スパークルら、起業家支援プラットフォーム「東北STARTUP RUNWAY」をローンチ

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Image credit: Tohoku Startup Runway

地方からユニコーン企業を生み出すことを目指す新たな起業家支援プラットフォーム「東北 STARTUP RUNWAY」が11日に本格始動する。昨年11月に1号ファンドを組成したスパークルが中心となり、ベンチャーキャピタル19社、金融機関19社、自治体10団体、支援機関3団体が参画する。

この動きは、2020年9月にローンチした「中四国 STARTUP RUNWAY」、2022年5月に開始した「中部 STARTUP RUNWAY」に続くもので、東北 STARTUP RUNWAY は、東北地方の起業家を幅広く支援し、情報の地域格差を解消することで、同エリアからユニコーン企業の誕生を後押しする狙いがある。

同プラットフォームは、起業家と支援機関の架け橋となり、資金調達に関する相談や事業計画のブラッシュアップ支援を一元的に提供する。参加する金融機関やVCなどの関係機関が連携を深め、投資判断に必要な情報をシェアすることで、スタートアップへの適切な支援を可能にする。

東北エリアには理工系の大学が数多く存在し、大学発のベンチャー企業の芽は多数あるものの、シード期を過ぎてもなかなか資金の調達が難しく、事業の成長に行き詰まるケースが少なくない。こうした課題に対処するため、同プラットフォームでは、創業期のスタートアップがハードルなく支援機関とつながり、適切な助言や出資を受けられる環境を整備する。

プラットフォーム開始に合わせて、11日午後には仙台市の共創拠点「YUI NOS」で関係者向けのオープニングイベントが開催される。今後は東北各地でピッチイベント「東北 STARTUP PITCH」なども予定されており、起業家と支援者がより密接に接点を持てる機会を設ける構えだ。プラットフォームの2024年度の運営幹事会社はスパークルが務める。

東北活性化研究センターが発行した「東北圏のスタートアップの成長による地域活性化調査」は、東北エリアには大学発のベンチャーの芽が多数あり、ユニコーン候補が生まれる可能性は高いが、それらの成長には適切な支援が重要だ指摘している。同プラットフォームでは、東北地方のスタートアップエコシステム全体を活性化させ、世界的な成功企業の誕生につなげていく考えだ。

via PR TIMES

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