来店ポイント「スマポ」を運営するスタートアップ、スポットライトは10月15日、楽天による完全子会社化を発表、楽天グループ入りするとした。
スポットライトの創業は2011年5月。来店した位置情報から来店ポイントを付与するサービス「スマポ」を2011年9月に開始、2012年4月には伊藤忠テクノロジーベンチャーズを引受先とする1億5000万円の第三者割当増資を実施している。
本件について詳しい情報が得られ次第こちらにお知らせする。
来店ポイント「スマポ」を運営するスタートアップ、スポットライトは10月15日、楽天による完全子会社化を発表、楽天グループ入りするとした。
スポットライトの創業は2011年5月。来店した位置情報から来店ポイントを付与するサービス「スマポ」を2011年9月に開始、2012年4月には伊藤忠テクノロジーベンチャーズを引受先とする1億5000万円の第三者割当増資を実施している。
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“お部屋探されサイト”の「ietty」を運営する株式会社iettyが、ミクシィの投資子会社アイ・マーキュリーキャピタル株式会社に対し、約5000万円の第三者割当増資を実施したことを発表した。 iettyは先日、ソーシャルグラフを使ったウェブサービスのコンペティション「グラフハックアワード2013」でも優秀賞を受賞したことで記憶に新しい。同社はこれまでステルスで活動してきた…
“お部屋探されサイト”の「ietty」を運営する株式会社iettyが、ミクシィの投資子会社アイ・マーキュリーキャピタル株式会社に対し、約5000万円の第三者割当増資を実施したことを発表した。
iettyは先日、ソーシャルグラフを使ったウェブサービスのコンペティション「グラフハックアワード2013」でも優秀賞を受賞したことで記憶に新しい。同社はこれまでステルスで活動してきたが、今回の資金調達を機に情報を開示していくことになった。
iettyは、賃貸物件探しにおける借り手と不動産営業マンの双方の課題を解決するためのサービスだ。従来の不動産サイトでは、借り手が膨大な量の不動産情報の中から、物件を借りたい人自身が能動的に物件情報を探す必要があった。iettyでは、Facebookの情報を使ってユーザー登録をし、希望条件等を入力すると待っているだけで部屋探しのプロが最適な物件を提案してくれるようになる。
不動産業者は成約ベースで手数料をiettyに払うため、導入リスクが極小化されている。同サービスは2013年6月にベータ版を公開し、これまでに不動産業者8社と提携している。
人と人とのマッチングを物件を介して行うのが不動産。物件がマッチングしなくても、営業マンの人とはマッチングはできます。
と、同社CEOの小川泰平氏はこのサービスの重要な部分について語る。良い物件が見つからなかったとしても、良い営業マンと出会うことができれば、次に物件を探すときにはその人に相談しよう、と考えることができる。これを促すのがiettyというサービスだ。
営業マン側からは、過去に登録したユーザーにも物件情報を送信することができるため、ユーザーが増えるほどマッチングできる可能性は上がる。また、登録したけどスカウトがこない、という問題を解決するために、iettyでは自動レコメンデーションシステムを使用している。ユーザーの登録情報からオススメの物件をレコメンドし、必ず物件を送るようにしている。
iettyでは5段階評価で物件を評価できるようになっており、評価のハードルが下がっている。この5段階評価を数値化して計測し、その結果をラーニングしてより良い物件をレコメンドするようにしている。また、この評価は営業マンにとっての点数になり、営業マンのランキングに影響する。評価は営業マンのプロフィールページにも記載される。このゲーミフィケーションの仕組みは営業マンにとってのモチベーションにもつながっている。
また、これまで不動産サイトは、顧客の情報を店舗に送った時点で課金を行っていたが、iettyでは借り手が実際に店舗を訪れた際に課金を行う。早い段階で課金しようとしてきた大手不動産サイトは、お問い合わせフォームから借り手に情報を送信させることに注力していたため、ユーザー情報は蓄積されてこなかった。iettyではユーザーの情報が蓄積され、さらにマネタイズポイントも後のタイミングにずらしているため、従来の不動産サイトとは差別化が行われている。
