防犯カメラAI画像解析のOpt Fit、2億円をシリーズA調達——省人化貢献でジム導入は1,000店舗突破、製造業にも展開へ

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Opt Fit の皆さん
Image credit: Opt Fit

Opt Fit は11日、シリーズ A ラウンドで約2億円を調達したと発表した。このラウンドはアコード・ベンチャーズがリードし、愛知キャピタル、OKB キャピタル、名南 M&A、NOBUNAGA キャピタルビレッジ、STATION Ai ファンド、DEEPCORE、ゼロイチキャピタルが参加した。

これは Opt Fit にとって、2022年7月に明らかにしたプレシリーズ A ラウンドに続くものだ。累積調達額は明らかになっているものだけで、デットを含め約4億円に達したとみられる。STATION Aiファンド、DEEPCORE、ゼロイチキャピタルはプレシリーズ A ラウンドに続くフォローオンでの参加。

Opt Fit は2022年1月、フィットネスジム専用 AI 画像解析サービス「GYMDX」をローンチした。GYMDX は、フィットネスジム運営の省人化、質的な無人運営を実現することで、店舗の売上増・コスト削減をサポートする。10月現在の導入店舗数は、大手運営のジムを中心に1,000店舗超。

GYMDX の主な機能としては、AI 監視による自動危険検知、マシン利用率分析、リアルタイム混雑状況配信、不正入館検知など。利用者が倒れたり動かなくなると AI が検知し、管理画面に映像が配信、必要に応じて警備会社に連絡が行き、警備員が現場に急行する。不正利用を検知することも可能だ。

施設内のユーザ動向を AI が分析し、マシン毎の稼働状況を管理画面で把握できるため、ジムオーナーはデータに基づいた経営が可能となる。これまでに、ライザップ、東武スポーツ、東急スポーツシステム、ダンロップスポーツクラブ、日新ウエルネスなどが運営する複数のジムに導入実績がある。

今回の資金調達は、フィットネス領域におけるさらなるシェア拡大のための追加機能開発、営業・マーケティングの強化、事業体制強化のために用いられる。また、製造業の食品加工や金属加工の領域への事業展開を予定している。

Opt Fit では、独自 AI 技術と、フィットネスジムにおける支援で培ってきた運営省人化・本質的な無人経営を実現するノウハウをもとに、人手不足が主因として起こっている課題にアプローチしていく。2023年10月からは、製造業の金属加工業や食品加工業の企業3社で PoC の実施を予定している。

同社は今年5月に開催された B Dash Camp 2023 Spring in 札幌のピッチコンペティション「Arena」でファイナリストに選ばれた。

via PR TIMES

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