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香港発のイベント管理スタートアップEventXtra、コロナ対応でバーチャルイベント環境にピボット——UBVから資金調達、中国イベント大手と提携

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新型コロナウイルスの蔓延が、追い風となったスタートアップも、また、向かい風となったスタートアップもある。3蜜を誘発する可能性のあるカンファレンスや大型イベントはその多くが中止または延期され、そのような運営を効率化するスタートアップも少なからず影響を被っているはずだ。香港の EventXtra も例外ではない。 EventXtra は、香港を拠点とするイベント管理システムを提供するスタートアップだ。…

オンライン記者会見に臨んだ EventXtra の共同創業者。
左から: Sum Wong 氏、Angus Luk 氏

新型コロナウイルスの蔓延が、追い風となったスタートアップも、また、向かい風となったスタートアップもある。3蜜を誘発する可能性のあるカンファレンスや大型イベントはその多くが中止または延期され、そのような運営を効率化するスタートアップも少なからず影響を被っているはずだ。香港の EventXtra も例外ではない。

EventXtra は、香港を拠点とするイベント管理システムを提供するスタートアップだ。イベントを開催したときに発生する細々とした作業をシステム化しており、イベントの参加者への案内の送付、参加者の受付、参加者名簿の公開、名刺の交換、調査やアンケートができる。

hket(香港経済日報)によれば、EventXtra を使うイベントオーガナイザーの9割以上が中止または延期を余儀なくされ、EventXtra の第1四半期の売上高は前年同期比で半減したことが明らかになっている。香港を含むアジア全域でも新型コロナウイルスのピークは超えたとみられるが、今後、イベント業界に従来のような勢いが戻るかどうかは不透明だ。

EventXtra のバーチャルイベントプラットフォーム
Image credit: EventXtra

EventXtra は3月末、カンファレンスや大型イベントのバーチャル開催を可能にするバーチャルイベントプラットフォームのβ版を発表している。このプラットフォームでは、テレビカンファレンスやライブブロードキャストだけでなく、広告バナー、セミナー室、出展者ブースなどを設置でき、イベント主催者がリアルの展示会のような体験をオンラインを開催することができる。EventXtra では、今年第2四半期の売上高で、第1四半期の損失を補填できることを期待している。

EventXtra はまた、ユーザベース(東証:3966)傘下の UB Ventures から資金調達、また、中国のイベントマーケティング大手 Pico(筆克、香港証取:752、タイ証取:PICO)のデジタル部門 Pico X と提携したことを明らかにした。詳細については現時点で不明。それぞれの提携関係を活用し、日本市場と中国市場への展開加速を狙う。

EventXtra は、香港のスタートアップハブ Cyberport(数碼港)や香港の起業家兼エンジェル投資家の Carman Chan 氏や彼女のアーリーステージ向けファンドである Click Ventures の支援を得て2012年に創業(一部資料では2013年)。2016年には台湾のアクセラレータ AppWorks(之初創投)の第13期に、2017年には 500 Startups の第17期に採択された。これまでに WebSummit や RISE といったテックカンファレンスのイベント管理を支援したほか、日本では Infinity Ventures Summit のイベント管理に利用されている。

<参考文献>

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ユーザエンゲージメント向上のためのコミュニティツール「commmune」運営、UB Venturesから5,000万円をシード調達

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ユーザエンゲージメント向上を目的に、企業向けにコミュニティツール「commmune(コミューン)」を開発・提供するコミューンは3日、シードラウンドで UB Ventures から5,000万円を調達したことを発表した。また同時に、同社はこれまでの社名 Dayone をコミューンに改称したことも明らかにした。 commmune は、SaaS やサブスクリプションモデルでサービスを提供する企業向けに、…

前列左から:橋本翔太氏(COO)、CEO 高田優哉氏(CEO)、CTO 山本晃大氏(CTO)
後列左から:UB Ventures 岩澤脩氏(代表)、髙野泰樹氏
Image credit: Commmune

ユーザエンゲージメント向上を目的に、企業向けにコミュニティツール「commmune(コミューン)」を開発・提供するコミューンは3日、シードラウンドで UB Ventures から5,000万円を調達したことを発表した。また同時に、同社はこれまでの社名 Dayone をコミューンに改称したことも明らかにした。

commmune は、SaaS やサブスクリプションモデルでサービスを提供する企業向けに、チャーンレート(解約率)を抑えることを念頭に置いて、ユーザエンゲージメントを向上させるためのコミュニティ環境を提供する。オウンドメディアや note などでは一方的な企業側からの情報発信が中心になるし、Slack のようなツールはフロー型であるため、企業から発信された情報やユーザからの反応はストック形式では残らない。

企業は commmune を使うことで、自らの情報発信とユーザとのインタラクションを一元的に行うことができる。会員アカウントを発行している企業では、自社の会員データベースと commmune を連携し、シングルサインオン(SSO)を実現することも可能。BASE FOOD、BONX、Fabric Tokyo、東京ガス、MEDULLA、トイサブ、ラーメン凪など、B2B から B2C まで企業ユーザは多岐にわたる。