iettyを立ち上げた小川泰平氏は、前職では住友不動産で不動産に携わっており、その見識を活かしてiettyを立ち上げた。
当初、ITの知識がほとんどない状態から、起業を決め、独学でITでのビジネスモデルなどを研究したのち、ビジネスモデルのアイデアをいくつか用意した状態で、インキュベーションプログラム「インキュベイトキャンプ」に参加した。キャンプへの参加の後に退社し、起業した。
今回資金調達を実施した小川氏も、これまでの道のりも楽なものではなかったと振り返る。
エンジニアをチームメンバーに入れない状態で起業し、開発を外注したために、サービス開発に時間がかかってしまいました。
と語る小川氏。紆余曲折を経て、CTOをメンバーに入れ、今年の6月にフルリニューアルを実施。10月、グラフハックアワード当日に再度リニューアルを実施した。新しくなったサイトはユーザーからも、提携先からも評判が高いという。
これだけ顧客満足度が低い業界は珍しい、それだけ業界をひっくりかえすチャンスがあると考えています。この業界は無駄が多く、何にお金が支払われているかがわかりにくい。情報の非対称性でお金を稼ぐような、透明性が低い業界です。そこで、iettyが広がることで競争が起こる、透明性の高い業界になると考えています。
「引越にかかる中間コストを極小化したい」と語る小川氏。今後、iettyは不動産業界のレガシーシステムをいかに変革していくのだろうか。その動きに引き続き注目していきたい。
京都大学が2つ目のベンチャーファンドをローンチする。ファンドは6000万米ドル規模で、日本やその他地域のスタートアップに投資される。 みやこキャピタルが運営する京都大学ベンチャーファンド(KUVF)は、スタートアップを立ち上げるために同大学と密接に働きたい人はもちろんのこと、教授陣、学生、卒業生によるビジネスアイデアの開拓を支援し、資金を提供することを目的としている。 みやこキャピタルのパートナー…
京都大学が2つ目のベンチャーファンドをローンチする。ファンドは6000万米ドル規模で、日本やその他地域のスタートアップに投資される。
みやこキャピタルが運営する京都大学ベンチャーファンド(KUVF)は、スタートアップを立ち上げるために同大学と密接に働きたい人はもちろんのこと、教授陣、学生、卒業生によるビジネスアイデアの開拓を支援し、資金を提供することを目的としている。
みやこキャピタルのパートナーである藤原健真氏は、シンガポール拠点のベンチャー資本やインキュベータと交渉中であると述べた。彼らのポートフォリオ会社が日本にビジネスを広げ、場合によってはKUVFから投資を受けるのを手助けしたいと考えているという。
投資を受けるためには
「スタートアップは必ずしも京都、それどころか日本に居る必要はありませんが、京都大学と何らかの関係があることが必要です。例えば卒業生を現地ディレクターとして任命するなどです。」
と藤原氏は述べた。
同ファンドはスタートアップ1社当たり50万米ドルから数百万米ドル規模の投資を行っていく予定だ。投資判断プロセスは大学から独立して行われる。KUVFは以下の4つの分野に注目している。
支援金額はスタートアップ企業の業界とステージによる。設立して間もないシードステージにあるスタートアップ企業への支援も設立者に経験があれば支援することもある。
これにより、モバイル事業やIT企業よりも多くの資金が必要となるバイオテクノロジーやクリーンテクノロジー関連のスタートアップへ投資されることになるだろう。
最初のKUVFは2007年に4500万米ドルの資金とともに始まり、今年の8月までに18社の企業を支援してきた。これらの企業の1つがAucfanで、今年上場した東京ベースの価格比較サイトだ。
(Photo credit: Jun Seita)
True Digital Content and Mediaの子会社であり、タイの通信会社True Corporation傘下のTrue Click Lifeが教育ビデオプラットフォームのBinumi.comと提携を結んだ。 True Click Lifeはタイ国内の学校とともに実施するTrueのプロジェクトだ。同社はクリエイティブなコンテンツ、安全なコミュニティおよびインタラクティブラーニングの…
True Digital Content and Mediaの子会社であり、タイの通信会社True Corporation傘下のTrue Click Lifeが教育ビデオプラットフォームのBinumi.comと提携を結んだ。
