化学産業向けデータ分析プラットフォーム「CrowdChem(クラウドケム)Data Platform」を提供する CrowdChem は11日、プレシリーズ A ラウンドで2.9億円を調達したと発表した。このラウンドは PKSHA Capital がリードし、ANRI、HIRAC FUND、QR インベストメントが参加した。
これは CrowdChem にとって、2022年7月に明らかにした約7,000万円の調達に続くものだ。ANRI は以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。
CrowdChem は、化学関連産業の課題解決を目指し、2023年6月に「CrowdChem Data Platform」をローンチした。このプラットフォームは、独自に収集したデータを基に、材料特性値の予測やレコメンド機能を提供するシステムで、ユーザの業務を効率化し、新たな発見の機会を提供する。
また、リチウムイオン電池分野などの各産業で、プロセスや装置情報を組み込んだ機械学習モデルを構築し、電極の構造から電解質の組成、サイクル試験の結果に至る一連の流れを分析できる点が特徴である。
今回の資金調達の背景には、プラットフォームリリース後の受託案件の増加や、海外からの問い合わせの増加、さらに、それらによるデータ拡充や予測モデル強化、オペレーションの強化、さらに海外データ収集チームの構築が急務となったことが挙げられる。
また CrowdChem は、2024年10月に新サービスのリリースも予定している。これは、同社の実験データベースと機械学習モデルを活用し、新素材開発における用途探索や原料組み合わせ、プロセス改善による製品性能の向上を短期間で実現するとしている。
via PR TIMES Summarized by ChatGPT
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