ベリリウムの低温精製技術で核融合の社会実装を目指すMiRESSO、2.5億円をシード調達——ジェネシア・ベンチャーズがリード

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ベリル(左)と低温精製技術で全溶解が完了したもの(右)の比較
Image credit: Miresso

核融合におけるベリリウムの低温精製技術を研究・開発する MiRESSO(ミレッソ)は27日、シードラウンドで2.5億円を調達したと発表した。このラウンドはジェネシア・ベンチャーズがリードし、JGC MIRAI Innovation Fund(日揮とグローバル・ブレインが運営)、三井住友海上キャピタルが参加した。

MiRESSO は、核融合発電に必要な中性子増倍材であるベリリウム(Be)の安定供給を目的とした事業を展開している。低温精製技術を用いたベリリウム及びベリリウム化合物の製造・販売を通して、既存の高コストな製造プロセスを革新し、ベリリウムの供給を安価かつ安定的に行うことを目標としている。

この低温精製技術は、塩基とマイクロ波の組み合わせを用いて従来の2000℃必要だったベリリウムの精製を300℃の低温で可能にし、これにより圧倒的な低コストでのベリリウム精製を実現する。MiRESSO は、この技術を核融合発電の普及に不可欠なベリリウムの供給問題解決のために開発し、プロジェクトを推進している。

MiRESSO は、省エネと CO₂ 排出削減を目的とした新たな低温精製技術によるベリリウムの製造・販売のほか、ベリリウム以外の一次鉱物資源の精製技術や難溶解性材料のリサイクル技術に関するコンサルティング業務や技術提供・ライセンス事業も展開している。核融合エネルギー実現への貢献だけでなく、広範な材料精製技術の提供を通じて持続可能な社会の実現を目指しているという。

今回の資金調達により、MiRESSO はベリリウム精製技術のパイロットプラント建設とその実証を加速し、2027年までに年間1トン規模の生産能力を目指すとしている。2023年10月には、文部科学省による20億円のSBIR Phase 3補助金(核融合分野)に採択され、今後も低温精製技術のスケールアップを目指す方針だ。

また、今後は事業拡大に向けたチーム体制の強化と、技術プラットフォーム事業の開始にも注力する。技術プラットフォーム事業では、MiRESSO の低温精製技術をプラットフォームとして、素材や課題に応じた研究開発、それを実現するためのプロセスの提案、装置の導入、技術ライセンスを行う。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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