True Click Lifeはタイ国内の学校とともに実施するTrueのプロジェクトだ。同社はクリエイティブなコンテンツ、安全なコミュニティおよびインタラクティブラーニングの普及を進めていくと同時に、教育に関するマルチメディアのリーダーになれるよう取り組んでいる。
学生や教師による短時間で多彩なビデオ制作が可能なBinumi.comとの提携により、両社は対象各校がカリキュラムの一環として、統合的でダイナミックなマルチメディアが利用できるようになる。
これによって、教師は教科書のみを教材とした教育の代わりに、Binumi.comで制作したビデオ教材を活用することができる。さらに学生たちは宿題を筆記だけで行うのではなく、Binumi.comで制作したビデオで学習成果を発表することができる。こうすれば教室内はより楽しく、相互理解が高まるだろう。
BinumiのCEO兼設立者Anthony Copping氏によるコメント:
「True Click Lifeの国内全域にわたるスクールネットワークを通して、本パートナーシップはタイの学生や教師へ国際的な競争力をつけるためのツールを提供していきたいと考えています。私たちは教室内改革の一端を担えることを嬉しく思っています。」
対象となる学校数は明かしてくれなかったが、全国で数百におよぶ学校から数千人の生徒をパートナーとしている。このパートナーシップにより、各校へソリューションを提供するプラットフォームとライセンスの発行料はTrue Click LifeからBinumi.comへ支払われる。
※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。 クレオフーガは岡山出身のスタートアップで、アマチュアやセミプロの作曲家向けに、オンライン・コミュニティ・プラットフォームを提供している。 同社は先頃、サウンドトラック、音響効果などのクラウドソーシング/ライセンシング・プラットフォームをローンチすると発表した。AudioStock の名前で今月末にローンチする予定で、…
※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。
クレオフーガは岡山出身のスタートアップで、アマチュアやセミプロの作曲家向けに、オンライン・コミュニティ・プラットフォームを提供している。
同社は先頃、サウンドトラック、音響効果などのクラウドソーシング/ライセンシング・プラットフォームをローンチすると発表した。AudioStock の名前で今月末にローンチする予定で、ソーシャルゲーム・デベロッパを主な顧客とする。主な顧客には、サマータイムスタジオ、Nagisa、東京タワー、フジテレビなどが含まれる。
2007年に創業して以来、同社は1万人以上のアマチュア作曲家を集め、バンダイナムコゲームスや日本のレコード会社と提携し、ゲームや音楽アーティストのプロモーションを支援してきた。
ゲーム開発会社は第三者が作曲した曲や音響効果をアプリに使う場合、複数のライセンスホルダーから権利を取得するのは面倒である。このプラットフォームを使えば、一曲あたり2,000円の買い切りか、非独占利用で一曲あたり500円で楽曲の再利用権を購入することができる。ローンチ時点で、サウンドトラックからナレーション・サンプルまで、1万曲が利用可能となる予定だ。
これらに加え、プラットフォーム上のクラウドソーシング・ワーカーにナレーションや楽曲を発注することもできる。あなたとワーカーの間で取引が成立すれば、30% を手数料としてクレオフーガが受け取り、残りがワーカーに支払われる。
同社は日本のストックフォト業者アマナイメージズとも提携し、彼らを楽曲や音響効果を必要とする潜在顧客にリーチするための販売チャネルとして利用する計画だ。海外展開の可能性について、同社のCEO 西尾周一郎氏は、現在英語版を開発中で、今年末までにローンチしたいと語った。彼によれば、海外では多くのデベロッパが日本発の高品質な楽曲を必要としており、海外市場には大きな可能性があるだろう、とのことだ。
この分野には、Voip というサービスを提供する、東京のスタートアップ Grood が存在する。同社は2月に声優クラウドシーシング・プラットフォームを開設し、5月に同サービスの国際展開を発表している。
連休最終日の夕暮れ時、毎週の習慣になりつつあるコラムをひとつ。 10月7日にSDは無事「THE BRIDGE」に衣替えを果たした。 お会いするみなさんからも温かいお言葉を頂くと同時に、今の編集チームについて質問をもらうことがたまにある。「どうやってみんなはここに集まったのか」と。 私は創業メンバー含めてすべてつながりの中でメンバーと出会ってきているので、実は一般的な募集などをしたことがなかった。※…
