
Image credit: 空
ホテルの料金設定支援サービス「MagicPrice」を提供する空(そら)は28日、UB Ventures から資金を調達したと発表した。調達金額は非開示。2018年7月に約1.7億円を調達したシリーズ A ラウンドのフォローオンと見られる。
UB Ventures はファンドからの出資であり、同ファンドの LPの 一つである福岡銀行は、同社系 VC である FFG ベンチャービジネスパートナーズがシリーズ A ラウンドにも参加していた。今回、UB Ventures の親会社であるユーザベースとの提携関係は発表されていないため、純投資と可能性が高いとみられる。
空は2015年の創業以来、明らかになっている限りで約2.7億円を調達しており、今回の調達を受けて、累積調達額は3億円を超えたと推定される。
2016年7月にβ版として開始された MagicPrice は、予約履歴などの自社データをインポート、周辺ホテルなどの競合データをクローリングし、機械学習で最適な価格をリアリタイム計算する。計算された価格は、自社サイトのほかサイトコントローラを経由して、旅行予約サイトや OTA にも自動反映できるしくみだ。
これまでのニューオータニイン、ベストウェスタンホテル(日本国内において、ベストウェスタンブランドで運営するフィーノホテルズのみ)、くれたけホテルチェーンなどに加え、最近、ワシントンホテル、三光イン、フェリーチェなど新たなホテルチェーンへの導入も明らかになった。導入ホテル軒数は、昨年12月現在で累計2,000軒超。
昨年には、2017年8月ローンチの MagicPrice にサービスを一本化、ダイナミックプライシング技術をホテル業界以外に適用する可能性についても示唆していた。
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