物質の成分を分析できるポケットサイズの分光計「SCiO」がKickstarterに登場

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食品の成分を分析できるポケットサイズの分光計「SCiO(サイオ)」が、Kickstarterに登場し、人気を博している。1ヶ月以上の期間を残し、すでに目標額20万ドルの6倍、120万ドル以上を集めている。

SCiO

SCiOは、対象となる物に光を当て、その反射光の波長を分析する、近赤外線を使ったセンサーだ。食べ物や飲み物だけでなく、さまざまな物の成分を分析することができるという。

SCiO

対象となる目的物にSCiOを向け、ボタンを押すと光を照射。反射光から測定したデータはBluetoothで接続したスマートフォンに送られ、専用のアプリがデータベースと照合、物質の成分や状態を確認できる。

開発元によれば、食品の栄養素・カロリーなどの情報だけでなく、果物がどれだけ熟しているか、薬やサプリメントが本物かどうかなども分析することができるという。

SCiO

サイズは73×25×16.5mm、重量は20グラムのポケットサイズ、iOS5以降、Bluetooth4.0 LE搭載のAndroid 4.3以降に対応。独自設計により、コストとサイズを大幅に抑えた。

SCiO

Kickstarterでは、149ドルの支援から購入可能で(すでに限定数に達しているコースも多い)で、支援者の手元には2014年の8月に届けられる予定。発売後は、基本のアプリに加え、色々なアプリが追加されていく予定で、Kickstarterでの支援者は2年間にわたり無料でアプリを手に入れることができるそうだ。

似たようなハンディサイズのフードスキャナとして「TellSpec」というデバイスがindiegogoにて資金調達を達成、約39万ドルを調達したのも記憶に新しい。

食物だけでなく、さまざまな物質の成分を分析することができるSCiO、アプリの拡張により、どのような新しい使い方を提案してくれるのかも楽しみである。

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