シリコンバレーの最新テクノロジートレンド——生成 AI は、OpenAI が2022年11月にリリースした ChatGPT によって一気に注目を集めたが、一体どれほどメインストリームに浸透しているのだろうか。
Adobe Analytics が行った3,000人への新しい調査によると、アメリカでは約53%の人が生成 AI を試したことがあるとわかった。
この調査結果は、Adobe を含む生成 AI ベンダーにとっておおむね好材料となっている。Adobe は、テキストから画像を生成するモデルのスタンドアロン生成 AI「Firefly」と、Photoshop や Premiere Pro などの人気の Creative Cloud ソフトウェアプログラムに関連する生成 AI 機能を提供している。
実際に、回答者の82%が生成 AI は創造性を高め、生活を簡素化するツールだと考えていた。
この技術を使う人(総数は不明)の41%が毎日使っている。
生成 AI を使う目的の内訳は以下の通りであり、興味深いものがある。
- 81%が個人的なプロジェクトで使用
- 30%が仕事で使用
- 17%が学校で使用
具体的な使用タスクでは、調査により以下の結果が出ている。
- 64%が調査とブレインストーミングに使用
- 44%が文章のドラフト作成に使用
- 36%がビジュアルやプレゼンテーションの作成に使用
この調査はさらに、ショッピング体験における生成 AI に対する消費者の期待と満足度を探っている。
注目すべき点は、41%のアメリカ人が現在、ブランドがカスタマーサービスを強化するために生成 AI を使うことを期待しており、58%がオンラインショッピング体験がそのためによくなったと述べていることだ。
この受け入れ態度は、生成 AI が価格比較を容易にし、ショッピングのアドバイスをパーソナライズし、全体的なカスタマーサポートを改善するといった EC での具体的な用途にも及んでいる。
広範な普及と認識された利点があるものの、技術の限界に関して慎重な見方(72%)も存在する。回答者の72%は、生成 AI が強力なツールであるものの、人間の創造性を完全に再現することはできないと考えている。
Adobe Analytics の詳細な調査結果はこちらをご覧いただきたい。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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