
東京を拠点に、仮想通貨ウォレットアプリ「Ginco」を開発するスタートアップ Ginco は9日、同アプリ上で仮想通貨同士を交換できる非中央集権型取引所(DEX)の機能をリリースしたことを正式発表した。日本国内でのアプリ上での DEX 機能実装には仮想通貨交換業者登録が求められる可能性があるため(この見解については、みずほ中央法律事務所のウェブサイトの説明が詳しい)、Ginco では日本ユーザ向けのサービスについて金融庁や財務局と調整中。当面は、海外ユーザを対象にサービスを提供する。
先週、福岡で開催された B Dash Camp 2018 Fall in Fukuoka の Pitch Arena に登壇した Ginco CEO の森川夢佑斗氏は、海外向けに DEX 機能が利用可能となっていることを明らかにしていた。今回はその正式発表となる。Ginco では、シンガポールを拠点とする DEX プロジェクト「Kyber Network」が提供する KyberSwap との API 連携により、異種仮想通貨間での交換をサポートする。

仮装通貨ウォレットアプリからスタートした Ginco は、ブロックチェーンを利用した総合的なアセットプラットフォームへと成長する目標を持っている。6月に開始したモンゴルでのマイニング事業、今回の DEX 機能、来年にリリースを予定するハードウェアウォレットの開発は、その一翼を担うものだ。DEX 機能の日本ユーザ向けのサービスについては、金融庁や財務局との調整結果に依存するため、リリーススケジュールは明らかになっていない。
Ginco は今年9月に開催された Tech in Asia Tokyo 2018 の Arena で優勝した。今年初めには、グローバル・ブレインからシードラウンドで1.5億円を調達している。
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