Link Capital は20日、2023年4月に10.2億円規模の1号ファンドを組成したことを明らかにした。このファンドは投資対象の事業領域を問わない。プレシード、シードステージのスタートアップのファーストラウンドに投資する。1号ファンドからの投資先は十数社程度を目指す。

代表パートナーの青野佑樹氏は、みずほ銀行やみずほ証券で銀行業務や投資銀行業務に従事した後、2018年からインキュベイトファンドに参画。これまで4年6ヵ月にわたり、40社以上への出資を担当してきた。エクイティ調達だけでなくデット調達の支援を数多く実施してきたことも特徴だ。

Link Capital は、インキュベイトファンドが若手 GP による独立系 VC の創業を支援する意図で運営するファンド「IFLP」の3号ファンドから出資を受けているが、それ以外の LP については明らかにされていない。

Link Capital はまた、1号ファンドが組成された2023年4月以降、これまでに6社への投資が実行済みであることを明らかにした。非公開の1社を除いた投資先は次の通り。

• Eight Lab …… 法人向けに国家資格を持ったセラピストを派遣し就業時間内の短時間で従業員の身体の不調を改善に導くサービス「Carefor」を提供。
• AndGAMER …… 日本国内トップシェアを誇るカスタムコントローラーブランド「Void Gaming」や、FPS（ファーストパーソンシューター、キャラクター視点でプレイするゲーム）ゲーマー向けに特化したハイエンドゲーム周辺機器ブランド「AIM1」をはじめとする、ゲーミングデバイスの開発と販売。
• マチベン …… ジェネレーティブ AI を活用した、「AI 弁護士」による法律相談「マチベン法律相談」の開発と提供。
• hab …… 子供の習い事の送迎に特化したタクシーの相乗りサービス、こども専用送迎シャトル「hab」を運営。
• MOOV …… 次世代のデリバリー型カーシェアサービス「MOOV」を運営。

via Link Capital