シードVCのANOBAKA、60億円規模の3号ファンドを組成

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ANOBAKA の皆さん。中央が代表取締役の長野泰和氏
Image credit: Anobaka

シード特化 VC の ANOBAKA は15日、60億円規模となる3号ファンドの組成を発表した。同社は2016年に1号ファンド、2018年に2号ファンドを組成しているが(当時のファンド名は、KVP 1号および2号)、3号ファンドの LP は1号ファンドや2号ファンドの LP に加え、事業会社や金融機関が出資参加する予定。組成は2022年5月ごろ完了の見込みだ。ANOBAKA のこれまでのファンドの LP は非開示だが、きらぼし銀行やオリエンタルランド・イノベーションズが出資していることが明らかになっている。

ANOBAKA は KLab(東証:3656)の CVC である KVP(旧社名は、KLab Venture Partners)を前身とし、昨年12月に代表取締役の長野泰和氏が MBO(経営陣買収)する形で誕生した。この際、1号ファンドと2号ファンドは KVP から ANOBAKA が運営を引き継いでいる。1号ファンドや2号ファンドの規模は、組成当初の発表ではそれぞれ17億円、28億円だったことが明らかにされており、先週には、両ファンドからの投資先が100社を超えたことが発表された

ANOBAKA は3号ファンドから100社を超えるスタートアップに投資することを表明しており、仮に3号ファンドの想定規模60億円の資金を100社で割れば、平均チケットサイズは6,000万円と推定できる。また、ANOBAKA は同社のキャピタリストがスタートアップに面談し投資に至る確率が5%以下であること、同社の投資実行後に次ラウンド調達に成功している率が1号ファンドで91%、2号ファンドで88%であることを明らかにしている。公表されているこれまでの投資先88社のうち9社がイグジットしている。

via  PR TIMES

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