
我々が初めて、ガラポンTVのことを取り上げてから、もう2年以上が経過した。ガラポンTVは、最大8チャンネル分のテレビ番組(ワンセグ)を24時間×60日間以上録画できる録画機だ。録画したテレビ番組はiPhone、iPad、iPod touch、Android、PCからインターネット経由で検索して視聴できる。
今日、その四号機がお披露目される製品発表会が都内で開催された。これまでガラポンTVが番組が録画できることにフォーカスしていたが、四号機では8チャンネルを同時に一覧画面にライブ試聴する機能が追加された。これにより、見たい番組が無くてチャンネルをザッピングする必要が無くなり、複数のチャンネルの中から見たい番組を即座に探すことができる。マウスをフォーカスすることで、特定のチャンネルの音声を出すことも可能だ。
ガラポンTVのユーザの裾野をもっと下げたいと思っている。そのために、機能は追加したが価格は値下げを断行した。(保田氏)
参号機までは 39,880円(税別)で販売されていたが、チューナーや製造工場を変更したことでコストを削減し、36,500円(税別)まで値下げを実現。税込でも4万円でおつりが戻って来る価格帯で購入できるようになった。

ライブ試聴に付加価値をつけることの意味
8チャンネル同時ライブ試聴の画面は、Macintosh や Windows 端末で利用できる(iOS や Android は、OS側に動画の同時再生数に上限があるため、現時点では利用できないとのこと。Windows タブレットでは利用できる)。保田氏は機能紹介の中で、ラップトップPC の画面を投影するだけでなく、テレビの画面に Chromecast で映すデモも披露してくれた。言うまでもなく、Apple TV や HDMI 接続などでもテレビ画面に表示可能だ。

筆者はこの画面に見覚えがある。アメリカに居たとき、DirecTV で NewsMix や SportsMix として放送されていたチャンネルのインターフェイスだ(なぜか、日本の衛星やケーブルTVでは、この種の一覧インターフェースはあまり目にしない。アメリカの方がテレビの自由度が高いからだろうか)。
現在の DirecTV ではセットトップ・ボックス側でこのような機能を持つようになったため、ミックスチャンネルは廃止されてしまったが、多チャンネルのテレビ社会では、ごく標準的な機能だと言えるだろう。
さらに、ガラポンTVはこれまで、録画した番組を検索し、タイムシフトしてどこからでも再生できることを売りにしてきた。ユーザがチューナーを購入して録画することから、テレビ局各社も、ガラポンTVが個人試聴の範囲内の利用であることに一定の理解を示してきた。視聴率の計測方法からもわかるように、テレビ局は放送している番組を録画よりもライブで試聴してもらうことを前提としているため、ライブ試聴機能を追加することで、ガラポンTVはよりテレビ局各社からの理解も得やすくなるわけだ。

ガラポンTV四号機は8月7日から、ガラポンTVの直販サイトのほか、大手家電量販店などで発売される。弐号機、参号機のユーザ、および、学生客には、特別価格の29,800円(税別)で販売。三号機ユーザは、ガラポンTVで便利な機能が追加できるポイントを4000点付与。さらに、9月30日までに購入すると、Amazon ギフトカードで1,000円分のキャッシュバックが受けられる。
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