仮想通貨ウォレットアプリを開発するGinco、モンゴルでマイニング事業を開始

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モンゴルで稼働するマイニングマシン
Image credit: Ginco Mongol

仮想通貨ウォレットアプリ「Ginco」を開発する Ginco は、モンゴルに子会社 Ginco Mongol を設立しマイニング事業を開始した。

マイニングを行う上では、コストを圧縮することが損益分岐点を下げることにつながるため、電気代・家賃・人件費などの安い地域が選ばれる傾向にある。Ginco ではこれらのコストが安く、一方で安定的な電力供給やインターネット接続、メンテナンスに必要な人員確保が可能な場所としてモンゴルのウランバートルを選んだ。マイニング事業にあたっては、Ginco のエリアマネージャー古林侑真氏が現地子会社の代表に就任し、運営の責任者を務める。

ウォレットのデベロッパである Ginco が、マイニング事業を始める理由について、Ginco の代表取締役である森川夢佑斗氏が THE BRIDGE に語ってくれた。

銀行であれば、お金を預けている間にお金を運用できるが、ウォレットに仮想通貨を預けていても運用ができない。ウォレットでの仮想通貨の運用につながる選択肢としてマイニングを考えた。(中略)

また、マイナーはマイニングをする一方で、当該の仮想通貨の仕様をアップデイト(機能追加)する権利も持つことになる。ユーザ主体のアルゴリズムが生まれ、ネットワークに参加していく人を支援できるしくみを作りたい。

Ginco では当面は大口顧客向けのマイニング設備の運営受託のみを扱うが、年内を目処に、個人ユーザでも契約することができる、クラウド形式のマイニングサービスの開始する予定。(マイニングに要する)ハッシュパワーが強いところに優れたものが集まる傾向があるため、より効率の良いマイニング環境の整備に注力するとしている。

この分野では、いずれもウォレットのデベロッパではないが、SBI ホールディングス、GMO インターネット(北欧)、DMM.com(金沢)などがマイニングマシンから発生する熱の冷却に有利な、寒冷地でのマイニングセンター開設を発表している。

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