
韓国の行政機関、Ministry of Science, ICT and Future Planning(未来創造科学部)はKorea Advanced Institute of Science and Technology(KAIST)のJo Byeong-jin教授率いるチームが、ウェアラブルデバイスなどに用いることが可能な「ウェアラブルな熱電素子」を開発したことを発表した。
この熱電素子は人体に接しておくと、人の体温で発電することが可能になるという。これが可能になれば、ウェアラブルデバイスのバッテリー面の課題が解決される可能性がある。この技術は現時点で、後2、3年で商用利用ができるようになると見込まれている。
現存している商用レベルの熱電素子はセラミックの基板で作られており、固く折り曲げができない、かつ重量もありエネルギー効率も良くない。そのため電気が必要なウェアラブルデバイスに用いることが困難となっている。
新しい熱電素子は、グラスファイバーから作られており、衣服の中に入れることなども可能になるという。またこのタイプは軽く、発電量も多いという。今後数年で発電技術にブレイクスルーが起きる可能性がある。多様な発電方法が商用ベースになれば、様々なデバイスのアイデアが登場するだろう。
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