Image credit: Commmune

企業は、コアユーザが他のユーザにも役立つ情報を投稿してくれたら一定のポイントを付与したり、ライトユーザが情報をシェアしてくれたら一定のポイント付与したりするなど、条件に応じてインセンティブを設定することが可能。企業とユーザのやり取りを活発化し、それらを commmune 単独で、または MA ツールや CRM ツールと連携して分析し高速に PDCA を回せる環境を構築できる。

commmune は2018年5月、共に東京大学出身の高田優哉氏(CEO)と橋本翔太氏(COO)らにより設立。そこに山本晃大氏(CTO)も加わり、現在数名程度のチームで運営されている。彼らは当初、パーソナライズサプリメントのサブスク D2C を立ち上げていたが、ユーザ獲得・維持に向けたエンゲージメントやコミュニティ構築が必要であることを痛感し、自らビジネスをピボットする形で commmune の構築に着手した。

コミュニティ環境を構築するには、以前なら自社で一から構築する必要があったため、費用や工数もそれなりにかかり、トップがコミュニティ構築に真剣で、運営が得意な会社でないとできなかった。(中略)

Google Form を使ってアンケートなどは取れるが、ユーザ情報を入れる手間もそれなりにかかる。commmune を使うことで、企業は安価かつ簡単に自社ユーザ向けのコミュニティタッチツールを立ち上げることができる。(高田氏)

Image credit: Commmune

commmune のユーザの中でも、完全食スタートアップの BASE FOOD は以前、ユーザとのやりとりに Facebook グループを構築して情報を発信していたそうだが、現在ではそちらを閉じて完全に commmune を使ったコミュニティへとシフトした。これまで、マーケッターやカスタマーサクセス担当者には何らかのツールが用意されてきたが、ユーザエンゲージメントを担当する、おそらくコミュニティマネージャーのような職位の人々に向けて特化したツールは無かったのかもしれない。

commmune の紹介によって、ユーザエンゲージメントにおける ROI も数字で明確に定義できるようになるため、存在必要性をアピールしづらかったコミュニティマネージャーの地位向上にもつながるのではないか、と高田氏は期待している。特に駆け出しのスタートアップにおいては、コミュニティマネージャーの経験者をコミュニティマネージャーとしてハイヤリングすることも簡単ではない。今後、commmune の機能が強化されていけば、一部機能の自動化や、より効果的なコミュニティ運営に向けたレコメンド機能なども期待できるだろう。

UI/UX の改善、効果的な広報活動など、スタートアップに求められるさまざまな課題について知見が共有されるようになる中、依然としてコミュニティマネジメントやユーザエンゲージメントの分野については、事例や情報が少ないと高田氏は言う。commmune を通じて、同じような課題を持つ企業が集まり問題点や解決策を共有されることで、SaaS やサブスクモデルスタートアップなどの経営改善にも貢献することが期待される。

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ホテルの料金設定支援サービス「MagicPrice」提供の空、シリーズAラウンドのフォローオンでUB Venturesから資金調達

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ホテルの料金設定支援サービス「MagicPrice」を提供する空(そら)は28日、UB Ventures から資金を調達したと発表した。調達金額は非開示。2018年7月に約1.7億円を調達したシリーズ A ラウンドのフォローオンと見られる。 UB Ventures はファンドからの出資であり、同ファンドの LPの 一つである福岡銀行は、同社系 VC である FFG ベンチャービジネスパートナーズが…

左から:UB Ventures 代表取締役 岩澤脩氏、空 代表取締役 松村大貴氏
Image credit: 空

ホテルの料金設定支援サービス「MagicPrice」を提供する空(そら)は28日、UB Ventures から資金を調達したと発表した。調達金額は非開示。2018年7月に約1.7億円を調達したシリーズ A ラウンドのフォローオンと見られる。

UB Ventures はファンドからの出資であり、同ファンドの LPの 一つである福岡銀行は、同社系 VC である FFG ベンチャービジネスパートナーズがシリーズ A ラウンドにも参加していた。今回、UB Ventures の親会社であるユーザベースとの提携関係は発表されていないため、純投資と可能性が高いとみられる。

空は2015年の創業以来、明らかになっている限りで約2.7億円を調達しており、今回の調達を受けて、累積調達額は3億円を超えたと推定される。

2016年7月にβ版として開始された MagicPrice は、予約履歴などの自社データをインポート、周辺ホテルなどの競合データをクローリングし、機械学習で最適な価格をリアリタイム計算する。計算された価格は、自社サイトのほかサイトコントローラを経由して、旅行予約サイトや OTA にも自動反映できるしくみだ。

これまでのニューオータニイン、ベストウェスタンホテル(日本国内において、ベストウェスタンブランドで運営するフィーノホテルズのみ)、くれたけホテルチェーンなどに加え、最近、ワシントンホテル、三光イン、フェリーチェなど新たなホテルチェーンへの導入も明らかになった。導入ホテル軒数は、昨年12月現在で累計2,000軒超。

昨年には、2017年8月ローンチの MagicPrice にサービスを一本化、ダイナミックプライシング技術をホテル業界以外に適用する可能性についても示唆していた

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