連休最終日の夕暮れ時、毎週の習慣になりつつあるコラムをひとつ。
10月7日にSDは無事「THE BRIDGE」に衣替えを果たした。
お会いするみなさんからも温かいお言葉を頂くと同時に、今の編集チームについて質問をもらうことがたまにある。「どうやってみんなはここに集まったのか」と。
私は創業メンバー含めてすべてつながりの中でメンバーと出会ってきているので、実は一般的な募集などをしたことがなかった。※先日初めてFacebookで募集し、また新しいメンバーに出会うことができたので、この方法を否定しているわけではない。
私もなぜ、このメンバーが集まったのか不思議に思うこともある。ただ、ひとつ、もしかしたら私が過去にあるメンターから教えてもらったアドバイスが彼らに声を掛ける時に役に立っていたかもしれない。
それが「必殺仕事人」型のチームづくり、というものだ。
私が好きな起業家のひとりに國光宏尚氏という人物がいる。本誌を読んで頂いている読者のみなさんであればたまに出てくる豪快な関西人起業家をご存知の方も多いだろう。
私が初めて彼を取材しにオフィスへ訪問した時、彼はまだ知人の企業に間借りをしている頃で、オフィスらしきドアを開けたら思いっきりミーティング中でお互いびっくりした、なんてこともあった。
今や、世界数カ国に拠点を構え、600人近くの仲間を集める急成長株だ。
そんな彼が、チームづくりについて語る時に持ち出すのが「ワンピース」だ。(但し、この話はMOVIDA JAPANの孫泰蔵氏も講演等で話をしているので、どちらが起源かは分からない)
仲間を募り、それぞれがそれぞれのプロとしての仕事をこなしながら、ひとつの秘宝を目指す。まさしくスタートアップそのものかもしれない。
けど、ここにはひとつ大きな課題がある。秘宝までの道のりがあまりにも遠いのだ。漫画もまだ終わってないし。
多くのスタートアップが悩むのがチームづくりにあることは言うまでもない。特に創業メンバーをどこで集めたらいいか、右往左往している人に、いきなり「海賊王になってメンバーを集め、まだ見ぬ秘宝を目指せ」とアドバイスしても少し遠く感じるかもしれない。
そこでお勧めしたいのが「必殺仕事人」型のチームづくりだ。
必殺仕事人。これこそ昭和世代しか通じないネタかもしれない。(※詳しく知りたい方はぜひWikipediaでどうぞ)中村主水を始めとする「仕事人」が依頼人に変わって恨みを晴らす、わかりやすい時代劇だ。ここでのポイントは三つ。
◎お昼は普通に仕事してて、依頼があったら仕事人に変身する
◎お仕置きの報酬は決まっててしっかり分配する
◎最後は必ず中村主水が1番悪い悪代官を切る
これをスタートアップ(もしくはスモールビジネスでもいい)に置き換えてみる
◎お昼は普通に仕事をしながらプロジェクトが立ち上がれば起業家、開発者に変身する
◎プロジェクトには必ず報酬が用意されている
◎リーダーが必ず責任を持つ
ひとつ目は日曜起業みたいなイメージで取り組んでる人も多いかもしれない。
大切なのは二つ目と三つ目だ。結構地味な話だが、ここに責任を持たないリーダーが結構いたりする。私がメンターからもらったアドバイスもこの二つに関するものだ。
最後に中村主水が悪代官を切らなければドラマは終わらない。
ワンピース型のチームづくりはオーソドックスでわかりやすい反面、一度出港してしまえば戻れなくなる場合も多い。実は船長が嘘つきだったとか、ロロノア・ゾロだと思ってたらマンジャロウだったとか。
一方で、必殺仕事人型はプロジェクトが終われば、仕事人たちはまた普段の生活に戻ってしまう。
もちろん起業家には経験値があったり、そもそもの素質があったりするので、いきなりワンピース方式で出港しちゃえる人もいるだろうし、しばらく事業がよく分からない間はリーン・スタートアップの教科書通り「仕事人」を集めてプロダクトをテストし続けた方が性分にあってるという人もいるだろう。
ここに書いたふたつのパターンは、そういうポテンシャルの仲間がいる時にどうやって声を掛けるか、という方法論に近いかもしれない。「俺とワンピースを見つけにいかないか?」というのと「サクッとお仕置きするべ」ではスケールが違う。
最初は仕事人で、本当に何かが見えたら出港、というのは理想的すぎるか。
さて、とりとめがなくなってきたので、このあたりで。