Trippiece は東京を拠点とするスタートアップで、旅行計画を作成し、同じ旅に出かけてくれる友人が集められるサービスだ。同社は最近、シリコンバレーの投資会社 Draper Nexus から2億円を調達したのは記憶に新しい。これは2012年、同社が日本のネットマーケティング会社のオプトやインキュベーション会社の Movida Japan から得た、シードラウンドの資金調達に続くものだ。
最近、彼らはオフィスを移転したと聞き、渋谷の新オフィスを訪ねた。CEO の石田言行(いあん)氏と CFO の小泉文明氏 [1] に、最近調達した資金の使途について聞いた。
石田氏は、来年2月にシンガポールに初の海外オフィスを設立し、世界展開を強化する予定であると教えてくれた。
現在、シンガポールにいる人物と話を進めており、来年早い時期に彼女を核としてオフィスを立ち上げる予定です。新オフィスはアジア地域の中心に位置することになるので、より多くのアジアの人々が我々のサービスを使い、日本に旅することを支援できるでしょう。Meetrip や Voyagin [2] のような他の旅行サービスとは対照的に、我々は旅の目的地で地元体験を提供するのではなく、今までに訪問したことの無い目的地をアドバイスするサービスです。したがって、彼らとは競合しません。
Trippiece のコンセプトは、「地元のビジネス、目的地については、地元の人に訊け」だ。したがって、シンガポール・オフィスは日本人を担当させるのではなく、シンガポール現地の人を雇用することになるようだ。
ユーザが Trippiece の旅の情報にモバイルでもアクセスしやすくするため、同社は8月に iOS アプリをリリースした。Android 版は今年末までにリリースされる予定だ。このアプリは、ユーザが選んだ好きな旅行計画に他ユーザからコメントがつくと、ノーティフィケーションが届く機能を持っており、ユーザ・リテンションに効果が期待できる。
Trippiece は JTB や HIS のような旅行代理店とも提携し、共同でプロジェクトを進めている。また最近同社は、観光庁長官賞も受賞した。石田氏によれば、このような提携や受賞が Trippiece の名前を広め、消費者の信頼を得る上で一役買っているらしい。
今後の世界展開については、同社は2月に英語版を立ち上げ、外国人が日本の旅行体験を理解しやすくするため、インターフェースは写真やビデオが豊富なものとなる予定だ。日本政府や観光庁などは、Japan Anime Expo に代表されるように、世界中で多くのショーケース・イベントを開催しており、Trippiece はこのような場で、日本文化を愛し、日本に旅する可能性がある人々にサービスを紹介していく考えだ。
石田氏や小泉氏を含め、同社はエンジニア、デザイナー、旅行業務取扱管理者などからなる7人のチームで構成されている。



BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待