携の可能性を模索し、事業を拡大していきたい。また、今回のKONAMI ACCELERATORをきっかけに、モーション解析とデジタルコンテンツの融合による、新たな価値の創出にも取り組んでいきたい。

プレゼンテーションの模様は以下でアーカイブ配信中です。

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