サイバーエージェント・ベンチャーズが、タイの価格比較サイトPricezaに出資

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サイバーエージェント・ベンチャーズが、タイの価格比較サイト「Priceza」に出資した。これは同社にとって、タイへの初の投資となる。出資金額は明らかにされていないが、100万ドル未満と推定される。

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サイバーエージェントのVCであるサイバーエージェント・ベンチャーズ(以下、CAV と略す)は本日(原文掲載日:9月17日)、タイの価格比較サイト・スタートアップ Priceza に投資する計画を発表した。出資金額は明らかにされていないが、100万ドル未満と推定される。

Priceza は今年5月にインドネシアへの進出を開始し、毎月10万人を超えるユーザがサイトを訪問している。プレスリリースによれば、2013年8月現在、Priceza には、サイト全体で毎月380万人のユーザが訪問している。

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今回の Priceza に対する投資は、CAVにとってタイ進出の第一歩となる。同社は今回の投資について、「アジア全域のサイバーエージェント・グループの総力を結集して、Priceza の成長を支援したい」と述べている。

CAVのタイとベトナム案件を担当する Nguyen Manh Dung は e27 に次のように語ってくれた。

Priceza は、ユーザ獲得とマネタイズがうまくいく堅実なビジネスモデルを有している。それに加え、Priceza には技術面でも優秀な社員が居る。今回の調達を受けて、Priceza は人員を追加雇用し、インフラを強化し、マーケティング予算を上積みすることになるだろう。

Priceza のマネージングディレクターで共同創業者の Thanawat “Wai” Malabuppha は、同社が現在タイの市場にフォーカスしていると語っている。一方で、インドネシアは同社にとって初の海外進出であり、その人口とインターネット・ユーザの多さに大きな可能性を秘めている。

準備が整えば、アジアの他の国々でも Priceza をローンチしていきたい。

CAV の Dung は、Priceza がアジア展開と、タイ市場独占の両方を計画していると付け加えた。

なぜ、サイバーエージェント・ベンチャーズなのか?

Priceza の Wai によれば、同社は 2010年に設立された。当時、テック・スタートアップは、現在ほどセクシーな存在ではなかったと言う。それから3年の間、同社は複数のタイ国内外のエンジェル投資家やベンチャーキャピタリストからオファーを受けたが、これらのオファーを受けるのは賢明ではないとの判断をした。資金調達の模索は、スタートアップにとって、最も貴重なモノ〝時間〟を多く費やすことになってしまう、と Wai は語る。

後に、Priceza と CAV は、同じものを目指していることを互いに認識した。17人の社員を率いる Wai 氏は次のように語っている。

何回かの話し合いを通じて、Priceza と CAV の関係は、期待できる化学反応を生み出し、Priceza をより速く成長させるために手を組みたいと考えるようになりました。投資のみならず、我々の成長を助け、東南アジア全域に価格比較サービスを普及させるという我々のビジョンを理解してくれる、戦略的なVCが必要だったのです。

Dung 氏によれば、CAV は、タイでまもなく人員の追加募集を開始し、2014年初めにはタイにオフィスも開設したいとしている。同社はEコマース、O2O、モバイルゲーム市場に焦点を置いている。

マーケットサイズの点で拡大の可能性のある、あらゆるオンライン・サービスを常に求めています。

【via e27】 @E27sg

【原文】

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