拡大する育児支援サービス——米ペアレントテックの今年の総資金調達額、昨年比2倍超に

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<ピックアップ> Parent-tech startups on the rise with VCs after pandemic upheaval

重要なポイント:Pitchbook のデータによると、2021年のアメリカの親向けテクノロジーのスタートアップの総調達額は約14億米ドルとなった。この金額は、過去4年間にこのカテゴリが調達した金額の合計よりも大きく、昨年2020年の総調達額約6億7,000万米ドルの2倍を超えた。

詳細:ベンチャー企業で働く女性が増えてきたことや、コロナ禍におけるロックダウン時に保育所などが閉鎖した場合の子どもの世話といった課題を背景に、育児をする親向けのサービス「ペアレントテック」にスポットライトが当たっている。

2021年11月29日現在
Image credit: Pitchbook
  • 主婦のためのチャイルドケアプラットフォームを提供する Otter は7月、シリーズ A ラウンドで2,300万米ドルを調達。このラウンドは Sequoia Capital がリードしたが、Otter 創業者の Helen Mayer  氏は資金調達に際しもっとも心動かされたのは「Sequoia で唯一の女性パートナーである Jess Lee 氏と出会ったこと」だと語っている。(編注:Jess Lee 氏は Google を経て、2008年にファッションコーディネートサイト「Polyvore」を創業。2016年に Yahoo に売却したのを機に Sequoia Capital に参画した。)
  • その他にも2021年は、育児に関わるスタートアップが資金調達を完了した。子供向けにライドシェアリングサービスを提供する Zum が10月に1億3,000万米ドル、母親向けの人材紹介プラットフォーム「 The Mom Project」が同じく10月に8,000万米ドル、子育てに関するコーチを見つけるアプリ「Cleo」が3月に4,000万米ドルを調達している。
  • Initialized Capital のジェネラルパートナーで、3児の母でもある Alda Dennis 氏は次のようにコメントしている。

ペアレントテックがようやく注目されるようになったことを嬉しく思うと同時に、親をサポートできるような未開拓の領域はまだたくさんあると考えています。私の生活は、子どものサッカーの練習、宿題のプリントアウト、授業料を期限内に支払うことなど、何百万もの小さな仕事であふれています。

背景:McKinsey の最新レポートによると、2019年の育児に関わる領域の市場規模は1,360億米ドルと推定されている。

  • このカテゴリには新生児のお世話に必要なガジェット類や赤ちゃんを抱える親のためのキャリアプランニングから、ベビーシッターやデイケアセンター、子どもの夏休みの預け先に関わるサービスなどあらゆるものが含まれる。

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執筆:平理沙子(Risako Taira)/編集:池田 将

via  Pitchbook

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